
毎年恒例の海外在中邦人数の調査統計
毎年、外務省が発表している「海外在留邦人数調査統計」2025年版(2024年10月1日時点)が発表されていました。
最近は日本人数が減少傾向にあるタイですが、2024年10月1日時点での日本人数はどうなっているのでしょうか?街中で日本人を見かける事も減っているように感じているので気になるところですね。
海外在留邦人数TOP10

以下の表が2024年10月1日時点の国別の海外在留邦人数TOP10になります。
国名 | 人数 | 前年比 |
米国 | 413,380 | -0.3% |
オーストラリア | 104,141 | +4.3% |
中国 | 97,538 | -4.2% |
カナダ | 77,294 | +2.9% |
タイ | 70,421 | -2.6% |
英国 | 64,066 | -1.4% |
ブラジル | 46,577 | -0.7% |
ドイツ | 43,513 | +3.4% |
韓国 | 43,064 | +1.2% |
フランス | 37,056 | +2.4% |
タイは2023年10月時点に引き続き5位をキープしている状況ですが、約2000人ほど減少している形になります。大手の自動車メーカーの撤退などあまりいいニュースを聞かなかったので減少は納得ですね。
上位5位の中ではオーストラリアとカナダが増加しており、他は減少傾向にあり来年以降どうなっていくのか楽しみですね。
タイの5年間の推移
以下にてタイの5年間の在住日本人数の推移を見ていきましょう。
年 | 人口 | 前年比 |
2024 | 70,421 | -2.6% |
2023 | 72,308 | -7.8% |
2022 | 78,431 | -5.0% |
2021 | 82,574 | +1.7% |
2020 | 81,187 | +2.6% |
上記の通り2020年から比較すると1万人以上減少している状況です。実際にバンコクに住んでいると歩いていると日本人の方とすれ違う事が多いですがかなり減少しているという事ですね。
都市別ではバンコクが2位をキープ

続いて都市別ですがタイと同様に人数は減少していますが、連続で2位をキープしています。
1位のロサンゼルス都市圏と2位のバンコクが圧倒的に多くなっておりますが、バンコクは2020年の58,783人から比べると約8,000人の減少となっていますね。
都市名 | 人数 | 前年比 |
ロサンゼルス都市圏 | 63,508 | -1.5% |
バンコク | 50,146 | -2.5% |
ニューヨーク都市圏 | 37,345 | -0.2% |
上海 | 34,681 | -7.1% |
シンガポール | 32,565 | +3.8% |
大ロンドン市 | 31,612 | -2.7% |
シドニー都市圏 | 31,193 | +2.9% |
バンクーバー都市圏 | 28,880 | +2.0% |
ホノルル | 23,199 | -0.6% |
香港 | 22,877 | -0.2% |
上記の通り、減少傾向にあると言いながらも、まだ世界的にはまだまだ日本人が多い都市となっています。他も微増や微減が多い印象です。
バンコクの5年間の推移
バンコクの2020年からの5年間の推移を見ていきましょう。
年 | 人口 | 前年比 |
2024 | 50,146 | -2.5% |
2023 | 51,407 | -8.6% |
2022 | 56,232 | -5.9% |
2021 | 59,744 | +1.6% |
2020 | 58,783 | +2.3% |
上記の通り2020年から比較すると9千人以上減少している状況ですが、バンコクエリアに5万人を超える日本人が住んでいると思うとかなり多いように感じますね。
シラチャも31位にランクイン
都市別のTOP50にはシラチャもランクインしており、5,648人となっています。
ただ、2020年は6,392人となっているので約800人程度の減少となっています。最近シラチャにいった時にも昼間はほとんど日本人を見かけなかったので周辺で働く単身赴任の方が多いのかもしれないですね。
順位 | 都市名 | 人数 | 前年比 |
30 | ハノイ | 5,648 | -13.7% |
31 | シーラーチャー | 5,571 | -1.0% |
32 | 広州 | 5,500 | +2.2% |
ちなみにチェンマイはTOP50にランクインしておらず、タイでランクインしているのはバンコクとシラチャの2都市となります。
2025年もタイは減少しそう

2025年も現状、3月4月の帰任の話はかなり聞いていますが、入れ替わりで新規赴任する人はいないというケースが多い印象です。
減少傾向にはあると言っても、バンコクはまだ日本人が多い都市なので、次の調査結果を楽しみに待ちたいと思います。
気になる方は以下の公式ページからデータをチェックしてみてください。
タイに住む日本人が多い理由は?

