タイでの新生活をスタートする際に銀行口座の開設は欠かせないステップの一つです。
給与の振り込みや、家賃・光熱費の支払い、日常的な資金管理のためにも銀行口座は欠かせません。
今回はタイに住み始めた日本人がタイで銀行口座を開設する際に必要な基本情報、書類、手続きの流れについて詳しく解説します。
銀行口座を開設する際に必要な書類
では、まずはタイで日本人が銀行口座を解せるする際に必要な書類をご紹介いたします。
口座開設をする際には、必要書類を揃えて銀行の窓口に行くだけでOKです。
・パスポート
すべての銀行で必須の書類です。パスポート内の情報が鮮明で、期限が有効であることを確認してください。
・ワークパーミット(労働許可証)
正規雇用されている方は、雇用主が発行をサポートする労働許可証が必要です。一部のビザを除きこれが無いと口座を開設出来ません。
ワークパーミットがない場合でも口座を開設できる可能性がありますが、その場合、以下の書類を代わりに求められる事が多いです。
・在留届済証明書
タイ国内に居住していることを証明する書類で、日本大使館で発行可能です。発行には、居住地住所を証明する書類が必要です(賃貸契約書や公共料金請求書など)。
・ビザ
長期滞在ビザ(例:ノンイミグラントビザ)が求められる場合が多いです。一部の銀行では観光ビザでは対応できないこともあります。
・居住証明書(場合による)
一部の銀行では、現住所が確認できる書類(賃貸契約書や水道・電気料金の請求書など)を求められることがあります。
書類があれば即日口座開設出来る!
必要書類が揃っていれば、銀行口座を開設してキャッシュカードの発行を行うこともが可能です。また、タイの銀行は各社モバイルアプリを用意しており、それを活用すればATMでカードレスでお金をおろすことが出来るのでキャッシュカードを発行しない人も増えています。
バンコクの主要銀行
バンコクにある主要な銀行は以下銀行でしょう。他にもいくつかありますが主要銀行で口座開設をするのがオススメです。
バンコク銀行 | クルンタイ銀行 | ttb銀行 |
アユタヤ銀行 | オムシン銀行 | UOB銀行 |
カシコン銀行 | サイアム商業銀行 |
上記の通り色々な銀行がありますが、やはり日本語でのサポートを受けたいという方は、日本語でのコールセンターやサポートデスクがある銀行から選ぶのが良いでしょう。
日本語サポートのある銀行
主張銀行で日本語サポートのある銀行は以下の通りです。
✅ バンコク銀行 ✅ アユタヤ銀行 ✅ カシコン銀行
上記の3つの銀行であれば、日本語サポートデスクがある支店を選んで口座開設を行う事で、日本語でサポートを受けながら口座開設が出来ます。ただ、カシコン銀行は最近日本語サポートが少し微妙です。
指定がないならKrungsri(アユタヤ銀行)
会社からの給与口座の場合には、会社からの指定があると思いますが特に指定が無い場合には、バンコクのエムクオーティエにあるアユタヤ銀行 (Bank of Ayudhya)が日本語サポートがあるのでオススメです。
他の銀行は最近は日本人サポートデスクが微妙になってきていますが、Krungsri(アユタヤ銀行)のEmquatier支店のサポートはかなり充実していたのでオススメします。
アユタヤ銀行のデメリットはATMが少ないのでカードレスでの引き出しが出来る場所を見つけるのが大変という事でしょうか。大きなショッピングモール以外ではATMが見つからないかもしれません。
Emquartier Branch(エムクオーティエ支店)
プロンポン駅直結のショッピングモール Emquartierにある支店に日本人サポートデスクがあります。
場所 | プロンポン駅直結 EmQuartier3階 |
営業時間 | 毎日 10:30~19:00 |
電話番号 | 02-392-2991 |
タイの銀行はスマホでかなり便利!
