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日本からタイへ犬や猫などのペットを連れてくる基本的な流れをご紹介!タイ生活前にチェックしよう!

タイに赴任が決まって、飼っている犬や猫などをタイに連れて行きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。日本からタイへペットを連れてくる際には日程に余裕をもって準備をすることが重要です。

今回はそんなタイにペットを連れてくる基本的な流れをご紹介いたします。

日本からタイへ犬・猫を連れて行く手続き

では早速、日本からタイへ犬や猫などのペットを連れて行くために必要な流れを見ていきましょう。

日本側での手続きとタイに到着後の基本的な流れをご紹介いたします。

日本出発前の手続き・流れ

日本からタイに犬や猫を連れて行く場合、出国時と入国時の両方で異なる条件を満たす必要があります。タイにペットを持ち込むための手続きは複雑で、特に検疫や証明書の準備にかなりの時間がかかるため、逆算して少なくとも6カ月程度前から準備を始めることをお勧めします。

特にタイの動物検疫所との連絡には、タイ語や英語が必要になるほか、日本と異なり手続きがスムーズに進まない可能性もあるため、計画的に進めることが重要です。

一般的な手続きの流れと、それに必要な書類や情報をご紹介いたしますので、チェックしてみて下さい。

出国6カ月前】準備のスタート

最初のステップとして、出国予定の空港が管轄する動物検疫所に連絡を取り、必要な手続きや書類について確認します。以下にてポイントをご紹介いたしますのでチェックしてみてください。

マイクロチップの装着
出国前にペットにISO規格(11784/11785)に適合したマイクロチップを装着します。装着が済んだら、英訳されたマイクロチップ装着証明書を取得しておく必要があります。

注意点として、マイクロチップを装着する前に行われた予防接種は無効とされるため、事前にマイクロチップの装着を済ませておきましょう。

出国2カ月前】狂犬病とレプトスピラ症の予防接種

次に、ペットの予防接種を完了させます。

予防接種
犬の場合、狂犬病とレプトスピラ症、猫の場合は狂犬病と猫パルポウイルス(FPV)の予防接種が必要です。少なくとも2回以上接種していることが条件であり、その際の接種証明書も取得しておく必要があります。

・航空会社との連絡
航空会社に連絡し、ペット輸送の予約や手続きを行います。ペットを輸送するスペースには限りがあるため、早めに確認・予約をすることが重要です。

【出国60日〜7日前】タイ政府への輸入許可申請

タイ政府が発行する「輸入許可書(Import License)」の申請が必要です。
以下の必要書類を準備し、タイ・スワンナプーム国際空港の動物検疫所に提出します。

・書類の提出
必要書類を揃えて、Eメール(qsap_bkk@dld.go.th)でスワンナプーム国際空港動物検疫所に送付します。この手続きには、書類の翻訳やパスポートのコピー、ペットの写真、健康証明書などが含まれます。以下にて必要な書類をご紹介しておりますのでご確認ください。

上記が先方で確認が完了したら「動物輸入通知(Notification for Importation of Animal)と輸入条件(Requirements for the Importation of Dogs and Cats into the Kingdom of Thailand)」がメールで送られてくるので、印刷しておきましょう。

事前申請不要の場合
2023年以降、一部のケースではタイ入国時に事前申請が不要となっており、必要書類は空港到着時に提出します。ただし、貨物としての輸送(Air Cargo)には事前申請が必要です。最新情報は、在日本タイ大使館や領事館に問い合わせて確認することが推奨されます。

「輸入許可書(Import License)」申請の必要書類
・申請者のパスポートのコピー(顔写真ページ)
・ペットの写真(カラー写真で顔が鮮明に変わるもの)
・日本国内の住所とタイ国内での住所
・動物の個体情報(犬種、性別、年齢、マイクロチップ番号など)
・ワクチンの接種証明書
・マイクロチップ装着証明書
・日本出国時の空港
・タイ入国日程(日時、便名)
・輸入承認申請書(R1-1)

輸入承認申請書はダウンロード可能

以下のOffice of Agricultural Affairs, Royal Thai Embassy, TokyoのWEBサイトから輸入承認申請書(R1-1)をダウンロードして利用してください。

出国7日前まで動物検疫所への通知と書類の準備

輸出検査申請書の提出
日本の動物検疫所に輸出検査申請書を提出し、出国検査の日時を予約します。NACCS(ナックス)のオンラインシステムを使用して、輸入事前届出や申請を行うことも可能です。

