バンコクの治安に関して
タイに来る際に、タイの治安がどうか気になるところだと思います。今回はタイの首都バンコクで生活する上で気になる治安情報をお伝えいたします。
バンコクは色々な地域に分かれていて、一概に治安がどうかは言えませんが、東南アジアの中ではバンコクは安全な部類に入ると思います。基本的に日本人が殺人事件に巻き込まれる事は少なく、多くは窃盗と詐欺となります。
では具体的に内容をご紹介していきます。
見せ金詐欺
見せ金詐欺の内容
この詐欺はかなり昔から被害が多い詐欺で、私もアソーク周辺で何度か「今度、日本に旅行に行くから日本円を見せてくれない?」と話しかけられた事があります。私が声をかけられたのも、よくネット上に上がっている基本パターンで、中東系の男女2人組でした。
「日本円を見せて」と言われ財布から日本円を見せるために渡すと、気づいた時には数枚無くなっているという詐欺です。
■対策
執拗に追いかけてきたり囲んで来たりという事は基本的には無いので、日本円を見せずに無視してその場を立ち去るだけです。無視して立ち去る事で心が痛むという方もいるかもしれませんが、被害に遭わない為の自衛手段です。
スリ・置き引き・ひったくり
スリ・置き引き・ひったくりの内容
日本人の方で、カフェなどでカバンで場所をとる人や、携帯電話や財布を机の上に置きっぱなしにする人がいますが、海外ではそういった人を見かける事はまずないです。
また、満員のBTSやナートマーケットなど人ごみの中で口の閉じない(チャックが無い)かばんは使わない方が無難です。気付いた時には財布やiPhoneなどが無くなっている事も。
■対策
旅行中に使うかばんはチャック付きのショルダーバッグが良いと思います。肩から掛けて体の前にカバンが来るようにするのが安全です。見た目が気になるという人は上記の条件に合う旅行時に使えるカバンを事前に探しておくと良いと思います。またひったくり防止の為、カバンは道路と逆側になるように持ちましょう。
睡眠薬(昏睡)強盗
睡眠薬(昏睡)強盗の内容
知らない人に声をかけられ、「俺が奢るよ」「奢るから一緒に行こう」等と声をかけられ、何度か乾杯をして気付いた時には記憶が無く、財布の中身が全てないというような内容が多いです。「自分は日本人が好きだから奢りたい」「日本に行ったことがある」などの言葉で信頼させようとしてくる人も多くいます。
■対策
基本的には初めて会った知らない人に御馳走すると言われても付いていかない事が、この事件から身を守る方法です。クラブでフレンドリーにに声をかけられて、奢ると言われても付いていかない。
知らない人からもらったドリンクは飲まないなど気を付けましょう。
イカサマ(トランプ)詐欺
イカサマ(トランプ)詐欺の内容
街中を散策していると声をかけられ、日本関連の話しで盛り上げてきて詳しく聞きたいからと自宅に招待されます。自宅でお茶などを飲みながら話しているとトランプでゲームをしようと少額の賭博が始まります。
最終的には現金を巻き上げられてしまうという詐欺です。中には刃物などで脅されるパターンもあるとの事ですが、実際にこの詐欺の被害にあった知人はいないのでレアなのかもしれません。
■対策
知らない人にはついていかないという、基本の事に注意をしていれば大丈夫です。一度、部屋に入ってしまうとそこから立ち去る事は難しいので知らない人に付いていかない、知らない人の車に乗らないを徹底してください。
わいせつ(性)犯罪
わいせつ(性)犯罪の内容
よくあるパターンは夜のタクシーに乗って、知らない場所に連れていかれてというようなパターンです。
タイ人女性でも夜のタクシーは避けたり、誰かと電話をしながら乗る人もいるくらいです。
夜のタクシーは危険という事を利用するときは注意が必要、Grabなどを使う方がまだ被害は少ない傾向にあります。
■対策
基本的には夜にタクシーを使わないという事が大切ですが、そういっても使わなければいけない場面も出てくると思います。乗車直後や少しおかしいなと思ったら、誰かに電話をしているふりをしたり、実際に電話をしてすぐに助けを呼ばれるかもという状況を作っておくといいと思います。
