携帯ショップ店員に聞いた!ボーダレスWiFiってどう?

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クラウドSIMについて携帯電話屋に聞いてみた。

最近、タイでも「クライドSIM」という言葉をよく聞くのですが、よくわからないのでタイの日系携帯電話ショップで働いているNさんに詳細を聞いてみました。

– クラウドSIMって簡単にいうと何ですか?

Nさん:現在、ご利用になられているスマートフォンがありますが、その中にはSIMカードが入っていますよね。そのSIMカードには様々な情報が入っていてその情報によって、どこの通信キャリアの、どの番号のSIMカードかを認識しています。
クラウドSIMの場合、各国のSIMカードの情報をCloudサーバー上で保管します。
そして、滞在している国を自動で在圏確認し、Cloud SIMにCloudサーバーから滞在国のSIMカードの情報を送ります。そうすると、端末が滞在国のSIMカードが入った状態になり、現地の通信ネットワークを利用できるようになります。簡単にいうとこれがCloud SIMの技術です。

– 滞在している国に合わせて自動でSIMが切り替わるというイメージでよろしいでしょうか。

Nさん:そうですね。タイにいる時はタイのSIMに、アメリカにいる時は、アメリカのSIMに、日本にいる時は日本のSIMにといったイメージです。これにより「レンタル」や「SIMを入れ替える」といった作業が無くなります。

– 現在、CloudSIM技術を使ったサービスが特にモバイル Wifi関連事業で増えて来ている中でクラウドWiFiって実際どうなんですかね?

Nさん:今後通信は「ボーダレス」で「シームレス」な物に変わってくると思います。

例えばですが、既存の携帯電話サービスと比較するとタイから日本に一時帰国した際に、タイで契約しているプランを使う事は出来ないですよね。

使おうとすると、日本で言うところの「海外パケ放題」である、国際ローミングサービスを申し込み海外のパッケージを購入することにより定額の通信を行う事が出来ますが、これは別途「海外向けのパッケージ」を申し込む必要があるので「ボーダレス」とも「シームレス」とも言えないです。

レンタルWifiルータに関しては、一般的に「利用可能国が限られ」、「受取る、返却するといった作業が生じる」ため、これも「ボーダレス」とも「シームレス」とも言えないです。

Cloud WiFiなら、タイ国内でご契約いただいている料金プランがボーダレス対象国であればそのまま使え、別途パッケージを購入する必要も「受取る、返却するといった作業も必要ありません。そのWiFiが提供している国においては「ボーダレス」なサービスといえ、顧客が海外で利用していることを意識することなく、電源を入れて普通に使うだけなので、境目なく使えるため、「シームレス」なサービスといえます。

– ボーダレスでシームレスいいですね!世界を飛び回っている人の必須アイテムというイメージでしょうか?

Nさん:そうですね。現在タイでPocket Wifiをご契約になられている法人様や在タイ日本人の方はCloud WiFiに変更した方がいいかもしれ無ですね。日本からの出張者様やご友人がご来タイされた場合にはそのままタイ国内のWi-Fiとして貸してあげる事も可能です。法人様はもちろんですが、個人の方も1台Cloud SIMの端末を持つ時代が来ると思います。

最近はCloudSIMよりeSIMの方が注目されてきており、CloudSIMを本格的に提供しているのはUcloudlinkという中国の企業のみという印象です。一方で日本のキャリアも含めてeSIMの提供開始に舵を切っており、レンタル事業はCloudSIM、個人利用はeSIMという風に流れていきそうな気がします。
追記:2021年8月

聞いてみて分かったこと。

Cloud WiFiルーターはPocket Wifiをすでに持っている人や、海外旅行や出張に行く回数が多い人に最適なサービスのようですね。世界で使えるeSIMも最近増えてきており、eSIM対応端末がどの程度増えてくるかも重要ですが、ここと競合していく形になると思います。

使い方も設定が不要なので、ローミングや現地SIMより簡単なので、意外に機会が苦手な人にも良いと思います。

電源を入れるだけでつながるというシームレスな仕組みは他のサービスではなかなか実現できないのでそこがCloudSIMの強みと言えるかもしれません。またボリュームでSIMを調達することで低価格での通信の提供がどの程度進むかがポイントのような気がします。
追記:2021年8月

クラウドSIMとeSIMの違い

クラウドSIMとeSIMという名前を同じようなところでよく聞くと思いますが、この2つは一緒なのでしょうか?

結論から言うと異なるサービスです。eSIMはeSIM搭載されている端末を使う事によって提供されているeSIMを自分で選択して購入する事が可能です。

一方でクラウドSIMとはuCloudlink社が開発した独自技術で、uCloudlink社が管理しているクラウドSIMサーバーの設定に従って世界のSIMを使う事が可能というサービスです。

楽天モバイルがオリジナル端末としてeSIMのみの端末を発表するなど日本国内でもeSIM端末を普及するように取り組んでいますし、iPhoneに関してもXR以降はeSIMに対応させるなどeSIM端末の普及が進んでいます。
ただ、自分で使うSIMを選ぶ、設定を行うという手間が掛かるので、現状は国際ローミングより知識が必要な印象です。

さいごに

タイでも大手キャリアはeSIMでのSIMカードの提供が可能ですし、日本でも各社eSIM対応を進めています。まだまだ選択肢は多くないですが手続きなどが楽なeSIMは今後スタンダードになっていくような気がします。

旅行先で使えるeSIMも増えてきており、今後海外旅行時の国際ローミングやレンタルWiFi市場はかなり大きな変化が起こってきそうな気がします。