再起を図るタイ航空、厳しい状況が続く
現在、タイ航空は約19,000人の従業員を抱えており、そのうち8割の約15,000人に対し減給や無給での休暇を与える事により年内の運転資金を確保している状況です。
コロナの影響で国際線の運航は未だ難しく機内の雰囲気が楽しめるカフェや揚げパンの販売、一瞬で売り切れた救命胴衣を再利用したバッグの販売など様々な取組をしているがやはりそれだけでは約19,000人の従業員に給与を支払っていくのは厳しいようです。
来年再起を図るための運転資金を確保するために、早期退職者を募集したようです。
約5,000人が早期退職に応募
今回の早期退職者の応募には約5,000人が応募したようです。
全社員の約4分の1にあたる人数が早期退職に応募とはかなり大規模なように感じますね。
タイでも新型コロナの影響を受け景気は低迷しているが、その状況でも早期退職に応募者が殺到するのは働いている人も会社に未来が無いと考えているのでしょうか。またタイでは転職に抵抗がある人が多くないのも応募数が伸びる一因だと思います。
2020年は観光業界は大打撃を受け、2021年もどうなるのか分からない中では早めにいい会社に転職した方が確かに良いな気はします。
日系企業でも早期退職を実施
タイの日系企業でも経営状況が悪化している所は多く、2020年には以下の2件の早期退職者募集のニュースがありましたね。
■ 三菱エレベーターアジア
約2400人の従業員のうち、約690人(約29%)が早期退職。
■三菱モーターズ タイランド
約7,000人の従業員に対して早期退職者の募集を実施、どの程度集まったのかは不明。
三菱系列の2社ですが、こういうニュースに名前が出てくるのは逆に良い条件でちゃんと早期退職者を募集しているいい会社という事なのかもしれないですね。
特に観光関連業で解雇された日本人が多かったという情報は聞きますが、中にはタイの法律で定められた退職金を支払わずに解雇された人もいたのではないでしょうか。
さいごに
2020年の4月~11月と8ヵ月の期間があったので、2021年をどう乗り切るのか会社としての方針を決めて準備が整っている法人が多いと思います。
来年も厳しい1年になるとは思いますが、頑張っていきましょう!