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ネットいじめに関するアンケート、マイクロソフト社の調査結果を見る。

マイクロソフトのネットいじめ等のマナーに関する調査を発表

日本マイクロソフトがインターネットを使っている中高生(250人)、子供の保護者(251人)、学校の先生250人の751人に対して「デジタル上のマナーに関する調査」を行いその結果を2021年8月10日に発表を行っている。

このアンケートでは日本ではGIGA スクール構想が開始し、学校内でもインターネットに触れる機会が増え、自宅を合わせかなりインターネットを使う時間が増加しました。「ネットいじめ」などの現状を子供・保護者・先生の立場から確認している。

ネットいじめは深刻な社会問題となっており、被害に遭った子供はネットに残った消せないデータにずっと悩み続けることになる可能性も高い。子供にとってネットいじめは身近なものですが、親の世代はネットいじめをいまいち理解できていない場合などもあり上手くケアが出来ない場合もあるようです。今回はこのアンケートを通して色々チェックしてみましょう。

ネットいじめは年々増加傾向にある

出展:文部科学省

上記の通り、文部科学省の発表によると2016年から2019年の間に(85,887件~124,870件)と38,983件中学校・高校でのいじめの認知件数が増加している。

この4年間いじめの認知件数は減少する事無く増加が続いており、中高生の間でネットいじめが問題になっていることは明らかで生徒も先生も保護者も対応が難しい状況のようです。

ネットいじめに対する問題意識は強い。
日本マイクロソフト 「デジタル上のマナーに関する調査」

「オンラインハラスメントやネットいじめは大きな問題か」という質問に対して、生徒・保護者・教師の全ての人たちが問題と捉えており、教師・保護者・生徒の順で重大な問題だと考えている比率が高い。今後、より重要な問題と捉える人達が増えてくるのが理想です。

問題意識がもっと高くなってくれば、ネットいじめの件数も減少していくかもしれません。
より問題意識を感じるように生徒や保護者に対して学校や教師が重大さを伝えていく必要があるでしょう。

ネットいじめを経験した子供は?
日本マイクロソフト 「デジタル上のマナーに関する調査」

生徒に対しては「自分が誰かからオンラインで不快な行為をされたことがあるか」保護者には「子供が誰かからオンラインで不快な行為をされたことがあるか」教師には「生徒が誰かからオンラインで不快な行為をされたことがあるか」とそれぞれ確認した結果がこちらです。

生徒の回答では70%がはいと答えているので40人クラスの場合、28人がネットいじめ等オンラインで何らかの嫌がらせを受けている状況にも関わらず教師は55%程度しかオンラインでの嫌がらせを認識していない状況になります。

子供たちはネットいじめを経験した後に何らかの行動を起こしているのでしょうか?

ネットいじめを経験したのち行動する?
日本マイクロソフト 「デジタル上のマナーに関する調査」

ネットいじめを経験したと回答した66人に対して、ネットいじめを経験したのちに行動したかという調査を行った結果、86%がネットいじめを経験したのちに行動したと回答しました。

起こした行動としては保護者に助けを求めるが32%で一番多いので、保護者が相談された際に対応できる知識を身に着ける事が重要と言えるでしょう。ただ保護者に相談しない人も多いので、気づけるようにしておくことも重要です。

子供は誰からネットの安全を学ぶ?
日本マイクロソフト 「デジタル上のマナーに関する調査」

上記が誰からオンラインでの安全を確保する方法を学んだかという質問に対する回答ですが、保護者から学んだという回答が7割を超えており、教師と他の生徒は両方とも半数程度となっている。
基本的には子供は親からインターネットの安全について勉強しているようです。

親の知識が重要になっていくるようなので、しっかりと親が理解しておく必要があると言えるでしょう。また、学校でオンライン授業などを行うのであればしっかりと安全について教育するのは学校としても取り組むべきでしょう。

さいごに

ネットいじめは年々増加傾向にあるものの、ネットいじめに関する意識は高まってきているようです。
お子さんがいる方は是非、 「デジタル上のマナーに関する調査」 の他の項目も是非チェックしてみてください。

また、今回のアンケ―トの他の結果も踏まえると、保護者自身も自分がインターネットの安全に対して指導すべきと考えているものの、そこまで対策方法などが分からないという結果になっていました。
学校などで保護者に対して「インターネットを安全に使う方法」や「ネットいじめの対策」「サポートする場所の提供」などを行う事によりかなり改善しそうな気がします。