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泰・日・中・韓のトラベルバブルの実施が遅れる見込み。トラベルバブルについて。

トラベルバブルの実施は遅れる見通し

タイが検討していた、日本、中国、韓国との「トラベルバブル」の取り組みの実施に関して実施が遅れるという見通しです。

トラベルバブル実施の大前提である、「新型コロナの感染抑制に成功している国」という点において日本と韓国では抑制に成功出来ておらず、新型コロナウイルス感染者が増加しており現時点で「トラベルバブル」の実施は難しいでしょう。

では、日本、中国、韓国の7月に入ってからの感染者数の推移を見ていきましょう。

日本の7月に入ってからの新型コロナ感染者数(日別)

日本の新規感染者数は以下の通りです。

日本の新規感染者数
7月1日 130
7月2日 151
7月3日 194
7月4日 214
7月5日 240
7月6日 253
7月7日 206

1日に200人以上の感染者数が出ている状況で、新型コロナの感染抑制に成功しているとは言えない状況です。

韓国の7月に入ってからの新型コロナ感染者数(日別)

韓国の新規感染者数は以下の通りです。

韓国の新規感染者数
7月1日 54
7月2日 63
7月3日 63
7月4日 61
7月5日 44
7月6日 46
7月7日 63

日本と比べると、増加数は少ないですが一定数の感染者数が出ている状況です。

中国の7月に入ってからの新型コロナ感染者数(日別)

韓国の新規感染者数は以下の通りです。

中国の新規感染者数
7月1日 3
7月2日 5
7月3日 3
7月4日 8
7月5日 4
7月6日 8
7月7日 7

中国が一番感染者数の数字が少ないようです。この7人に関しても7人全員が外国からの渡航者と言う事です。勝手にまだまだ増加しているイメージでしたが日・中・韓の中では一番新型コロナの感染抑制に成功している国と言えそうです。

トラベルバブルについて

トラベルバブルとは、上記の通り近隣の関係性の強い国同士が協定を結び同じ「泡」というグループを作り、その中の国同士での往来を自由にしようという取り組みで、この「泡」の中の国は安全圏を共有していこうという内容です。

安全圏を共有する以上、協定を結ぶ国の間にコロナ感染抑制の状況での大きな差がある場合には成り立ちにくい話で、現状では日・中・韓では日本が一番感染数が多い状況でなかなか難しい状況です。

トラベルバブルのバブル(泡)の意味について

最近よく聞くようになった、「トラベルバブル」という言葉ですがどういう意味なのでしょうか?

まず、この「バブル」という言葉ですがこれはニュージーランドの首相が新型コロナウイルスに対する政策を話す中で「バブル」という言葉を使ったのですが、このバブルから来ています。

Stay Homeではなく、”Stay in your bubble””

Stay Homeというと、自宅に引きこもり外に出ないという少し孤独感を感じる言葉ですが、Stay in your bubbleという言葉は「家族や同居人」が一つの泡の中で安全に過ごして下さいという目的は同じでも一つの泡というグループの中では交流してください。という温かい言葉に感じられますね。

2019年の訪泰外国人のデータを見てみる

以下のデータがタイ観光・スポーツ省が発表した2019年の訪泰外国人旅行者の情報なのですが、中国が圧倒的に人数でも、もたらした観光収入でも群を抜いている。

2019年訪泰外国人旅行者に関する情報
国名 旅行者数(人) 観光収入(億バーツ)
中国 10,994,721 5437
マレーシア 4,166,868 1067
インド 1,995,516 864
韓国 1,887,853 744
ラオス 1,845,375 549
日本 1,806,340 898
ロシア 1,483,453 1038

旅行者数と観光収入においてだけ言うと、中国が圧倒的にタイにとって重要な国で、同じ泡に入るメリットが大きそうです。

もちろん日本もタイへの直接投資に関しては、中国についで2位の金額なのでビジネスにおいての結びつきは強いので、コロナ感染抑制がもう少しうまく行けば交渉しやすくなるとは思うのですが。

ただ、このまま日本の感染者数が変わらず増え続けるのであれば、日本をトラベルバブルに入れなければいけないルールも無いので、中国や韓国とのトラベルバブルをスタートするという可能性は十分にあるでしょう。