タイのコンドミニアムの共有の固定回線は速度や安定性が微妙なことも多く、また工事や機器の設置が必要なので引っ越しをするときに以外に面倒だったりします。
固定回線のメリットである安定した高速通信が行えないのであればSIMの入る据え置きルーター＋データSIMの選択が意外に悪くありません。
タイの固定回線より5Gの方が快適？
固定回線とモバイル回線の選択は、利用シーンによって大きく変わります。
特に「オンラインミーティングをよく行う」「複数台でシェアして通信をする」といったシーンでは、従来は固定回線が推奨されてきました。固定回線はその安定性と速度から、これらの利用に最適とされてきたのです。
しかし、近年の5Gの登場により、状況は大きく変わっています。5Gはその高速な通信速度と低遅延が特徴であり、これまで固定回線が優位とされていた分野でも、非常に高いパフォーマンスを発揮しており、タイの固定回線と比較すると通信速度が快適な場合も多いです。
固定回線より5Gの方が快適な事も
例えば、オンラインミーティングにおいても、5Gの通信速度と安定性が向上したことで、従来の固定回線と遜色ない品質でのやり取りが可能になりました。5Gの低遅延性により、リアルタイムの音声や映像のやり取りがスムーズになり、通信の途切れやラグが大幅に減少しています。
また、複数台でのシェアにも5Gは対応可能です。5Gの高帯域幅により、複数のデバイスが同時に接続しても安定した通信が確保できるため、家族全員やオフィス内での共有利用でも快適なインターネット環境が提供されます。5Gネットワークは、接続されたデバイスが増えても速度低下が少なく、全体的な通信品質が保たれるのです。
天候の影響も受けにくい
5Gの普及により、オンラインミーティングや複数台での接続といった利用シーンでも、モバイル回線の選択肢が非常に魅力的になってきています。固定回線の安定性と速度は依然として強力ですが、タイの場合大雨が降ると固定回線が不具合を起こすケースなどもあり大事な時に使えないというケースも多いです。
そんな時にスマホのテザリングで凌いだという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
✅まずはスピードテストを！
モバイルは特に高層階の電波状況が良くないことがあるので、事前に電波状況をチェックすることをお勧めします。チェック方法は同一キャリアのスマホの電波状況をチェックすればOKです。スピードテストも行うようにしましょう。
5Gの据え置き型ルーターは速度が出るの？
モバイルルーターというと速度が遅いという印象があるかもしれませんが、タイの固定回線も実測するとそこまでスピードが出ない場合があります。
ちなみに動画関連の必要な速度は以下のイメージです。
| 50Mbps | かなり快適 | なんでも快適！ |
| 30Mbps | 動画も快適 | TVを使ったNetflixも快適！ |
| 10Mbps | 普通 | Youtubeの高画質でもOK |
| 1Mbps | 軽いものなら | Youtubeの低画質ならOK |
理論上は4G通信でも上記の数字が出るはずですが、やはり場所によっては10Mbps程度しか出ない場合もあります。ただ、10Mbps出ていればWebミーティングも問題なく利用できるのでヘビーに使わないという場合には4Gでもいいかもしれません。
速度に関してはモバイル回線と同じなので、利用する場所での速度が重要になります。
5Gが使えるエリア内であればある程度安定した速度で利用できるでしょう。
タイの5Gスピード出るの？
タイの5Gですが、カバレッジはどんどん広がっており、バンコクであればかなり広い範囲で利用できるようになっています。速度を計測してみたところ、5Gをつかんでいれば200～400Mbps程度の速度が出たので、4Gと比べるとかなり高速になっている印象です。
先ほどの表でもわかるように5Gを使えば基本的な作業は全く問題なく、複数台接続しても安定して使うことが可能でしょう。
✅自宅で5Gが使えるか要チェック！
自宅で5Gが使えない場合には期待しているスピードが出ないので、事前に5Gが使えるかと5Gスマホなどを使ってスピードテストを行う事をオススメします！
ちなみに我が家で測定した際の数値はコチラ。
据え置き型Wifiルーターのメリット
LANケーブルで有線接続が出来る
据え置き型のWifiルーターの1つ目のメリットとしては、LANポートが付いているのでLANケーブルを使ってPCなどの機器と有線接続出来る点でしょう。
引っ越し時の手続きが簡単
請求書送付先の住所変更のために登録住所の変更を行う必要がありますが、手続きはそれだけでOK。引っ越し後にすぐに利用できるようになります。
工事不要ですぐに使える
