タイへ赴任や移住をする際に気になるのが「言語」という方が多いのではないでしょうか。
公用語がタイ語のタイで英語は使えるのかご紹介いたします!
タイで英語はどのくらい使える?
海外移住を計画している人にとって、言語でのコミュニケーションは重要な課題の一つです。
文化や習慣が異なる新しい土地での生活は、言葉が通じなければ、日常の基本的なやり取りや手続きですら困難になってしまいます。特に、タイのように独自の文化と歴史を持つ国では、言語の壁をどのように乗り越えるかが大きなポイントとなります。
ご存知の通り、タイの公用語は「タイ語」であり、街中の看板やメニュー、公共交通機関などでも基本的にタイ語が使われています。そのため、いきなりタイ語をマスターするのは非常にハードルが高いと感じる人が多いでしょう。
タイに移住する多くの人が当初からタイ語を流暢に話せるわけではありません。実際、多くの外国人は生活を始めた当初はタイ語に不安を抱えつつも、英語を主なコミュニケーション手段として使い、少しずつタイ語を学びながら生活を立ち上げています。それでは、タイでの生活において、どの程度英語が通じるのか、そして実際にどのような場面で英語が役立つのかについて見ていきましょう。
観光客向けに英語は必須なので結構使える
観光産業はタイ経済において非常に重要な役割を果たしており、特にバンコクやプーケット、チェンマイなどの主要観光地では、海外からの観光客を受け入れるために多くのお店や施設で英語が使える環境が整っています。
ホテルやレストラン、ショッピングモール、ツアーガイド、交通機関などのサービスでは、スタッフが英語で対応できることが一般的です。これにより、タイを訪れる多くの外国人観光客は、言語の障壁を感じることなく快適に旅行を楽しむことができます。
特に、観光客が頻繁に訪れるエリアでは、ほぼどこでも英語でのコミュニケーションが可能です。たとえば、バンコク中心部のショッピングモールや有名レストラン、カフェ、国際チェーン店などでは、英語を話せるスタッフが常駐しており、注文や質問もスムーズに行えます。また、タクシーやグラブ(東南アジアの配車サービス)などの交通手段でも、簡単な英語が通じるため、移動にも困ることは少ないでしょう。
地方ではあまり通じない
地方に行くと状況はやや異なります。都市部から離れたエリアや観光地でない場所では、英語があまり通じないというケースも多々あります。タイ語が公用語であり、特に年配の人々や教育をあまり受けていない層では、英語を話す機会が少ないため、全く通じないこともあります。こうした状況に対応するために、簡単なタイ語のフレーズやGoogle翻訳などのツールを活用すると、よりスムーズにコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
さらに、バンコクなどの大都市でも、観光客向けではなくタイ人を主なターゲットとするローカルのお店や市場では、英語が通じにくいことがあります。例えば、地元の人が利用する屋台や小さな個人経営の店、伝統的な市場などでは、スタッフが英語を話せない場合があります。このような場面では、少しでもタイ語の基本的なフレーズを覚えておくと便利です。たとえば、食べ物の注文や金額の確認など、日常的なやり取りに役立つ言葉を覚えておくことで、言葉の壁を少しでも乗り越えられるでしょう。
総じて、タイでは特に観光地や大都市では英語が広く通じ、日常生活を送る上で大きな問題になることは少ないものの、地方やローカルな場所では英語が通じにくい場面もあるため、状況に応じて言語の使い分けが必要です。
英語は良いけど日本語はどう?