バンコクでトラブルに巻き込まれないために
バンコクは観光地として非常に人気があり、多くの旅行者が訪れますが、知らず知らずのうちにトラブルに巻き込まれることもあります。
特に外国人観光客は、地元の文化や習慣に不慣れなため、注意が必要です。今回は、バンコクでトラブルに巻き込まれないための注意点をいくつかご紹介します。
1. 観光地での詐欺に注意
バンコクの観光地、特に観光名所で見かけることが多いのが「観光詐欺」です。以下の点に気をつけてください。
・偽の観光案内所やツアー:観光名所近くでは、偽の案内所やツアー業者が声をかけてくることがあります。安い料金や特別なオファーに誘惑されても、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。事前にインターネットで評判を調べるのが安心です。
・過剰なチップ要求:レストランやタクシー、ガイドなどから、予期しないチップを要求されることがあります。予めサービス料が含まれているか確認し、不当な要求には断固として応じないことが大切です。
2. 不正なタクシーやトゥクトゥクに注意
バンコクで移動する際、タクシーやトゥクトゥクを利用することが多いですが、以下の注意が必要です:
・メーターを使わないタクシー:タクシーを利用する際は、必ずメーターを使用するか確認しましょう。メーターを使わずに「定額料金」で乗せようとするドライバーもいます。事前に料金を確認し、不正を避けましょう。
・トゥクトゥクの価格交渉:トゥクトゥクの運転手が料金交渉をすることがあります。交渉が不安な場合は、最初に料金を確認し、納得できない場合は他のトゥクトゥクを選ぶことをお勧めします。
3. クレジットカードや現金の取り扱いに注意
旅行中の支払いは、クレジットカードや現金が多く使われますが、以下の点に気をつけましょう:
・クレジットカードのスキミング:ホテルのフロントや観光地の店舗で、クレジットカードを渡す際には注意が必要です。不審な場所でカードを預けることは避け、できるだけ自分でカードを使うようにしましょう。
・ATMの利用時に注意:ATMを使用する際には、周囲に不審な人物がいないか確認し、暗証番号を入力する際は手で隠すようにしましょう。また、ATM手数料が高い場合があるので、事前に確認してから利用することが大切です。
4. 交通ルールと道路横断に注意
バンコクの道路は混雑しており、交通ルールが日本と異なるため、道路を横断する際は特に注意が必要です:
・道路横断時:特に忙しい通りや交差点では、歩行者信号を無視して渡る車やバイクが多いため、道路を横断する際は車両の動きを十分に確認してから渡るようにしましょう。
・バイクの交通マナー:バンコクではバイクが多く、バイクが歩道を走っていたり、車の隙間をすり抜けていくことがよくあります。特に歩道を歩く際はバイクに注意してください。
5. 貴重品の管理を徹底する
バンコクは観光地として賑わっており、観光客をターゲットにしたスリや盗難もあります。以下の方法で貴重品を守りましょう:
・荷物は常に自分の前に持つ:バッグはしっかり閉め、背中に背負わず、前に持つように心掛けましょう。また、財布や携帯電話はポケットに入れるのではなく、手に持ったり、前面のポケットに収納しましょう。
・ホテルのセーフティボックスを活用:貴重品はホテルのセーフティボックスに保管するか、外出時に持ち歩かないようにするのが最も安全です。
6. ローカルの文化や習慣を理解する
バンコクには独自の文化や習慣があります。地元の人々に敬意を払い、無礼にならないよう心掛けましょう:
・寺院でのマナー:寺院を訪れる際は、適切な服装(肩や膝を隠す)を心掛け、静かに行動しましょう。寺院内での写真撮影は禁止されている場所もあるので注意が必要です。
・公共の場での態度:公共の場では、過度な声を出したり、大きなジェスチャーを避けるなど、控えめな態度を取ることが望ましいです。
7. 健康管理をしっかり行う
旅行中に体調を崩すことを避けるため、健康面にも注意を払いましょう:
