海外旅行の際にスマートフォンでインターネットを楽しみたいと考える方は多いと思います。
海外で現地のSIMカードを使うという方法は、海外ローミングやWi-Fiルーターと比べて割安に利用できることが多く人気の方法です。ただ、利用する際にはしっかりと準備しておく必要があります。
今回は、海外SIMカードの準備や使い方などについて徹底解説いたします。
SIMカードについて徹底解説!
「SIMカード」とは、携帯電話で音声通話やデータ通信をするために必要な小型のICカードです。SIMカードには電話番号などの固有のIDが記録されており、これがないと通信ができません。
海外SIMカードを利用する場合、国内で使用しているSIMカードを抜き、海外対応のものに差し替えます。ただし、SIMカードを入れ替えると電話番号が変わるため、注意が必要です。
最近は物理的なSIMカードではなくeSIMというスマホに埋め込まれたタイプのSIMもありますが、今回はeSIMではなく物理SIMについてご紹介いたします。
SIMカードの種類
海外で現地で使えるSIMカードを購入するという方にまず知っておいていただきたいのがSIMカードの種類です。サイズやタイプなどによって色々な違いがあります。
サイズ別の分類
SIMカードには以下の3つのサイズがあります。
・標準SIM(最も大きい)
・microSIM(中サイズ)
・nanoSIM(最も小さい)
・eSIM(eSIM対応スマホ専用)
ここ数年でスマホを購入したという場合には基本的には「nanoSIM」だと思いますが、スマホの対応サイズを事前に確認しておきましょう。
利用タイプ別の分類
海外SIMカードには、用途に応じて以下の4種類があります。
・データ通信のみ(インターネット専用)
・音声通話+データ通信
・音声通話+SMS(ショートメッセージサービス)
・データ通信+音声通話+SMS(フル機能)
利用目的に応じたタイプを選びましょう。基本的には海外でもSIMカードの利用者登録が厳しくなってきているので、データ専用のSIMカードを購入するのが一番ハードルの低い方法となっています。
プラン・支払い方法
海外SIMカードのプランは以下の2つに分かれます。
・プリペイドタイプ(一定のパッケージが付いた使い捨てタイプ)
・ポストペイドタイプ(日本と同じ月極契約のタイプ)
また、支払い方法にはプリペイド式(事前支払い)とポストペイド式(後払い)がありますが、ポストペイドは契約に必要な書類の多さや難易度の高さから、旅行者はプリペイドタイプの契約が基本になります。
海外でSIMカードを使用するための準備
海外でSIMカードを使いたいと考えている方は、まずは以下の2点に注意して自分のスマホの設定に関して確を行うようにしましょう。
SIMフリースマホを用意する
海外SIMカードを利用するには、SIMフリースマホが必要です。SIMフリーとは、どの通信事業者のSIMカードでも使える状態の端末のことを指します。
基本的にはここ数年で購入したスマホはSIMフリーになっていると思いますが、念のために確認しておくと安心です。
・周波数の確認
日本メーカーのAndoroidスマホをお使いの方は、海外のSIMカードが利用できるかどうかは通信周波数に対応しているかも重要です。そういった意味ではiPhoneが一番安心でしょう。
海外のSIMカードの購入方法
海外旅行の際に現地で使える物理のSIMカードを購入する方法をご紹介いたします。
日本で購入
海外SIMカードは、出発前に日本国内で購入することも可能です。基本的にはAmazonで購入するのが一般的な方法でしょう。
メリット:日本語で対応できる、渡航前に設定ができる
デメリット:現地購入よりも価格が高い場合がある
最近はAmazonなどのECサイトでも物理SIMカードからeSIMの商品の取り扱いが主流になってきていますので、購入時には物理SIMかeSIMかをしっかりと確認してから購入してください。
現地で購入
海外の通信キャリアの店舗や空港でSIMカードを購入できます。空港で購入するのが海外旅行者に慣れているので対応がスムーズです。
・メリット:日本で購入するより安価で済むことが多い
・デメリット:購入や設定に現地の言語でのやり取りが必要
海外の空港で購入できるプリペイドSIMカードは基本的にパスポートさえあれば購入可能ですが、国によっては販売していない国もあるので要注意です。
海外SIMカードの設定方法
海外SIMカードには、国や使っているスマホによって、差すだけで利用できる場合と、設定が必要な場合があります。設定が必要な場合は、以下の作業を行います。
APN設定
「APN(アクセスポイントネーム)」の設定を行わないと、通信ができないことがあります。SIMカードの説明書に記載されたAPN情報を入力しましょう。
iPhoneの場合にはAPNが不要で利用できるケースが多いので、海外旅行や海外出張によく行くという人はiPhonを利用するのが便利です。
アクティベーション
一部のSIMカードでは、事前に開通手続きを行う必要があります。特に、音声通話対応のSIMはアクティベーションが求められることが多いため、事前に確認しましょう。
最近は海外でもeKYCなどが必要なキャリアが増えているので、空港などで購入してアクティベート作業までサポートしてもらうのが安心でしょう。
海外SIMカードと他の通信手段の比較
海外でスマホを使う方法は、以下の3つがあります。
・海外SIMカード(長期滞在向け、コスパが良い)
・国際ローミング(設定不要、短期滞在向けだが高額)
・Wi-Fiルーター(複数人で使う場合に便利だが、持ち運びが必要)
例えば、韓国・台湾・オーストラリアなどの日本人が多い地域ではSIMカードの購入も容易ですが、日本人があまり行かない国はSIMカードよりeSIMの方が日本国内で簡単に購入出来ます。
自分の旅行のスタイルに合わせて最適な通信手段を確保しましょう。
海外SIMカードは、設定や準備が必要ですが、コストを抑えて快適にスマホを利用できる手段です。旅行の目的や日程に応じて、最適な通信手段を選びましょう。
旅行に役立つ記事をご紹介!
当ブログでは海外旅行に役立つ様々な情報をご紹介しておりますので、いかの記事も併せてご確認ください。
最近増える海外旅行にeSIMという選択肢
最近の海外旅行では、eSIMという新しい選択肢が注目されています。eSIMは、現地でSIMカードを購入する手間がなく、事前にオンラインでデータプランを購入して利用できる便利な通信手段です。特に対応スマホが増えてきたことで、旅行先に到着してすぐにインターネットが使えるのも大きなメリットです。これからの海外旅行では、eSIMが主流の選択肢としてますます普及していくかもしれません。
日本でも海外ローミングや安いキャリアも登場
最近、日本でも海外ローミング対応の格安キャリアが登場しています。これにより、海外でもお得な料金で通信ができるようになり、旅行や出張の際に便利です。特に、データ通信を中心としたプランが充実してきており、従来の高額なローミング料金に比べて大幅にコストを抑えることが可能になっています。手軽に使える新しい通信手段として、今後さらに普及が進むでしょう。
レンタルWiFiのメリットデメリット
レンタルWiFiのメリットは、データ通信量を気にせず安定したインターネット接続が可能な点です。また、複数のデバイスを同時に接続できるため、家族やグループ旅行にも適しています。デメリットとしては、事前予約や受け取り、返却手続きが必要で、旅行中に紛失や破損のリスクがあることです。さらに、使用する場所によっては接続速度が不安定になることもあります。
海外旅行にモバイルバッテリーはいる?
海外旅行にモバイルバッテリーは必須です。長時間の移動や観光中にスマートフォンやその他のデバイスのバッテリーが切れることを防ぐために、モバイルバッテリーを持っていくと安心です。充電の心配をせずに旅行を楽しむために、予備のバッテリーを用意しておくことをおすすめします。
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