健康診断
出国1日前までに、獣医師によるペットの健康診断を受け、健康診断証明書を取得します。

書類に不備があると手続きが遅れるため、あらかじめ動物検疫所に確認を取り、問題がないか確認しておくと安心です。

【出国当日】空港での手続き

出国検査
出発の少なくとも3時間前に空港の動物検疫所にペットを預け、出国検査を受けます。検査が終了したら、検疫所から「輸出検疫証明書」を受け取ります。

ここで、書類に不備があると予定通りの出発ができなくなるため、事前に確認をしっかり行いましょう。

タイ到着後の入国手続き

次にタイ到着後の入国の流れをご紹介いたします。

到着後の手続きの流れ

ペットの受け取り
タイに到着後、まず大型荷物のカウンターでペットを受け取ります。その後、空港内の動物検疫所(手荷物受取ターンテーブル8番付近)に向かいます。

書類の提示と健康検査

必要書類の提示
日本で発行された「輸出検疫証明書」と、タイの動物検疫所から送られてきた「動物輸入通知」を提示し、書類審査と健康検査を受けます。

手数料の支払いと輸入承認書の受領
手数料として510バーツを支払い、タイ政府発行の「輸入承認書(Import License)」を受領します。

税関での手続き

・税関での確認
その後、税関に輸入承認書を提示し、1,000バーツ程度の輸入関税を支払います。この手続きを完了させれば、ペットは正式にタイに入国することができます。

日本側での手続きが完了していれば、タイ側でのて続きは流れ作業なのでそこまで心配する必要はないでしょう。タイへのペットの輸送は、慎重な計画と早めの準備が鍵となりますので事前にしっかりと確認して準備を進めて行ってください。

タイへの持ち込みが禁止されているペット

タイに犬や猫を持ち込む際には、特定のペットや犬種に対して厳しい規制が設けられています。これにより、持ち込む際に法律を順守しないとペットがタイ国内に入国できない場合があるため、注意が必要です。

生後4カ月未満の犬・猫

生後4カ月未満の犬や猫は、免疫システムが十分に発達していないため、輸送中の健康リスクが高まることから持ち込みが禁止されています。また、狂犬病などの予防接種を完了していないことが多いため、入国の条件を満たすことができません。

禁止犬種

タイでは特定の犬種に対しても持ち込みが禁止されています。これらの犬種は、攻撃性や管理の難しさから、公共の安全を守る観点で規制されています。具体的には、以下の犬種が持ち込み禁止となっています。

アメリカン・ピット・ブル・テリア
攻撃性が高く、管理が困難であることが多いため、持ち込みが制限されています。

ロットワイラー
体格が大きく力が強いため、管理におけるリスクが考慮されています。

ドーベルマン
警戒心が強く、訓練が不十分な場合、公共の安全に脅威を与える可能性があるため禁止されています。

・ブラジリアン・ガード・ドッグ(Fila Brasileiro)
攻撃性が強く、管理が難しい犬種とされています。

これらの犬種を飼育している場合、タイへの旅行や移住を計画する際には、事前にペットを預ける方法を考える必要があります。

航空会社で預かりが制限されている犬種

また、国ではなく航空会社のルールで機内預りが出来ない犬種もあるので注意が必要です。

短頭犬種の制限

短頭種(ブレイキセファリック犬種)は、鼻や気道の構造上、高温環境やストレスに特に弱いため、輸送中に呼吸困難や熱中症を起こすリスクが高くなります。このため、ほとんどの航空会社では短頭犬種の輸送に厳しい制限を設けており、預けることが難しい犬種に該当します。

ブルドッグ
鼻腔が狭いため、輸送中に体温調節が難しく、熱中症のリスクが高まります。

・フレンチブルドッグ
小柄な体型と短い鼻が特徴で、同様に高温下での呼吸困難や熱中症を引き起こしやすいです。

これらの犬種は、飛行機の貨物室や客室に預けることが制限されている場合が多いため、事前に航空会社の規定を確認することが必須です。

その他の制限事項

上記以外にも制限されている場合があるので注意しましょう。

妊娠中の犬・猫の輸送不可

妊娠中の犬や猫は、輸送中のストレスや急激な環境変化により健康に大きな影響を受けやすく、特に長時間のフライトでは流産や健康悪化のリスクが高まります。

そのため、ほとんどの航空会社では妊娠中のペットの輸送を禁止しています。

輸送に関する温度条件の厳格化
  • 特に夏季や高温多湿の時期には、航空会社がペットの輸送を一時的に停止することもあります。これは、地上にいる際の環境温度がペットに大きな影響を与えるためで、特に短頭種は高温環境下で健康リスクが著しく高まります。航空会社によっては、気温が一定の基準を超える場合には、全犬種の輸送を停止するケースもあるため、渡航予定時期の気候条件についても事前に確認することが重要です。

事前確認の重要性

ペットをタイへ持ち込む際には、航空会社や空港、検疫所の規定をしっかりと確認し、早めに必要な手続きを進めることが推奨されます。特に持ち込み禁止犬種や、輸送に際して制限がかかる犬種を飼っている場合、輸送が可能かどうかの確認を怠らないようにしましょう。

もし輸送が難しい場合は、ペット専用の輸送サービスを利用するか、ペットを他の信頼できる場所に一時的に預けるなどの代替案を考える必要があります。

規制や手続きがたびたび変更される可能性もあるため、タイにペットを連れて行く計画を立てる際には、タイ王国大使館や航空会社に頻繁に連絡を取り、最新の情報を入手することが大切です。

以下にて主要な連絡先をご紹介しますのでご確認ください。

上記以外にも色々な情報をチェックして、タイでのペット生活を快適にしてください。

以下にてタイでペットを飼う際の注意点もご紹介しておりますのでご確認下さい。