小中学生の視力0.1未満が増加。
日本の文部化科学省が7月28日に発表した2020年度学校保健統計調査によると裸眼での視力1.0未満の比率が増加し、過去最悪の数値になったとの事です。
小学生の視力1.0以上・未満の比率
年齢 | 1.0以上 | 1.0未満 | |
小学校 | 小学校合計 | 61.67% | 38.33% |
6歳 | 75.28% | 24.72% | |
7歳 | 70.99% | 29.01% | |
8歳 | 65.33% | 34.67% | |
9歳 | 57.65% | 42.35% | |
10歳 | 52.44% | 47.56% | |
11歳 | 49.49% | 50.51% |
小学生の視力1.0未満の比率は昨年と比較しても増加しているとの事です。
メガネの常用が推奨される0.3未満の比率は小学生全体で6.12%との事でした。
中学生の視力1.0以上・未満の比率
中学校 | 年齢 | 1.0以上 | 1.0未満 |
中学校合計 | 40.46% | 59.54% | |
12歳 | 43.87% | 56.13% | |
13歳 | 39.36% | 60.64% | |
14歳 | 37.88% | 62.12% |
中学生の視力1.0未満の比率も昨年と比較して増加しているようで、半数以上が1.0未満となっています。メガネの常用が推奨される0.3未満の比率は17.18%との事です。
小中学生で裸眼での視力が低下し、過去最悪の数値となったが、文部科学省はスマホやタブレットといったデジタル端末を利用する時間が増加したことが一因とみているとの事です。
GIGAスクール構想でデジタル端末利用時間は増加
2020年の調査結果で小中学生の視力が悪化の一因である見ているとの事ですが、2021年4月から1人1台デジタル端末を支給するGIGAスクール構想を開始しており、来年発表される視力の結果が気になるところですね。
ただ、学習以外にもゲームや動画閲覧などデジタル端末に触れる機会や時間は増加しており、学校で触る時間が多少増加したとしてもそこまで大きな影響はないような気もします。
スマホやタブレット・PCは生活に必要なツールになっているので小中高生に限らず視力の低下という問題は出てきており、視力や原因が低下する原因などを理解する事が重要です。
視力の維持に重要なこと
一般的に視力を維持するために気を付けるべきと言われていることがいくつかあるのでご紹介します。
■目の周辺のマッサージ
デジタル機器を使っていると目の周辺の筋肉が緊張しており、それが視力の低下と関係していると考えられています。なのでデジタル機器を使用中などに定期的に目の周辺の筋肉をほぐすマッサージを行うようにしましょう。
■目の周辺を温める
目の周辺を温める事には「目の疲労回復」や「ドライアイの防止」などの効果があると言われています。使い捨ての暖かくなるアイマスクや適度に温めたホットタオルなどで長時間のデジタル機器の利用後に目を温めるようにしましょう。
■目に良い栄養素の接種
目に良いとされる栄養素は「アントシアニン」や「ルチン」などが挙げられますが、アントシアニンはブルーベリーやナス・紫芋などに、ルチンはアスパラガスやトマト・蕎麦などに含まれているという事ですので、ご飯やサプリメントで意識的に接種しましょう。
上記以外には、やはり十分に睡眠を取ることも大切なので、動画を見たり、ネットサーフィンをして夜更かしをしないように注意をしましょう。
さいごに
視力が悪くなっても、メガネやコンタクトレンズなどの視力を補助するアイテムを使う方法もありますし、視力を改善する手術を行う方法などもあるのでなんとかなりますが、視力が落ちるとなかなか復活させることは難しいので、普段の生活で視力が落ちないように注意しましょう。