タイに住む日本人が増えている理由としては、先程も少し触れましたが日系企業がタイで増えているという事が影響しております。日本の会社からタイに駐在員として来ている方もいますが、タイにある日系企業との直接の雇用契約でタイに来ている現地採用として来ている方も多くいます。
タイの日本人求人は今でもかなりの数が出ており、こだわらなければタイで仕事を探すのは海外就労の中でもハードルは低い状況です。
とは言っても給与の安い求人でタイに来た場合にはタイ生活を楽しめない場合も多いのでじっくりと仕事を探すようにしましょう。
タイに住むならどのくらいの費用が掛かる?

この記事を見ている人はタイに移住したいと思っている方が多いと思いますので、タイ生活でかかる金額を見ていきましょう。
タイの生活費は家賃で決まる!
タイに住むにはどのくらいの費用が掛かるのかですが、どんな暮らしをしたいかによってかなり幅があるので一概にいくらあれば良いとは言い切れませんので一般的な暮らしを例にご紹介いたします。
まず、タイにある日系不動産会社を使ってバンコクの家を探した場合、BTS沿線で日本人が多い地域にプールやジムが付いた2LDKを借りようとすると4~5万バーツ前後が一般的だと思います。安い物件を探したとしても3万バーツ程度だと考えると家賃で117,000円~195,000円程度(1バーツ=3.91円)かかる計算です。
ローカルエリアの家賃は安い
日本人が少ない地域やMRT(地下鉄)沿線で探せば20,000バーツ前後の物件もあると思いますので、そうすると家賃は8万円以下に抑える事も可能です。
また、単身用の物件であれば月に6万円程度でもある程度の物件に住むことが可能です。
なので家賃としては6~12万円というイメージでいいでしょう。
✅ 家族構成や希望する設備で大きく変わる
タイに住んでいる駐在員の方は家賃が全額会社負担という場合も多いので、良い物件を選ぶことが可能ですが、現地採用の方の場合には家賃を抑える傾向にあります。
自分の家族構成や住みたい場所によって住む場所はかなり変わってくるので、事前に不動産屋さんの情報を確認してみる事をオススメします。
家賃以外もどういう生活をするかによって大きく変わってきます。
一般的な生活費に関しては違う記事でご紹介しておりますので、日系不動産の情報と合わせてチェックしてみてください。
日本の食材や日本食も充実

ジェトロによると2022年のタイにある日本食レストランは5,000店舗を突破し、バンコクやその近県や観光地などで特に増加しているとの事です。実際にバンコクに住んでみるとかなり日本食レストランが多いことに気づきます。
また、日本の食材を買いたいという方も、バンコクであれば大型のデパートや日系スーパーマーケットなどで簡単に購入できます。
タイにある代表的なお店をいくつかご紹介します。
▶ 日本食レストラン
● 吉野家|公式Facebook
● すき屋|公式WEBサイト
● リンガーハット|公式WEBサイト
● ペッパーランチ|公式Facebook
●モスバーガー|公式WEBサイト
上記以外にもかなりの数の日系のチェーン店が進出してきているので、日本食を食べたいと思った時に困るという事はあまりないと思います。
次に日本食材が買えるスーパーなどをご紹介します。
▶ 日本食材が買える場所
日本語対応の病院もある

タイには日本語対応の病院やクリニックが結構あるので、急な体調不良の際にもすぐに病院に行けるので安心です。
日本語対応の病院は高級な私立病院が多いので医療費が高額な傾向があるので、旅行者の方は旅行保険、在住者の方は医療保険に加入して出費をある程度カバー出来るようにしておきましょう。
▶ 日本語対応のオススメ病院
タイは医療のレベルも高いですが、日本語サポートが受けられる病院が多いのも、ロングステイでの滞在を選択する方が増加する要因の一つです。
年中温かい気候

タイにも一応3つの季節はあるのですが、一年を通して温かいので、寒い日本から数か月タイに住むというスタイルでタイに来るプチ移住という方も増えてきています。
簡単にご紹介すると以下の通りです。
・暑季:3月中旬頃~5月
・雨季:6月~10月
・乾季:11月~2月
上記の中で一番過ごしやすいのが乾季なのですが、この時期は日本が寒い時期なのでタイに観光に来る日本人の方もかなり増加します。
タイに移住する前にまずは1ヵ月住んでみましょう!

タイに移住しようか検討しているという方は、まずは1ヵ月タイに住んでみると短期間の旅行の時とは違ったタイに気づくことが出来るようになると思います。
ホテルやサービスパートによっては1ヵ月の短期間の滞在料金を設定しているところなどもあるので、そういったところを探して問い合わせをしてみると良いでしょう。
楽しいタイ生活をまずは体験から始めてください!