タイのSIMカード・スマホ事情をまとめてみた!キャリア・eSIM・5Gなどの基本情報。

タイの通信キャリアはどんな会社があるの?

日本の携帯キャリアと言えば、Docomo/Softbank/AUですが、タイの携帯キャリアと言えば「AIS」・「True」・「Dtac」の3つです。

3大キャリアと言っていますが、5Gの提供が開始されてからはAISとTrueにDtacは置いて行かれる形になっています。大手3社を簡単にご紹介いたします。

【タイNo.1 キャリア】AIS
引用: AIS

AISはタイで契約数No.1の携帯キャリアで安定した通信品質で他の2社と比べて優れています。
地方でも使える範囲が広く、個人的にも一番おススメのキャリアです。
5Gのカバレッジもかなり拡大していますが、範囲の広さでは2位のTrueの方が広いようです。

≫ AIS公式サイト

 【日本で言うSoftabank?】True Move
引用:True

数年前にDtacを抜きタイのNo.2キャリアとなったTrue Moveです。カバレッジもかなり広がり、AISと比べても遜色のない携帯キャリアです。先ほどのAISと併せてタイ人からもかなり人気があるキャリアです。
カバレッジを調査するサイトでは5Gのカバレッジがタイで一番広いキャリアです。

True公式サイト

【5Gで出遅れ気味、頑張れ!】Dtac
引用: Dtac

AISやTrueと比べると少しカバレッジが狭いDtacでしたが、5Gの登場で完全に2社に置いて行かれる形になっています。2021年7月にはロイター通信などがテレノールがタイ事業の売却を検討しているという報道が出るなど厳しい状況のようです。

≫ Dtac公式サイト

現在、このTrueとDtacの2社が合併に向けて進んでおり、2022年中には大きな変化がありそうです!
大手2社が寡占する状況となるので、今後どうなっていくのか注目していきましょう!
≫ TrueとDtacが合併に向けて調整、タイ国内No.1キャリアが変わる?

各社、会員特典が充実!

タイの携帯各社は一定期間一定金額を使い続けてくれたユーザーに向けて特典を提供しています。

≫ AISの会員カード、セレナーデカードに関してご紹介します!

≫ TRUEの会員カードが結構使える!特にTrueカフェで使っています。

上記のような会員特典GETを短期間で目指すには、家族用携帯や自宅のWiFiなども同じキャリアで揃える事がポイントです。

タイには日本語サポートの携帯ショップもあります!

上記以外にもスマホプランを契約する際に、いくつか選択肢があるのでご紹介いたします。
自分に合ったものはあれば契約を検討してみても良いでしょう。

【日系携帯ショップNo.1】ベリーモバイル
引用: ベリーモバイル

ベリーモバイルは日本人が店舗に常駐している携帯ショップでAIS・Trueから回線を調達して提供しているMVNOです。日本で言うとIIJ mio や mineo のようなイメージです。

日本でタイのSIMを契約して受け取れるサービスや、45日間使えるプリペイドSIMなどを販売しているので、タイに赴任する際やタイに旅行にくる際に日本でSIMを調達できます。

≫ ベリーモバイル公式WEBサイト

【日本語対応の携帯ショップ】ユアモバイル
引用:Yourmobile

ユアモバイルもベリーモバイルと同様にタイのキャリアから回線を調達して提供しているMVNOです。
店頭には日本人や日本語の話せるタイ人の方が常駐し、サービスを提供しています。

日系の携帯ショップでの契約を検討する場所にはベリーモバイルとユアモバイルはかなり場所が近いので2つの店舗を覗いてみても良いと思います。

≫ ユアモバイル公式WEBサイト

SIMカードの契約タイプ ( プリペイド / ポストペイド )

日本ではプリペイドは一般的でなく、ポストペイド(後払い式)が主流ですが、タイではプリペイドを使っているもまだ多いです。  

基本的にはキャリアショップで以下の書類を提示することで契約が可能です。

●ポストペイド(後払い方式)

必要書類…パスポート/ワークパーミット

契約方法…キャリアのショップに行き上記の必要書類を提出する事で契約が可能。

支払方法…請求書での銀行振込・コンビニ払い・アプリ払い等の色々な方法に対応。

私は大手3社とポストペイド契約をしたことがありますが、Trueだけワークパーミットの提示が不要でした。まだ不要か分かりませんが、観光客の方でポストペイドが欲しいという場合にはTrueが一番契約できる可能性が高そうです。

●プリペイド(前払い方式)

必要書類…パスポート

契約方法…キャリアのショップに行き上記の必要書類を提出する事で契約が可能。

支払い方法…事前にSIMカードにTOPアップした金額から利用。

※法人契約の場合にはプリペイドでの契約は出来ず、ポストペイドでの契約となります。
法人立ち上げ直後は個人名義でポストペイド契約をして後で法人名義に切り替えるのが良いでしょう。

プリペイドというと面倒な印象もありますが、アプリでチャージが出来たりと意外に使い続ける事はそこまで複雑ではありません。ただポストペイドの方が魅力的なパッケージが多い印象です。どちらも回線の速さなどには特に差がないので好きな方を選ぶと良いと思います。先程ご紹介した日系携帯ショップの場合にはワークパーミット不要で契約可能です。

タイの携帯電話はどこで買う?

