MVNOも価格競争に加わる
以前のブログ記事でも紹介しましたが、政府主導の携帯電話の値下げに、楽天モバイルが0円プランを投入するなど価格競争が激しくなっていますが、それにつられてMVNO各社も新プランをどんどん投入うしています。
mineo/マイネオ
新料金プラン「マイピタ」を発表しました。新プランの料金内容は以下の通りです。
・ 1GB – 1,180円
・ 5GB – 1,380円
・10GB – 1,780円
・20GB -1,980円
J:COM Mobile
新料金プラン「A プラン スタンダード」を発表しました。新プランの料金内容は以下の通りです。
・ 1GB – 980円
・ 5GB – 1,480円
・10GB – 1,980円
・20GB – 2,480円
≫J:COM Mobileの新プラン「A プラン スタンダード」プラン詳細
日本通信SIM
新料金プラン「合理的20GBプラン」を発表しました。新プランの料金内容は以下の通りです。
・20GB – 1,980円
MVNOという仕組みでの問題
上記の通り、MVNO各社も新プランを出しているが、価格での差別化は今後さらに厳しい情況になるでしょう。
MVNOは大手キャリアから帯域を借りて接続料を支払っています。今後この接続料を下げて行く方向で議論は進んでいますが、契約の手数料も0になりつつある状況で、単体で広告を打ったり、代理店を使う事はかなり厳しい状況になっていくでしょう。
当然大手キャリアから帯域を借りているので、借りているキャリアと比べて優れている物を提供する事も出来ませんし、価格での差別化は楽天モバイルの0円スタートのプランの登場で難しい状況になっています。楽天のように楽天経済圏として考えられる戦略を取れるMVNOも少ないため、今後の戦略次第では2021年に売られていくMVNOも増えるかもしれません。
生きのこるためには、金額が同等、もしくは高くても使いたいと思わせる何かが必要となるでしょう。
価格だけで生き残っていたMVNOは潰れ、差別化に成功したMVNOだけが生き残っていく時代が来たという事でしょう。
モバイルWiFiも苦境に?
自宅や出先で作業を行うために重宝されてきた、「モバイルWiFi」ですが、追加でお金を払ってデータを使う必要のない人が増えてくるように思います。一般的には10GBも高速データがあれば足りる現状を考えると、余った10GBは業務で利用する事が可能になるでしょう。
別に1台モバイルWiFiを支給している企業に関しても、テザリングの利用を推奨する事で無駄なコストを削減する事が可能になります。月にかなりのデータ量のやり取りをしないのであれば、テザリングで十分です。
さいごに
MVNOでは1GBの追加を250円程度で提供しているところが多い事からすると、MNOからの卸価格は100円~150円程度でしょうか。1GB1000円のプランと言うと安く感じるがこの仮説で単純に計算すると十分儲かっているようにも感じるので、意外にまだMVNOも値下の余力は残っている気がしますね。
どこか2GBまで0円で出してくるMVNOが出てくれば面白いですね。