
タイの人気ビーチリゾート、パタヤ。この街を移動するうえで欠かせないのが、赤い荷台付きトラックを改造した乗り合いバス「ソンテウ」だ。現地では「バーツバス」とも呼ばれ、市内観光の足として旅行者にも地元の人にも長年親しまれてきた。
本記事では、ソンテウの基本的な仕組みから乗り方、最新の料金事情、そしてぼったくりを避けるための交渉のコツまで、パタヤ初心者にもわかりやすく徹底解説する。
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そもそもソンテウとは何か

ソンテウ(songthaew)とは、タイ語で「2列の座席」を意味する言葉で、ピックアップトラックの荷台に向かい合わせのベンチシートを取り付けた乗り合い車両のことだ。
パタヤでは主に濃紺や赤色の車体が使われており、決まったルートを周回しながら、乗客を乗せたり降ろしたりしていく。
バスのように停留所が明確に決まっているわけではなく、手を挙げれば好きな場所で乗車でき、降りたい場所でベルを鳴らしたり車体を叩いたりすれば停まってくれる、非常に自由度の高い交通手段だ。
【重要】運賃は値上げされている点に注意
これまでパタヤのソンテウ運賃は「市内どこまで乗っても10バーツ」というのが定番の相場で、多くのガイドブックやブログでもそう紹介されてきました。
しかし2026年4月10日、燃料価格の高騰や運行コストの上昇を理由に、ソンテウ運営組合が正式に運賃改定を発表し、料金は15〜20バーツに値上げされている。
距離によって金額が変わる仕組みで、短距離であれば15バーツ、長距離になると20バーツというのが現在の目安だ。
「パタヤのソンテウ=10バーツ」という情報を目にすることがあるかもしれないが、これは値上げ前の古い情報なので注意したい。実際に乗る際は、車内に貼られた最新の料金表を確認するか、乗車前にドライバーや周りの乗客に金額を聞いておくと安心だ。
ソンテウの基本ルート

パタヤのソンテウには大きく分けて2種類の走り方がある。
1. 幹線ルート(乗り合い運行)
パタヤの目抜き通りである「セントラルロード」や海岸沿いの「ビーチロード」「セカンドロード」を南北に周回するルートが基本形だ。ノースパタヤからサウスパタヤ、ジョムティエンビーチ方面まで、この幹線を流しているソンテウに手を挙げて乗り込めば、決まった料金で移動できる。
2. チャーター運行
幹線ルートから外れた場所や、明確に目的地を指定して貸し切りたい場合は「チャーター(貸切)」となり、料金は距離や交渉次第で変動する。
ホテルの前で客待ちをしているソンテウの多くは、声をかけるとチャーター利用を前提に金額交渉を持ちかけてくることが多いので、乗り合いなのかチャーターなのかを最初にはっきりさせることが重要です。
ソンテウの乗り方・使い方の手順

初めてでも迷わないよう、実際の利用の流れをステップごとに紹介する。
ステップ1:道路脇でソンテウを待つ
セントラルロードやビーチロードなど幹線道路沿いに立ち、進行方向を確認する。ソンテウは一方通行の道が多いパタヤの構造上、行きと帰りで道が異なることが多いので注意したい。
ステップ2:手を挙げて合図する
タクシーのように手を挙げれば、走行中のソンテウが止まってくれる。すでに他の乗客が乗っていても、荷台に空きがあれば同乗できる。
ステップ3:荷台に乗り込む
車両後部から荷台によじ登り、空いているベンチシートに座る。天井が低いため、頭をぶつけないよう注意する。
ステップ4:行き先を伝える(乗り合いの場合は不要なことも多い)
幹線ルートをそのまま進む場合は特に何も言わなくても良いが、心配であれば乗車時に行き先を軽く伝えておくと安心だ。
ステップ5:降りたい場所でブザーを鳴らす
天井付近に設置されているブザーを押すか、車体の天井や壁を軽く叩いて運転手に合図する。「大声で叫ぶ」よりも「コンコンと叩く」のが現地流のやり方だ。
ステップ6:降車時に運賃を支払う
運転席の窓、あるいは荷台と運転席をつなぐ小窓から料金を手渡す。小銭を用意しておくとスムーズだ。
交渉する際の注意点

ソンテウ利用でトラブルになりやすいのが、この「交渉」の部分だ。以下のポイントを押さえておくと安心して利用できる。
乗り合いか貸切かを最初に確認する
同じソンテウでも「乗り合い(決まった料金)」と「チャーター(交渉制)」では料金体系がまったく異なる。特にホテルやビーチ付近で客待ちをしているソンテウは最初からチャーター前提で声をかけてくることが多く、何も確認せずに乗ってしまうと、後から数百バーツを請求されるケースがある。乗車前に「乗り合いか、貸切か」を明確にすることが最大の防御策だ。
乗車前に金額を確認・合意する
チャーターを利用する場合は、乗る前に必ず行き先と金額を伝え、双方が納得したうえで乗車する。降車後に「思っていたより高い」と言われても、事前合意があれば毅然と対応できる。スマートフォンの電卓アプリで金額を見せ合うと、言葉の壁があっても誤解が生じにくい。
お釣りのトラブルに備える
ソンテウのドライバーは、小額紙幣や小銭しか持ち合わせていないことが多い。高額紙幣(500バーツ札や1000バーツ札)しかない場合、お釣りをもらえずトラブルになることがあるため、あらかじめ小銭や少額紙幣を用意しておくと良い。
相場観を持っておく
現地の相場(幹線ルートで15〜20バーツ程度)を知らないまま交渉に臨むと、足元を見られやすい。事前に最新の相場をリサーチしておく、あるいは現地のホテルスタッフや長期滞在者に目安を聞いておくと、不当に高い金額を提示された際にすぐ気づくことができる。
深夜・早朝は料金が変動しやすい
深夜帯や早朝は運行本数が減り、乗り合いの相手も見つかりにくいため、実質的にチャーター扱いとなり料金が上がりやすい。この時間帯に利用する場合は、あらかじめ高めの料金になることを想定しておくとよい。
こんな場面では要注意
- ぼったくり運転手:観光客とみるや法外な金額を要求してくる運転手も一部存在する。落ち着いて金額を確認し、納得できなければ他のソンテウを待つという選択肢も持っておきたい。
- 満員での乗車拒否:荷台が満員の場合は乗車を断られることがある。無理に割り込まず、次のソンテウを待とう。
- 道を間違えて乗ってしまう:パタヤは一方通行が多く、逆方向のソンテウに乗ってしまうと目的地から離れてしまうことがある。走行方向をよく確認してから乗車したい。
ソンテウを使って快適に移動しよう

パタヤのソンテウは、うまく使いこなせば非常に安く、そして自由度高く市内を移動できる便利な交通手段だ。かつては「10バーツで乗り放題」として知られていたが、2026年4月の運賃改定により現在は15〜20バーツが相場となっている点は覚えておきたい。
乗り合いか貸切かを最初に見極めること、乗車前に金額を確認すること、そして小銭を用意しておくこと。この3点さえ押さえておけば、初めてパタヤを訪れる旅行者でもソンテウを安心して活用できるはずだ。ぜひ本記事を参考に、パタヤの街をソンテウで気軽に巡ってみてほしい。