英語は比較的通じやすいタイですが、日本語についてはどうでしょうか?結論から言うと、日本語が通じる機会は非常に限られており、全くと言っていいほど通じないと考えておく方が良いでしょう。バンコクなどの大都市や観光地であっても、日常的な場面で日本語を使ってスムーズにやり取りできる機会は稀です。
もちろん、例外もあります。例えば、タイで人気の日本食レストランや日本人観光客向けの観光施設、スパ、マッサージ店などでは、時折日本語を話すスタッフがいることがあります。ただし、それもほんの一部であり、多くの場合、スタッフが日本語の単語をいくつか覚えている程度に過ぎません。例えば、「こんにちは」「ありがとう」「気持ちいい」など、基本的な挨拶や簡単なフレーズが使えることはありますが、深い会話を期待するのは難しいです。マッサージ中に日本語で話しかけられることがあっても、それは覚えたフレーズを使っているだけで、流暢に日本語を話せるわけではありません。
また、日本食レストランにおいても、たとえ日本語メニューがあったとしても、日本語を理解して使いこなせるスタッフがいることは稀です。高級な日系レストランや、特定の日本人街にある店舗では少し状況が異なるかもしれませんが、基本的には英語かタイ語でコミュニケーションを取る必要があります。
日本語を勉強している人は一定数いる
それでも、タイには日本語を勉強している人が一定数存在します。大学や語学学校で日本語を学んでいる学生もおり、BTS(バンコクの高架鉄道)やショッピングモール、レストランで時折日本語を聞くこともあります。特に、日本のアニメや文化に興味を持つ若者たちは、日本語を学ぶ意欲が高いです。しかし、こうした人々がどこにでもいるわけではなく、コミュニケーションの手段としてはまだまだタイ語や英語に頼る方が現実的です。
そのため、日本語が話せるからといって、公共の場で日本語を自由に使えるとは限りません。特に、BTSやレストランなどの公共の場所で下品な会話やプライベートな話題を日本語で話していると、周りに日本語を理解する人がいるかもしれないことを忘れないようにしましょう。思わぬ場所で日本語が通じてしまうこともあるため、プライベートな会話はできるだけホテルや仲間内だけの場所に留めておくのが無難です。
まとめると、タイで日本語が通じることは非常に稀で、英語やタイ語が主要なコミュニケーション手段となります。しかし、日本語を学んでいる人々が少なからずいるため、公共の場での言動には注意を払う必要があります。
どのくらいの英語レベルが必要?
では、英語レベルがどのくらい必要かですが、日系サービスを使うのであれば、ほとんど英語を話すことなく生活する事も可能です。
駐在員やその奥さんに話を聞くと、最初はタイ語も分からないので日本語サービスを利用して生活をスムーズにスタートさせて、段々タイ語や英語を使えるようになってくると、金額の安いローカルのサービスに切換えるという方がかなり多くいました。
最初は安心をお金で買って、慣れたらコストを意識するというイメージですね。英語やタイ語が話せないという人はこの方法が一番良いと思います。
1年を振り返って、どんな時に英語を使ったか。
1年を振り返り、「どんな時に英語を使ったかな?」と考えてみると、日常生活ではあまり英語を使う場面がなかったことに気づきます。私の仕事は主に日系企業に関わっているため、職場で英語を使う機会はほとんどありません。
実際、基本的な生活の中でも、英語を頻繁に使用する場面は限られています。しかし、トラブルや特別な状況が発生した時には、英語をガッツリ使わざるを得ないことがありました。そこで、直近の1年間で私が英語を使った場面を思い出し、いくつか具体例を挙げてみます。
フードデリバリーで注文した商品が届かなかったとき
配達アプリを利用して食べ物を注文するのは日常茶飯事ですが、時には注文が予定通りに届かないことがあります。このような場合、カスタマーサポートに連絡して状況を説明し、対応を依頼する必要があります。こうしたカスタマーサポートは英語での対応が一般的です。具体的には、商品がまだ届いていないことや、再配送や返金をお願いする際に、英語でしっかりとした説明が必要でした。
通販で購入した商品が届かなかったとき
オンラインショッピングも頻繁に行っていますが、時には商品が遅延したり、誤配送されることもあります。こうしたトラブルに対処する際も、通販サイトのサポートチームとのやり取りが必要で、こちらもほとんどの場合は英語で対応しました。商品がどこにあるのか、追跡番号が間違っていないかなどを確認するためのやり取りです。
住んでいる家の水道から水漏れしたとき
ある日、家の水道から突然水漏れが発生しました。このような緊急事態では、すぐに管理会社や修理業者に連絡を取る必要がありました。バンコクでは、こうした不動産の管理業者や修理業者とのやり取りも英語が基本的です。水漏れの状況を説明し、修理を依頼するために、詳細なコミュニケーションが求められました。
出張の際にホテルの宿泊期間を延泊したとき