タイ国内では、世界で高い水準でモバイルバンキング利用率が高く、政府の後押しもありタイではキャッシュレス化が急速に進んでおり、モバイルバンキングアプリが生活のあらゆる場面で活用されています。
タイ国内では、人口の68.1%がモバイルバンキングを利用しているとされ、これは世界で最も高いモバイルバンキング利用率を誇ると言われています。近年、タイではキャッシュレス化が急速に進んでおり、モバイルバンキングアプリが生活のあらゆる場面で活用されています。
タイのモバイルバンキングが普及している理由
1.利便性の高さ
タイのモバイルバンキングアプリは、銀行口座の残高確認や送金だけでなく、QRコードを用いた支払い、公共料金の支払い、オンラインショッピング、投資管理まで、幅広いサービスに対応しています。これにより、生活が非常にスムーズになり、現金を持ち歩く必要性が大幅に減少しました。
2.PromptPay(プロンプトペイ)の存在
タイ政府が推進するキャッシュレス決済システム「PromptPay」は、銀行口座や電話番号を登録するだけで簡単に送金や支払いができる仕組みです。これがモバイルバンキングの利用拡大を後押ししています。市場などでもQRが置いてあることが多いです。
3.ATM利用の代替手段としての機能
モバイルバンキングを使えば、キャッシュカードを使わずにATMからお金を引き出すことが可能です。アプリから「現金引き出しコード」を生成し、ATMに入力するだけで現金を引き出せるため、「キャッシュカードをATMに飲み込まれる」というトラブルも回避できます。この機能は、特に旅行者や出張者にも便利です。
タイのモバイルバンキングアプリは、利便性が高く、キャッシュレス生活を支える重要なツールです。これを活用すれば、タイでの生活がさらに快適になります。特に、電話番号を使ったPromptPayの登録を早めに行うことをおすすめします!
実際に使ってて感じたこと
私自身、モバイルバンキングアプリを使い始める前は、現金やキャッシュカードを持ち歩く生活をしていました。しかし、アプリの利便性を知ってからは現金を使う機会が激減しました。特に印象的だったのは、以下の点です。
1.「キャッシュカードをATMに飲み込まれる」というトラブルの減少
タイではATMがカードを飲み込んでしまうケースがよくありますが、アプリを使えばこのようなトラブルを避けられます。
2.支払いのスピードアップ
友人との割り勘や、電気代の支払いなどがスマホ一台で完了するため、時間の節約になっています。
3.スマホ一つで全て完結
買い物や飲食の支払い、送金、現金引き出し、口座管理まで、すべてアプリ内で完結するため、財布を忘れてもほとんど困らない生活が実現しました。
銀行口座を開設する際には、一緒にモバイルバンキングの設定も行っておきましょう。モバイルバンキングは電話番号が重要なのでそれまでに、短期利用のプリペイドSIMではなく、しばらく使う電話番号を確定させておくと、変更手続きが不要なので楽です。
クレジットカードを作るまではデビットカードが便利
タイのキャッシュカードには、VISAやMasterCardといったデビットカード機能が付帯されており、これを活用することで便利に日々の支払いを行うことができます。クレジットカードを作るまではこのデビットカードを使うのが便利です。
このデビットカード機能は、クレジットカードをあまり使いたくないときや、支出を即時に口座残高から引き落としたい場合に非常に便利です。アプリから上限設定も簡単に行えるます。
デビットカード機能の活用例
デビットカードはクレジットカードと同じように使えるので、結構便利です。
1.店舗での支払い
デビットカードは、スーパーマーケットやコンビニ、レストランなど、国内外の多くの店舗で使用可能です。カードを提示してPINコードを入力するだけで、簡単に支払いを済ませられます。
2.オンラインショッピング
タイ国内外のオンラインショッピングサイトで利用できます。AmazonやLazada、Shopeeなどの人気サイトでも問題なく使用可能です。
3.旅行時の利用
海外旅行時にも、デビットカードでの支払いが可能です。現金を持ち歩くリスクを減らし、安全かつ便利に買い物ができます。
4.月額料金の支払い
サブスクリプションサービスやインターネット、携帯料金などの定期支払いにも利用可能です。自動引き落とし設定を行うことで、支払い忘れを防ぐことができます。
オンラインショッピングの利用には事前設定が必要
デビットカードをオンラインショッピングに利用する際には、WEBショッピングの設定を有効化する必要があります。この設定は、カードのセキュリティを確保するために初期設定ではOFFになっている場合が多いです。そのため、以下の点に注意しておくとスムーズです。
1.口座開設時のリクエスト
銀行口座を開設する際に、担当スタッフに「WEBショッピングの設定をONにしてください」と伝えておくと便利です。これにより、カード発行後すぐにオンラインショッピングで利用可能になります。
2.後日設定も可能
もし設定を忘れてしまった場合でも、後日、銀行の窓口やモバイルバンキングアプリで簡単に設定をONにすることができます。