■キャリアショップで購入

キャリアショップでも携帯電話端末の購入が必要、一定以上のプランに入る事で端末のディスカウントを受けられることもあるが、契約期間の縛りなどがある場合があるので注意。最近のスマホはほとんど日本語が初期で選択可能になっていますが、店頭にあるデモ機などで日本語が使える端末かチェックする事がおススメです。

■量販店で購入

量販店はSDカードやメーカーグッズなどの色々な特典を付けて販売している事が多いです。
携帯を買うごとにBluetoothスピーカーを貰っており、気づけばすごく溜まっていました。

販売価格はキャリアショップのように回線とセットで特別安いという事はあまりありませんが大きな店であれば品揃えはキャリアショップより多く、スタッフが丁寧に英語もしくはタイ語で説明をしてくれる。

■MBKで購入

MBKはバンコクの大きな電脳街でスマホやタブレットスマホグッズ等何でもそろう大きなショッピングモールです。ここでの購入も可能ですが、しっかりした店で購入する事をお勧めします。中には中古端末は開封済みの端末を販売しているお店も。

ECモールで購入

LAZADAやShopeeなどのECモールでスマホを購入することも可能です。
ただ、iPhoneに似せたAndroid端末が売られていたりと、ある程度端末の知識がないとスペックの低い端末を購入してしまう可能性があります。

※タイでの携帯電話の修理は「キャリア」「量販店」「MBK」で購入した場合もメーカー指定の修理センターに自身で持ち込んで修理を行う事が一般的です。信用できる店舗で購入して入れば初期不良の交換対応等をしてくれることもあるので、ちゃんとした店で購入しましょう。

タイのeSIMの提供はどう?

日本でもeSIMの提供が本格化していますが、タイはどうなのでしょうか?

タイで販売されている端末の多くは、SIMカードが2枚入るタイプの端末が多かったため、スマホに2枚SIMが入るというのはそこまで衝撃的なことはなかったですが、大手3社はeSIMを提供しています。

iPhoneユーザーで2枚SIMを入れて使いたいという人はメインのSIMをeSIMにしておけば、SIMスロットを開けた状態で利用する事も可能です。

また、日本のSIMカードを楽天モバイルのeSIMに変更して月額費用0円で一時帰国の際に使えるようにしている人も最近増えてきています。

≫ 海外赴任が決まったら楽天モバイルがお得!?月額無料で番号保管!!

タイ国内でeSIMを使うというよりは、上記のように日本のキャリアのSIMをeSIMで保管したり、近隣国に旅行する際に、AISが提供しているSIM2FlyをeSIMで使ったりという使い方をしている人の方が多い印象です。

2021年10月21日時点のタイで販売されているeSIM対応端末を調べてみました。

Apple
iPhone XRiPhone XSiPhone XS MaxiPhone 11
iPhone 11 ProiPhone 11 Pro MaxiPhone SE [第2世代]iPhone 12 mini
iPhone 12iPhone 12 ProiPhone 12 Pro MaxiPhone 13 mini
iPhone 13iPhone 13 ProiPhone 13 Pro Max
Samsung
Galaxy FoldGalaxy FlipGalaxy S20Galaxy S20 Plus
Galaxy S20 Ultra 5GGalaxy Note 20Galaxy Note 20 5GGalaxy Note 20 Ultra
Galaxy Note 20 Ultra 5GGalaxy Z Fold 2 5GGalaxy Fold Z3 5GGalaxy Z Flip3 5G
Other
Mate XsP40P40 Pro

日本で販売されているeSIM対応端末でいうと、楽天のオリジナルスマホやGoogle PixelなどもeSIMに対応しています。

タイの5Gプランはどう?

日本でも5Gプランが続々出ていますが、タイの5Gプランはどうなのでしょうか?
先程も説明しましたが、大手3社の中でAISとTrueは5Gプランを本格的に出しております。

少し前にAISのプランを調べてみたのですが、699バーツで50GBと日本と比べてもお得だと思います。
5G対応スマホを使っている人は5G対応プランの契約がお得です。

≫ バンコクの5Gってどうなの?AISの最新プランを調べてみた。

5G対応スマホも1万バーツ以下のモデルも複数出ており、選択肢がかなり増えました。
新たに出るスマホの多くが5G対応している印象です。

また、5Gが使えるエリアもかなり広くなっています。

≫タイの5Gスタートから1年半でカバレッジは?Trueの5Gカバレッジが急拡大?

最近日本ではデータ利用料の少ないユーザー向けに格安プランがどんどん誕生していますが、タイでもAISのGOMOやDtac回線利用のFINN Mobileなどの格安プランを提供するMVNOが若干あります。
GOMOは契約時にタイのID番号が必要なため、外国人は契約できないですが、FINN MOBILEは外国人もオンラインで契約可能です。
ただ、FINN MOBILEはDtacの回線を利用しているため、5Gには対応していません。

さいごに

今回はタイのスマホ関連の基本情報をまとめてみましたが、11月以降日本に一時帰国していた人がタイに帰国してくるパターンや、新たにタイに赴任してくる人が増えてきそうな印象です。

これからタイに来る人が契約をする際の参考になればと思います。

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