
日本人観光客も多く訪れるタイ・バンコクは日本から現地採用で働く場所としてもかなり人気の場所です。
バンコクに現地採用者が多い理由としては、コールセンターなどのスキルが無くても働ける職場がある点や、物価が安いという情報を発信しているテレビやプロバックパッカーの影響が大きいのではないでしょうか。
実際にタイに住んで働いてみると、日本とそんなに変わらないなと言うのが率直な意見です。お金に関して言うと老後の資金を現地採用で働きながら貯めなければ、数年で日本に帰る方がほとんどなのではないでしょうか?
給与に関して
タイの物価は上がっていますが、日本人の現地採用の給与は基本的に5~70,000THBスタートの給与から始まる事が多いのではないでしょうか。
語学力や今までの経験があれば70,000THBで仕事は見つかると思いますので、この70,000THBで計算してみましょう。70,000であれば手取りは、65,000THBくらいでしょうか。
この65,000THBの生活で仮定してみましょう。
<最低限の出費> | |
家賃 | 10,000 THB |
食費 | 10,000 THB |
水光熱費 | 2,000THB |
雑費 | 5,000THB |
通信費 | 1,000 THB |
合計 | 28,000THB |
今回設定した最低限の出費が28,000THBとなり、65,000THBあれば、まだ37,000THB手元に残る計算となります。ただ、ここにタバコを吸う人はたばこ代、洋服を買うと衣装代、飲みに行けば娯楽代、お付き合いの接待費など色々な出費が別途かかってくるでしょう。
どれだけ節約できるかがポイントになってきますが、食事や飲み代などを抑えて毎月一定額は貯金するようにした方が良いと思います。
■ 月に70,000THBなら多少遊んでも手元には残せる。
一人暮らしてであれば、月70,000THBあれば多少遊んでいても、貯金するお金を残して生活することはできると思います。節約すれば60,000THBでも可能だと思いますし、かなり頑張れば50,000バーツでも可能です。ただ、個人的には70,000THBあればある程度楽しくタイ生活を送れると思います。
今、ある程度良い暮らしをするにはどのくらいの手取りが必要?
では次にある程度良い暮らしをするにはどのくらいの手取りが必要なのかを考えてみましょう。
簡単にイメージを作ってみました。
<ある程度楽な生活費イメージ> | |
家賃 | 20,000 THB |
食費 | 17,000 THB |
水光熱費 | 2,000THB |
雑費 | 10,000THB |
通信費 | 1,000 THB |
交際費 | 10,000THB |
合計 | 60,000THB |
このくらい生活費に回す手取り65,000THBでは毎月残高ギリギリになり貯金が出来ない生活になります。安定してこの暮らしをするのであれば手取りで8~90,000THB以上は欲しいところです。
■最初の給与も結構重要
仮に額面9万バーツを目指す場合ですが、初任給50,000バーツの場合には4万バーツアップする必要がありますが、7万バーツスタートでは2万バーツアップで達成可能となり、順調に昇給していけば2年か3年程度ではこの暮らしが出来るようになっていると思います。
50,000バーツの給与では最初は結構キツイ!
上記をふまえると、50,000バーツの給与だとかなり厳しい生活でスタートする形になると思います。
せっかくタイにいるのであれば、近隣の国へ旅行をしたり、日本への一時帰国も年に1回はしたいところなので毎月、多少の貯金をしていく必要があります。
やはり、50,000THBの給与がずっと続くとかなり厳しい状況だと思います。
ただ仕事を選ぶ際に昇給する会社かどうかを見極めるのは難しいので将来性がなさそうだと感じたら転職すると良いと思います。
ただ、スキルを身に着けてないと転職も良い条件になるのは厳しいので、まずは最初の給与で生活基盤を整えて、自分で勉強するなどしてスキルを身に着けていきましょう。
■ 日本からある程度お金は持ってきておこう。
タイに住み始めてすぐは意外に色々な準備や生活を整えるのにお金が必要になる場合もありますし、病院に行かなければいけない事もあるかもしれないので、お金はある程度持っておくのがおススメです。
貯金用口座に日本から持ってきたお金を入れとくといざという時も安心です。
将来と貯金を考える
タイ人の配偶者がいる場合には、タイでずっと生活する事も考えると思いますが、配偶者が日本人の場合などには将来日本に帰国する事を考えると思います。
そう思うと、日本で転職可能な年齢での転職を考えたり、将来の貯蓄を考えたりと色々考える事が多いと思います。タイでずっと働くとして1,000万バーツを最終的に貯める事を目標とすると約30万バーツ/年を33年間継続してようやく達成となります。
結婚して、家族を養っていくようになればさらに生活費が必要になりますし、子供が出来れば学費もかかります。なかなかタイで家族を養える金額を稼ぎながら老後資金を貯めるのは高いハードルです。
■ のんびり暮らし続けるのであればOK!
のんびり生活出来れば別にいいという人も中にはいるので、老後資金なんか考えずに今を楽しむという人は貯金など考えずに生きていくと良いと思いますが、年を重ねると転職や再就職も難しくなるので個人的には貯金額や将来設計はしっかり考えておくべきでしょう。
さいごに
簡単にタイで現地採用で生きていくのに必要な生活費のイメージなどをご紹介しましたが、20代中盤から後半の人はチャレンジする気持ちで一度タイに来てみるのはオススメします!
ただ、最初の仕事選びと労働条件はしっかり検討して仕事探しをしてみてください。
タイは日本人が多く、現地採用も多いので社交性があればすぐに友達が出来て、色々な生活に関してのアドバイスを貰えると思います!