リエントリーパーミットについて
タイに長期滞在される方にとって、リエントリーパーミット(Re-Entry Permit)は非常に重要な手続きです。
特に、Bビザ(就労ビザ)をお持ちの方がタイ国外に出る場合、この許可を取得していないと、ビザが失効してしまいます。
その結果、再入国時には新たにビザを取得する必要があり、大きな手間と時間を要します。こうした事態を避けるため、タイ国外への出国前にリエントリーパーミットをしっかり取得しておきましょう。
リエントリーパーミットとは?
リエントリーパーミットは、タイを一時的に離れる際に、現在保有しているビザを有効な状態で維持するための許可証です。取得していない状態で出国すると、入国管理局ではビザが使用済みとみなされ、新たにビザを取得し直す必要があります。
特にビザの再取得には以下のようなデメリットがあります。
・タイ国外での新たなビザ申請(必要書類準備や大使館訪問)
・時間的・金銭的コストの増加
・就労が一時的に停止する可能性
こうした事態を避けるためにも、リエントリーパーミットは必ず取得しましょう。
リエントリーパーミットはどこで取る?
リエントリーパーミットが取得できる場所
取得可能な場所は、主に以下の2箇所です。
1. スワンナプーム空港
出国当日に空港で申請する方法です。手軽ではありますが、以下のリスクがあります。
・当日手続きが行われていない可能性
(例えば、受付時間外やカウンターの混雑)
・手続き失敗時の選択肢が限られる
出国を断念するか、ビザ失効を受け入れるかの二択になる場合も。
空港での手続きを考えている場合でも、早めに到着し、受付時間を事前に確認することをお勧めします。
2. タイ王国政府総合庁舎(Government Complex Chaengwattana)
確実に取得したい場合は、事前にこちらで手続きを行うのが最適です。
チェーンワッタナ通りにある総合庁舎内のイミグレーションで、リエントリーパーミットを発行してもらえます。
タイ王国政府総合庁舎の詳細
・所在地:チェーンワッタナSoi7
モチット駅(BTS)またはチャトチャック駅(MRT)からタクシーで約100~150バーツ。
行き方
・電車+タクシー
最寄り駅(BTSモチット、MRTチャトチャック)からタクシーを利用するのが一般的。渋滞を避けるため、午前中早めの移動をおすすめします。
・車での移動
車が利用できる場合は、駐車場もありますが混雑することがあるため、時間に余裕を持って向かいましょう。
必要書類と手数料
申請時には以下の書類を準備しておきましょう:
・申請用紙:イミグレーションで受け取るか、事前にダウンロードして記入。
・顔写真(白背景):最新のものである必要があります。必要に応じて現地で撮影可能。
・パスポート原本
・パスポートコピー:以下のページをコピーします。
・顔写真ページ
・ビザの記載ページ
・最新の入国スタンプページ
・出入国カード(TM6)のコピー
・手数料
・シングルエントリー:1,000THB
・マルチプルエントリー:3,800THB
申請の流れ
以下の手順でスムーズに申請できます:
・パスポートの受け取り
記載内容を確認し、リエントリーパーミットが適切に発行されているか確認します。
・インフォメーションで申請書を受け取る
リエントリーパーミットの申請を行う旨を伝えます。
・チケットカウンターで整理券を取得
混雑している場合、番号が呼ばれるまで待ちます。
・申請書類の記入・提出
必要事項を記入し、パスポートや書類一式をカウンターへ提出。
・手数料の支払い
指定された金額を支払います。現金が基本ですが、カードが利用可能な場合もあります。
注意点とおすすめのタイミング
- 混雑を避ける:朝早く到着することで待ち時間を短縮できます。
- 事前確認:書類不備がないように、事前にダブルチェックを行いましょう。
- 有効期限の確認:発行されたリエントリーパーミットの有効期限は必ず確認してください。
まとめ
リエントリーパーミットを取得しておくことで、ビザの失効を防ぎ、安心してタイ国外に出国できます。手続きは少々面倒ですが、万が一失効した場合の影響を考えれば、確実に取得しておくべきです。スワンナプーム空港での申請も可能ですが、余裕を持ってタイ王国政府総合庁舎で事前に取得するのがおすすめです。