仕事の出張で、予定外の事情が発生し、ホテルに3泊の延泊を依頼したことがありました。この時も、ホテルのフロントデスクに英語で延泊の依頼を行い、空き部屋の確認や料金の説明を受ける必要がありました。ホテルスタッフとのコミュニケーションは英語が中心でしたが、スムーズに話が進み、問題なく延泊ができました。
SCBにクレジットカードを申し込んだとき
最後に、クレジットカードの申し込みです。Siam Commercial Bank(SCB)にクレジットカードを申請する際、必要な手続きや書類の説明はすべて英語で行われました。クレジットカードの申し込みは比較的複雑で、銀行とのやり取りには細かな説明や質問が必要です。SCBのように、英語でのコミュニケーションが必要な銀行での手続きは、英語力が重要になります。
主な利用するタイミングはトラブル時
このように、英語を「ガッツリ使う」場面というのは、主にトラブルが発生した時や、イレギュラーな対応を求められる場合に多いことが分かります。逆に、それ以外の日常的な場面では、英語があまり必要ないことも少なくありません。たとえば、買い物や食事の際の簡単な注文などは、基本的な英単語やフレーズで乗り切ることができることが多いです。
また、もし英語が苦手な方であれば、メールでのやり取りの場合にはGoogle翻訳を使うとスムーズに対応できるでしょう。特にカスタマーサポートとのやり取りでは、しっかりとした文法や表現を使いたい場面が多いため、翻訳ツールを活用するのがおすすめです。
さらに、クレジットカードについても、SCBのような銀行では英語対応が求められますが、カシコン銀行やバンコク銀行、アユタヤ銀行など、日本語サポートデスクがある銀行を選べば、安心して日本語でのやり取りが可能です。これらの銀行では、日本人向けのサービスが充実しており、複雑な手続きも日本語で案内してもらえるため、英語に自信がない方でも問題ありません。
総じて、英語を使う場面は「トラブル対応」や「イレギュラーな事態」に集中していますが、こうした場面に備えて最低限の英語力を身に付けておくことは、タイでの生活を快適に過ごすために非常に有用です。
色んな場所にある日本人コミュニティー
バンコクはもちろん、チェンマイ、チョンブリ、プーケットなど、タイのさまざまな地域には日本人のコミュニティが存在します。これらのコミュニティに参加することで、言葉に不安がある場合でも安心して情報を得ることができます。地元の人々や他の日本人とつながることで、分からないことを直接聞ける友人や知り合いができるのは大きなメリットです。生活に関するアドバイスやお勧めの場所、文化の違いに関する情報など、リアルな声を聞くことができるため、心強いサポートとなります。
特にバンコクでは、ブログ記事や情報誌のWEBサイトなど、非常に多くの情報が発信されています。観光スポット、レストラン、ショッピング、イベント情報など、幅広いテーマに関する情報が手に入ります。これらの情報を新聞の代わりにチェックすることで、タイでの生活をより快適に過ごすためのヒントや知識を得ることができます。インターネットを活用して、最新のトレンドやおすすめのスポットを把握することは、日常生活に役立つだけでなく、観光や遊びの計画にも活用できます。
ブログやSNSの情報も充実
また、SNSを通じて他の日本人とつながり、情報を共有することも一つの手段です。FacebookグループやLINEのコミュニティなどで意見交換をすることで、現地での生活に役立つ具体的なアドバイスを得ることができます。例えば、特定のレストランのおすすめメニューや、ショッピングでの値切り方、交通手段の使い方など、実際に経験した人の声はとても貴重です。
このように、日本人のコミュニティに参加したり、オンラインで情報を収集することで、言葉に対する不安を軽減し、タイでの生活をよりスムーズに進めることができます。コミュニティや情報源を活用しながら、自分自身のネットワークを広げることで、より豊かなタイでの生活が実現できるでしょう。
タイ情報が発信されているサイト
タイに関する情報が発信されているサイトは数多くあり、現地での生活や観光に役立つ情報を得るために活用すると良いでしょう。以下にいくつかの代表的なサイトを挙げてみます。
タイ情報が発信されているサイト
タイ情報が発信されているサイトをご紹介いたします。
NewsClip
タイの最新ニュースやビジネス情報を提供するサイトで、現地の政治、経済、社会問題について幅広くカバーしています。特にビジネスパーソンにとって役立つ情報が豊富です。
週刊WiSE
日本人向けの情報誌として、タイに住む日本人に必要な生活情報や特集記事を掲載しています。食文化やイベント、旅行情報など、幅広いテーマが扱われており、タイの最新トレンドを知るのに適しています。
DACO
タイに関する様々な情報を網羅した総合情報サイトで、観光、飲食、ショッピング、住まいなど、生活全般に役立つ情報が掲載されています。特に観光スポットやレストランのレビューが充実しています。
タイ自由ランド
タイに住む日本人や旅行者向けに、役立つ情報やお得な情報を発信しています。旅行の計画や生活に役立つヒントが満載で、コミュニティのつながりを大切にしている点も特徴です。