タイで自宅に専用回線を引く場合、建物によって使えるキャリアが違うのでキャリアを確認しケーブルを引く工事が必要です。モバイルWifiは工事不要で利用開始できます。
端末の購入に関しては、キャリアのWEBサイト上だと品切れとなっている端末が多いので、店頭で確認するかLazadaなどの通販サイトでSIMが入るタイプを選んで購入しましょう。
✅ 各キャリアのショップで購入するのもオススメ！
どうせ新しくSIMカードを契約するのであればAISやTRUEなどのキャリアショップで端末の在庫やプランなどを確認してみるのがオススメです。お得なパッケージをオススメしてくれるかもしれません！
各社の5G無制限パッケージを見てみた。
自宅のWifiとして使うのであればある程度のデータ容量が欲しいところ、通常利用であれば100GBもあれば十分だと思いますので、その周辺のプランをチェックしてみました。
True
まずはTrue Moveの5Gプランを見てみましょう。
True 5G高速データ無制限パッケージ
WEBで確認できたスマホのパッケージとなりますが、Trueの場合は5G高速データ無制限のパッケージで1,199THB～という感じです。以下の3パッケージの違いは無料通話なのでルーターに入れるのであれば無料通話が一番小さいパッケージで良いでしょう。
True 5G高速データ大容量パッケージ
次に大容量パッケージです。日本のTVや動画をずっと見ている人以外は以下のパッケージでも足りるかもしれません。50GB-699THB、80GB-899THBとなります。
AIS
次にAISのサイトの5Gのパッケージをチェックしてみました。
True 5G高速データ無制限＆大容量パッケージ
以下がAISのパッケージとなります。価格は先ほどご紹介したTrueとほぼ同じという印象です。
無制限であれば約1000THBというイメージです。
ほぼプランに違いが無いので、この2キャリアの電波状況の良い方を選ぶといいかと思います。
今、使っているキャリアと合わせるのがお勧めです。
✅ 速度で選ぶならAISがオススメ！
5Gの速度計測を色々な場所でやってみましたが、AISの方が速度が安定している印象です。自宅でのスピード結果にもよりますが同じくらいの速度であればＡＩＳの方がオススメです。
速度にこだわらないなら4GルーターでもOK！
5G対応のSIMが入るルーターはまだ高いので、速度にこだわらないのであれば4GのSIMカードが入るWiFiルーターでも良いかなと個人的には思います。
4G対応のSIMカードが入る据え置き型ルーターは結構安い物もあるので、そういった物を購入して使うのが良いでしょう。
メーカーは個人的にはTP-LINKがオススメです。
こういったWiFiルーターにSIMカードを入れれば自宅のWiFi環境を工事不要で設定出来ます。
中に入れるSIMカードはタイのSIMカードの場合は、本体を組み立ててSIMカードを入れるだけで完了します。
ただ、SIMカードが5Gでも4Gルーターを使うとスピードがかなり遅いので、SIMカードが5Gの場合には多少値段は高いですが5GのWiFiルーターを購入するのがオススメです！
AISの4G,100GB/月プラン+WiFiルーターもオススメ！
AISでは一定の速度で月に100GBまで使える1年間使えるSIMカードとWiFiのセットが販売されているのでご紹介いたします。
1年間使えるSIMカードが1,790バーツで買えるのはかなりお得ですね。
とりあえず1年間使いたいという場合には、こういったSIMカードを使うとコスパが良さそうですね。
✅ ネットで買った場合にはSIMにパスポートの登録が必要です。
今回ご紹介したSIMカードを購入した場合にはMyAISからSIMカードにパスポート情報などを入力しないと使えないので注意が必要です。
さいごに
現在の固定回線に不満がありながら、自分で新たに固定回線を引くのは面倒だと感じる方には、据え置き型のモバイルWiFiの導入を検討するのが良いかもしれません。
据え置き型モバイルWiFiは、設置が非常に簡単で、通常は電源を入れ、簡単な設定を行うだけで利用を開始できます。特別な工事や専門的な知識は不要で、手軽にインターネット環境を整えることができるため、固定回線の設置作業や設定の手間を省けます。
据え置き型のモバイルWiFiに興味がある場合は、キャリアショップでの相談をおすすめします。ショップでは、具体的なプランや端末の選び方、料金プランなどについて詳しく説明してもらえ、自分の使用状況やニーズに合った最適なプランや端末を提案してもらえます。
最新の情報やキャンペーンもチェックできるので、よりお得に契約するチャンスもあります。固定回線に不満があるものの、手間をかけずにネット環境を改善したい方には、据え置き型モバイルWiFiの導入が最適な選択肢となるでしょう。
