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新プランahamoの登場でピンチな業種を予想してみる。

Docomoのahamoの登場により変わる市場

先日、ブログでも紹介したNTTドコモの格安プランahamoですが、この新プランの登場により様々な業種が大きな影響を受けると予想されます。現在は発表されていませんが、SoftbankやAuも恐らく大幅な値下げに踏み切ることが予想され価格競争が激化していく事が予想されます。

今回はこの新プランによってダメージのある事業を予想していきます。

1.レンタルWiFi事業

今までは、海外旅行と言えば国際ローミングより安くて、高額請求などの心配がないレンタルWiFiを利用する人も多かったのではないでしょうか?昨今はSIMロック解除が身近になったことで現地でSIMを購入する人も増加傾向にありましたが、未だに根強い人気がありました。

今回のahamoは「月額2980円で20GB」というパッケージを、海外82の国と地域で”追加料金なし”で利用出来るという大きな特徴があるので、このプランを使っている人は、わざわざ別料金を払ってレンタルWiFiを利用する必要が無くなります。

15日以上の利用等のルールはあるものの、ボーダレスでシームレスな通信パッケージ「ahamo」を使う事で海外旅行に行く際の通信費用を大幅に削減する事ができるようになります。

3キャリア全てが、海外でも契約データ容量を使えるというパッケージを出した場合には間違いなくレンタルWiFi業者は厳しい状況に陥るでしょう。

2.クラウドSIM業者

クラウドSIMは中国のuCloudlink社が開発したサービスで、仕組みを簡単に説明するとWiFiやスマホ本体の内部に搭載されたSIMカードを渡航先に併せて各国のSIMが使えるようになるというサービスです。

「世界中で契約しているデータ容量を使える」というコンセプトのサービスですが、自分が使っているサービスにプラスしてクラウドSIM搭載端末を契約する必要があります。自分のスマホがahamoプランを利用しているのであれば不要なサービスとなるでしょう。

ただ、今回のahamoプランは20GBで追加が1GB/500円なのでそれより安い単価で追加データを提供すれば大容量パッケージが欲しいユーザーには刺さる可能性はあるかもしれません。

無制限WiFiが無制限ではない問題で相当悪いイメージが付いたクラウドSIMサービスですが、どのようなサービスを展開していくか楽しみですね。

3.MVNO事業

MVNOとは、大手キャリアの回線を借りて通信事業を展開している「mineo」や「IIJ mio」、「トーンモバイル」「LINEモバイル」などの事を差しますが、店舗は無く、時間帯によっては速度が遅くなるけど、キャリアより低価格という事で利用している人多いと思います。

そういったMVNOにとって今回の新プランを脅威に感じているでしょう。

シニアやキッズ向けに特化している「トーンモバイル」、ファンが多い「mineo」などの差別がある程度成功しているMVNOは良いのですが、他の特に特徴のない安さだけを売りにいているMVNOは価格競争に巻き込まれて危機的な状況に追い込まれるでしょう。

4.楽天モバイル

お得なプランを出して注目を集めている楽天モバイルもahamoの登場で影響を受けるでしょう。
楽天モバイルは月額2980円で”データ使い放題””音声通話が使い放題”だからそっちの方が良いじゃないかと思う人もいるかもしれません。

ただ、このデータ通信が”使い放題”となるエリアは楽天モバイルが自社で建てたエリアだけなので正直初期の繋がらなかったSoftbankの比じゃなく狭いと言えるでしょう。

楽天モバイル利用者からは依然繋がらなさに不満の声が上がっているが、楽天モバイルの申込時にオンライン申込の手軽さを知ったユーザー達は、同様にオンラインで簡単に切り替えられるahamoに切替てみるというユーザーも多いと思います。

ahamoがスタートする来年の3月までに楽天モバイルがどこまでサービス改善を行い、さらにお得なプランを出せるのかがポイントになってくるでしょう。

さいごに

今後、Docomoを含む各社がさらに安いジュニアブランドを出してくれば、携帯通信事業者はさらに競争は激化する事が予想されますが、今回挙げたレンタルWiFiやクラウドSIM、海外向けのeSIM事業者などもかなり難しい状況になるでしょう。