・水道水は飲まない:バンコクの水道水は飲料には適していません。飲み水はボトル入りのミネラルウォーターを購入しましょう。
・食事や屋台の衛生管理:食べ物や飲み物を選ぶ際、衛生状態に気をつけ、屋台などでの食事も慎重に選びましょう。
バンコクで楽しい旅行をするためには、少しの注意が大きなトラブル回避につながります。詐欺や不正、交通マナー、健康管理など、日常的に気をつけることで、安全で充実した旅行を楽しむことができます。現地の文化や習慣を尊重し、自己防衛の意識を持つことが、トラブルを避ける鍵です。
バンコクで特に気を付けるエリア
バンコクは観光地として非常に人気がありますが、他の大都市と同様に、一部のエリアでは治安が悪化している場合があります。旅行中にトラブルを避けるために、以下のエリアについて注意が必要です。
1. パッポン (Patpong)
パッポンはナイトライフやショーが有名なエリアで、観光客にも人気がありますが、注意が必要です。特に夜間、観光客をターゲットにした詐欺や違法な商売が行われることがあります。
・注意点
高額な料金を請求されることがあるため、事前に料金を確認。
スリや不正な物品の販売に注意が必要です。
2. カオサン通り (Khao San Road)
バックパッカーの聖地として知られるカオサン通りは、若者や外国人観光客に人気のエリアですが、トラブルが発生しやすい場所でもあります。
注意点
夜間は酔っ払いやストリートパフォーマンスが増えトラブルに巻き込まれることがある。
周辺のバーやクラブでは過剰なチップを要求されることがあるので、注意が必要です。
3. ナナ (Nana)
ナナエリアもナイトライフが盛んなエリアで、特にナナプラザ周辺は売春などの活動が行われていることで知られています。
注意点
不正な商売や違法な活動に巻き込まれないように十分に警戒が必要です。
旅行者をターゲットにした詐欺も多いので、注意が必要です。
4. スクンビット・ソイ 4 (Sukhumvit Soi 4)
ナナ地区に近いソイ 4(ナナソイ)は、ナイトライフと歓楽街が集中しているエリアです。外国人観光客も多く、警戒心を緩めやすい場所ですが、詐欺や違法行為に巻き込まれる可能性が高いです。
注意点
夜間は特に注意が必要。バーやクラブでのトラブル、過剰な請求に注意してください。
スリや盗難も発生しやすいので、バッグや財布の管理を徹底することが重要です。
5. ラチャダ (Ratchada)
ラチャダエリアはナイトライフや歓楽街が発展しており、夜間には混雑することが多いです。
注意点
不正行為や違法な商売が行われていることもあります。
夜間の移動時には、タクシーやバイクタクシーでのトラブルに注意しましょう。
6. チャトゥチャック市場周辺 (Chatuchak)
チャトゥチャック市場は日中は観光客や地元の人々で賑わっていますが、夜間になると治安が悪化することがあります。
注意点
夜間の訪問は避け、特に人気のないエリアや暗い場所には近づかない方が安全です。
高額な料金を要求されることがあるため、金銭トラブルにも注意してください。
7. バンコクの郊外 (特にスラム地区)
バンコクの一部地域、特に観光客があまり訪れないスラム地区や貧困層の多いエリアでは、治安が不安定なことがあります。
注意点
観光エリアから離れた場所や暗くて人通りの少ないエリアでは、犯罪が発生する可能性があります。
スラム地区では、スリや強盗、詐欺などに注意し、立ち入らない方が無難です。
バンコクでの注意点まとめ
・警戒心を持つ
夜間は特に治安が悪くなるエリアが多いため、外出時は必ず警戒心を持ちましょう。
・現金とクレジットカードの管理
貴重品や現金はしっかりと管理し、不要な外出時は持ち歩かないようにしましょう。
・移動は安全な方法を選ぶ
不安なエリアには近づかない、夜間はタクシーや信頼できる交通手段を利用することが大切です。
・信頼できる情報源を利用
現地の人々や信頼できる情報源からエリア情報を事前に調べておくと良いです。
バンコクは多くの魅力を持つ都市ですが、慎重に行動することでトラブルを避け、より安全に楽しむことができます。