タイの大手3キャリアと言えば、AISとTrue、そしてDtacです。
TrueとDtacの2つのキャリアは同じ会社が提供しているため、2社が3つのキャリアを提供している形になっています。
今回はタイ最大の通信事業者であるAIS(Advanced Info Service)についてご紹介しますが、AISは、国内外のユーザーに広く利用されている通信サービスプロバイダーです。
以下、AISについて徹底解説しますのでチェックしてみてください。
1. AISの基本情報
設立: 1986年
本社所在地: バンコク、タイ
親会社: Intouch Holdings(旧Shin Corporation)
タイ有数の投資会社で、シンガポールのSingtelも株式を保有しています。 AISはキャリアで言うとタイ国内での市場シェアが最も高く、ユーザー数は4,000万人を超えています。
2. サービスと製品
AISは個人向け、法人向けの多様なサービスを提供しています。
タイで生活いている日本人の方でAISのサービスを利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
AISが提供している主なサービス
以下にてベリーモバイルが提供している主なサービスをご紹介いたします。
モバイル通信
・プリペイドプランとポストペイドプランがあり、国内外のさまざまなニーズに対応。
・4G/5G対応エリアが広く、地方や山間部でも接続が良好。
ホームブロードバンドサービス
AIS Fibre(ブロードバンドサービス)というタイの家庭向けインターネットサービスで、速度と安定性で高い評価を受けています。
また、在住日本人にとっては、コンドミニアムの場合にはオーナーの許可が必要だったり、引ける回線が限られていたりするので、SIMカードの入るWiFiルーター+5G無制限SIMがかなり快適です。
ローミングプラン
海外旅行者向けに、安価で使いやすいローミングプラン(Ready2Fly)を提供しており、それをプリペイドに仕立てた物がSIM2Flyとなります。最近ではeSIM対応してますます利用者が増えています。
エンターテインメント
AIS PLAYをいうサービスを提供している、映画、ドラマ、スポーツライブストリーミングが視聴可能で、NetflixやHBOなどの提携サービスも利用できます。また、契約者向けにSerenadeという特典も提供しています。
3. AISの強み
AISが選ばれている理由をご紹介いたします。
私もいくつかのキャリアを利用してみましたが、最も5G通信の速度が安定しているのはAISです。
広範囲なネットワークカバレッジ
AISはタイ国内でもっともカバレッジが充実しているキャリアとして知られており、特に5Gサービスはタイ国内で最も広範囲をカバーしており、速度もかなり快適です。
デジタル技術への投資
デジタルトランスフォーメーションを推進し、AIやIoT、スマートシステムの導入に積極的に参画しており、タイのデジタル技術の発展に重要な役割を果たしています。
TRUEとDtacが合併してAISの影響力や品質の低下の可能性も考えられていましたが、AISは安定しており、逆にTRUEが財政的にもサービス的にも不安定になっている印象です。
4. プリペイドSIMの特徴(旅行者向け)
タイを訪れる旅行者にもAISは人気があります。
タイ国内であればどこでも快適に利用出来るので、AISのプリペイドSIMカードを選べば間違いないでしょう。
購入場所
空港、コンビニ(セブンイレブン)、街中のAISショップ
※パスポートがあればOKです。
価格
7日間のパッケージからあり、約299バーツ(約1,500円)程度で購入出来ますし、長期滞在者向けには1年間のプリペイドSIMカードや30日プランもあるので滞在期間に合わせて購入しましょう。
設定
iPhoneであればSIMカードを差し込むだけで、すぐに使える。
Androidの場合にはAPN設定が必要ですが、スマホを英語設定にして店頭のスタッフさんに設定して貰えば問題ないでしょう。
5. 競合他社との比較
タイの主要通信キャリアであるTrueMove HやDTACと比較して、AISは以下の点で優れています。
項目 | AIS | TrueMove H | DTAC |
---|---|---|---|
ネットワークカバー範囲 | 広範囲(5GではNo.1) | 広範囲( | 一部地方が弱い |
サービス多様性 | 高い | 高い | やや少ない |
顧客満足度 | 高い | やや高い | 標準 |
上記の通り、AISは色々な部分で優れており、最近はDtacと合併したTrueがあまり元気がない中、安定したサービスを提供している印象です。
6. AISの最近の動向
・SIM2Flyを世界中で提供
最近は色々な会社が海外旅行向けeSIMを提供していますが、その中でもSIM2Flyを世界中のeSIMプロバイダーに卸しており気付かないうちにSIM2Flyを使っている事があるかもしれません。
・5G展開
AISはタイ国内での5Gインフラ拡大に注力しており、2024年までにほぼ全国カバーを目指しています。
・グリーンテクノロジー
持続可能な通信インフラ構築を目指し、再生可能エネルギーの活用に取り組んでいます。
AISは、信頼性の高い通信サービスと多様なプランで国内外のユーザーに高い評価を受けています。旅行者にとっても利便性が高いため、タイ滞在時におすすめの通信キャリアです。
タイNo.1キャリアはAIS
TRUEとdtacの合併はタイの通信業界において、インパクトがありましたが蓋を開けてみればAISが王者の貫禄で安定しています。
安定したサービスとカバレッジ、通信品質を考えるとタイのNo.1キャリアはAISと言えるでしょう。