掲示板サイト
掲示板サイトは情報交換の場として便利ですが、情報の信頼性や質にバラツキがあるため、注意が必要です。以下にいくつかの掲示板サイトを挙げますが、荒れていることも多いので参考程度にするのが良いでしょう。
バンコク掲示板
バンコク在住の日本人が集まる掲示板で、さまざまなテーマについての情報交換が行われています。ただし、情報が正確でない場合もあるため、鵜呑みにせずに確認が必要です。
バンコクナビ
バンコクに特化した観光情報サイトですが、掲示板機能もあり、他のユーザーとの交流が可能です。観光情報だけでなく、住まいに関する質問なども投稿されます。
びびなびバンコク
日本人向けの情報掲示板で、生活情報やイベント情報、売買情報などが交換されています。情報量は豊富ですが、内容が古かったり、荒れた投稿もあるため、注意して利用しましょう。
これらのサイトを利用することで、タイでの生活に必要な情報を効率よく収集することができます。特に、タイの文化や生活に関する情報は、現地での生活を快適にするために非常に役立つでしょう。ぜひ、気になるサイトをチェックしてみてください。
まとめ
バンコクでの生活に関しては、英語やタイ語をほとんど使うことなく暮らすことも不可能ではありません。実際、バンコクは観光地やビジネスの中心地であり、さまざまな情報が簡単に手に入る環境が整っています。多くの飲食店やショップ、観光施設では英語が通じるため、日常生活において特に大きな問題は感じないでしょう。
しかし、タイの他の地域に移住を考える場合は、多少の英語またはタイ語のスキルが求められることが多いです。地方に行くと、英語が通じない場面も増えるため、事前にコミュニケーション手段を確保しておくことが重要です。以下の方法を検討すると良いでしょう。
日本で移住前にある程度語学を勉強してから来る
事前にタイ語や英語を学ぶことで、現地での生活がスムーズになります。基本的な会話力があれば、地元の人とのコミュニケーションも楽しめるでしょう。
一度バンコクに住んでみて、それから地方に引越す
バンコクで生活を始め、都市の環境に慣れた後に地方へ移住するのも良い選択です。バンコクでは多くの情報が手に入り、他の地域との違いも実感できるため、移住後の生活をイメージしやすくなります。
タイ人は理解しようと頑張ってくれる人が多いので、最初から中学生レベルの英語力があれば、日常的な会話や簡単な意思疎通はなんとかなるでしょう。初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、地元の人との交流を通じて、徐々に言語スキルを向上させることができます。現地の文化や習慣を学びながら、言葉の壁を乗り越えていく楽しさもあるでしょう。
バンコクで日本人に人気のサービス
バンコクで日本人が良く使っているサービスなどをご紹介いたします。
それぞれ記事で紹介しておりますので是非チェックしてみてください。
日系携帯ショップのベリーモバイル
バンコクには「ベリーモバイル」という日系の携帯ショップがあります。ここでは、スマートフォンやプリペイドSIMカードなど、携帯電話関連の商品やサービスを提供しており、タイでの通信環境をスムーズに整えることができます。日本語でのサポートもあるため、安心して利用できます。
≫ berrymobile(ベリーモバイル)の携帯電話サービスおすすめできる?実際の口コミと評判を調べてみた。
日系のテレビを見るならBBINFO
バンコクで日本のテレビを視聴したい場合は、「BBINFO」というサービスがおすすめです。BBINFOは、インターネットを通じて日本のテレビ番組をライブで視聴できるサービスを提供しており、バンコクでも簡単に日本のテレビを楽しむことができます。日本のニュースやドラマ、バラエティなど、お好きな番組を現地でスムーズに見ることができるので、タイでの生活がより快適になります。
≫ BBINFOのテレビサービスおすすめできる?実際の口コミと評判を調べてみた。
浄水器を付けるならUB Life(旧 住まいるサポート24)
ンコクでの生活では、浄水器があると非常に便利です。タイの水道水は飲用に適していないことが多いため、浄水器を使うことで安心して水を飲むことができます。浄水器を導入することで、飲料水だけでなく、料理や洗顔などにも安全な水を使用できるため、健康面でも安心です。
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タイの賃貸探しはディアライフ
タイでの賃貸探しには「ディアライフ」というサービスが便利です。ディアライフは、バンコクを含むタイの賃貸物件情報を豊富に取り扱っており、希望の条件に合った住まいを簡単に見つけることができます。日本語対応のサポートもあるため、安心して利用することができます。
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タイ語を勉強するならTLS
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