
ドイツのフードデリバリー大手「デリバリーヒーロー」が展開するフードパンダ(foodpanda)は、2024年5月23日をもってタイでのサービスを終了すると発表しました。
理由としては「地理的戦略の最適化」としていますが、背景にはタイ市場での厳しい競争環境があるようです。実際に私も以前はフードパンダを利用していましたが、サポート体制が微妙でGrabフードに切り替えました。
激戦のタイ市場、シェアは15%未満
タイの複数の報道によれば、フードパンダの市場シェアは15%未満とされ、業界内では苦戦を強いられていました。
一方、現在の市場トップはLineman Wongnai(ラインマン・ウォンナイ)で44%、続くGrab Food(グラブフード)が39.4%と、ほぼこの2社で市場の大半を占めています。
タイのフードデリバリー市場の規模は約860億バーツ(約3,700億円)とも言われており、非常に大きな市場ですが、それだけ競争も激しいのが現状です。
フードパンダ、過去9年間で138億バーツの損失
フードパンダは2014年から2023年の間に、累計で138億バーツ(約590億円)の損失を出していたと報じられています。
2023年にはサービスの売却を試みたものの成功せず、Grabによる買収の噂もあったものの、結果的に撤退という形となりました。
なお、今回の撤退はフードデリバリー事業のみであり、アジア太平洋地域を統括するマーケティングや人事部門などの業務は引き続きタイのオフィスで継続される予定です。
タイ旅行中や在住者の中には、フードパンダを日常的に利用していた方も多いと思います。今回の撤退はやや残念ではありますが、他のサービスへの移行を検討するタイミングかもしれませんね。それにしても、タイのフードデリバリー業界、やっぱり激戦区です!
フードパンダを利用いしていたという方は次に使うアプリを決める所だと思いますが、個人的には配車アプリと合わせて使えるGrabフードをお勧めします!