
タイで生活する人や旅行する人にとって、スマートフォンの通信環境は欠かせません。
タイには大手通信キャリアとして、AISとTrue、dtacの3ブランドがありますが、2023年にTrueとdtacが経営統合したことで、現在は実質的にAISとTrue Corporationの2大通信グループによる競争となっています。
その中でも契約者数・通信品質・ネットワークカバレッジでトップクラスを維持しているのがAISです。
タイに長年住んでいる日本人の間でも「とりあえずAISを選んでおけば安心」と言われるほど信頼性が高く、旅行者向けSIMカードから法人向け通信ソリューションまで幅広く展開しています。
今回はタイ最大手通信キャリアAISについて詳しくご紹介します。
AISとは?

AIS(Advanced Info Service Public Company Limited)は、タイ最大の携帯電話通信事業者です。
1986年に設立され、現在では携帯電話サービスだけでなく、光回線インターネット、データセンター事業、クラウドサービス、エンターテインメント事業なども展開する総合デジタル企業へと成長しています。
AISの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Advanced Info Service PCL |
| 設立 | 1986年 |
| 本社 | バンコク |
| 上場市場 | SET(タイ証券取引所) |
| 契約者数 | 約4,500万人以上 |
| 主なブランド | AIS、AIS Fibre、AIS PLAY、SIM2Fly |
| 通信方式 | 4G LTE / 5G |
タイ国内では契約者数トップを維持しており、日本で例えるとNTTドコモに近いポジションのキャリアと言えるでしょう。
AISが提供する主なサービス
AISは個人向け・法人向けに幅広いサービスを展開しています。
モバイル通信サービス

AISの主力サービスです。
プリペイドSIM
旅行者や短期滞在者向けに、7日間~365日など様々な機関に合わせたプリペイドSIMカードを提供しています。
近年はeSIMにも対応しており、日本出発前にオンラインで開通できるプランも増えています。
ポストペイド契約
タイ在住者向けの月額契約プランです。
特徴として、データ無制限プランやNetflix付きプラン、AIS Fibreセット割などがあり、日本と比較しても比較的リーズナブルな料金設定となっています。
AISは特に5Gプランの充実度が高く、都市部では数百Mbps~1Gbps近い通信速度が出ることも珍しくありません。
AIS Fibre(光回線サービス)

AISは「AIS Fibre3」という家庭向けインターネットサービスも提供しています。
タイでは、AIS Fibre、True Online、3BBが主要な固定回線サービスとなっています。
AIS Fibreの特徴は以下の通りです。
- 最大数Gbpsクラスの高速回線
- WiFi 6ルーター標準提供
- 比較的安定した通信品質
- モバイル契約とのセット割
ただしコンドミニアムによって利用できる回線会社が決まっている場合が多いため、賃貸物件によってはAIS Fibreを引けないケースもあります。
海外ローミング「Ready2Fly」

AISは海外利用にも強いキャリアです。かなり価格も安く、日本向けであれば10日間8GBで399THB程度で利用可能です。
Ready2Fly
海外旅行向けローミングサービスとしてReady2Flyを提供しています。
特徴は、以下の通りです。
- 世界100カ国以上対応
- アプリから簡単申込
- データ通信専用プランあり
- 日本を含む主要国で利用可能
タイ人の海外旅行者だけでなく、タイ在住外国人にも広く利用されています。
世界的人気のSIM2Fly

AISを語るうえで外せないのがSIM2Flyです。
SIM2FlyはAISが提供する海外旅行向けSIMサービスで、アジア向けや日本向け、ヨーロッパ向け、世界周遊向けなど様々な商品があります。
近年はeSIM版も充実しており、旅行者向けeSIM市場でも高い人気を誇ります。
実は多くの海外eSIMサービスがAISのSIM2Flyネットワークを利用しているケースもあり、知らない間にAIS回線を利用している人も少なくありません。
AIS Serenade

AISユーザー向けの特典サービスです。
長期利用者や高額プラン契約者は、空港ラウンジ利用や優先窓口、レストラン割引、ホテル優待、イベント招待など様々な特典を受けられます。
タイ在住者の中には「Serenade特典目当てでAISを使っている」という人もいるほど人気があります。
AISの強み

ではなぜAISが多くの人に選ばれているのでしょうか。
① タイ国内最高クラスの通信品質
AIS最大の強みは通信品質。バンコク中心部だけでなく、チェンマイやプーケット、パタヤ、ホアヒンや地方都市でも比較的安定して通信できます。
旅行者が訪れる観光地のほとんどをカバーしているため、通信で困ることは少ないでしょう。
② 5Gエリアが広い
AISはタイ国内で最も積極的に5G基地局を整備している通信会社の一つです。
主要都市だけでなく地方都市まで5Gエリアが広がっており、動画視聴、オンライン会議、ゲーム、テザリングも快適に利用できます。
③ 日本人利用者が多い
タイ在住日本人の利用率も高く、ショップ数が多くサポートが安定しており、通信品質が高いという理由から初めてタイで携帯契約する方にもおすすめです。
④ 財務基盤が安定
Trueとdtacの統合後、通信業界の競争環境は大きく変化しました。
しかしAISは安定した契約者基盤と収益構造を維持しており、依然としてタイ通信業界のリーダーとして存在感を示しています。
旅行者向けAISプリペイドSIM

タイ旅行者にもAISは非常に人気があります。
購入場所
タイ国内の以下の場所で購入できます。
- スワンナプーム空港
- ドンムアン空港
- AISショップ
- セブンイレブン
- 家電量販店
購入時にはパスポートが必要ですが、即日購入できるのでかなり便利です。
料金の目安
観光客向けプランは頻繁に変わりますが、8日間プランで300バーツ程度、30日間プランなら1000バーツ前後になっています。
最近は物理SIMよりもeSIMを選ぶ旅行者が増えています。
AISとTrueを比較

現在のタイ通信市場はAISとTrueの2強体制です。
| 項目 | AIS | True |
| 通信品質 | ◎ | ○ |
| 5G速度 | ◎ | ○ |
| 地方エリア | ◎ | ○ |
| ショップ数 | ◎ | ◎ |
| キャンペーン | ○ | ◎ |
| 安定性 | ◎ | ○ |
料金やキャンペーン重視ならTrue、通信品質重視ならAISという評価が一般的です。
タイで最も安心して使えるキャリアはAIS
タイの通信業界はTrueとdtacの統合によって大きく変化しましたが、AISは依然として業界トップクラスの通信品質と契約者数を維持しています。
特に、タイ赴任者やタイ移住者、長期滞在者、出張者、観光客にとっては非常に使いやすい通信キャリアと言えるでしょう。
通信速度、エリアの広さ、安定性を重視するのであれば、現在でもAISが最有力候補です。
「タイでどのSIMカードを選べばいいか分からない」という方は、まずAISを選んでおけば大きく失敗することはないでしょう。








