タイには3つの季節がある。
タイは1年を通して高温多湿な気候が特徴的で、基本的にはいつ訪れても暑さを感じる国です。
しかし、その中でも年間の気候は「雨季」「乾季」「暑季」の3つの季節に分かれており、それぞれの季節ごとに気温や湿度、降水量などの特徴があります。
この違いを知っておくと、旅行や滞在の計画を立てる際に役立ちます。
折角バンコクに旅行に来たのにずっと雨で行きたいところに行けなかったという事が無いようにしましょう。
✅タイ旅行に来る際には、どの季節かを調べておこう!
タイは一年を通して人気のある旅行先ですが、旅行の際には現地の季節をしっかり把握しておくことが、快適な旅を楽しむために非常に重要です。タイは「乾季」「雨季」「暑季」の3つの季節に分かれており、気候や降水量がそれぞれ大きく異なります。そのため、どの時期に訪れるかによって旅行の過ごし方や注意点が変わってきます。では、それぞれの季節に応じた特徴と、おすすめの過ごし方を詳しく見ていきましょう。
バンコクの雨季 (6月~10月)
タイの雨季は、特に湿気が多く、スコールと呼ばれる短時間で激しい雨が頻繁に降ります。
5月頃から始まり、10月頃まで続くこの季節は、モンスーンの影響を受けており、一日に数回、急な雨が降ることがあり、雨が降るとタクシーが捕まらなったりGrabが捕まらなくなったりと移動が難しくなります。
雨は降るのですが気温は依然として高いままで、平均して30℃前後ですが、湿度が非常に高く感じられます。特に9月は降水量が最も多い月とされています。
この時期は観光客も少なく、ホテルの料金や航空券が安くなることが多いので、観光が目的ではない方や、雨を気にしない人や少しでもお得に旅行したい人にはおすすめです。また、雨が降っていても、屋内で楽しめる観光スポットも多いため、雨の日でも意外に充実した観光ができます。ただし、この時期のバンコク滞在を予定している場合は、雨具を忘れずに持参しましょう。
雨季はタイの1年の中で一番雨が多い時期です。1日中雨が降り続くと言う事は少ないですが、1~3時間程度の豪雨があります。雨が降ると、気温が下がり空気が綺麗になった気がするので雨もたまには良いなと個人的には思っています。
・6月から10月の平均気温
6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |
平均最高気温 | 34° | 33° | 33° | 33° | 33° |
平均最低気温 | 26° | 26° | 25° | 25° | 25° |
気温は比較的安定
上記が雨季の最高気温と最低気温のグラフですが、最高気温は大体33°で推移しており、最低気温も26°程度で安定しています。雨が降ったあとは気温もさがり空気も綺麗になります。
・6月から10月の降水量
6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |
降水量 | 180mm | 183mm | 220mm | 334mm | 270mm |
日数 | 14日 | 14日 | 16日 | 18日 | 15日 |
次に降水量ですが、9月が一番多いですが、その他の月も180~270mmとかなり雨が多い時期というのがお分かりいただけると思います。日本の九州の梅雨の時期で大体180mmという数字ですのでそれくらいの雨を覚悟しておくと良いでしょう。
雨季の空気は綺麗に!
バンコクと言えばPM2.5の大気汚染というイメージをお持ちの人も多いと思いますが、雨季は雨が空気中の汚れを洗い流してくれるので空気は綺麗です。雨季の唯一の魅力と言っても良いと思います。
・雨季のバンコク旅行の過ごし方
雨季はモンスーンの影響で、午後や夕方に激しいスコールが発生することが多い季節なので、外出時には雨具を持ち歩くことが必須で急に雨が降る可能性に備える必要があります。
ただ、雨が降るのは比較的短時間で、1日中降り続けることは稀です。また、雨が降った後は空気が澄み、大気汚染問題が気にならなくなるので雨が上がった後のバンコク散策は結構楽しいです。。
さらに、雨季はホテルやツアーの料金が下がる傾向にあり、コストパフォーマンスの良い旅行ができる時期でもあります。観光客が少ないため、静かにリラックスして過ごすことができ、ビーチリゾートでも混雑を避けてゆったりとした時間を楽しめるのが魅力です。
雨季の旅行はショッピングメインで過ごすならOK!
雨季は観光の予定を入れても大雨で楽しめなかったり、プールがすごいホテルを予約していても天気が悪くてプールに入る気にならなかったりとリゾート気分を味わうには少し微妙です。
ただショッピングや美味しいタイ料理を楽しむなど室内をメインで楽しもうと考えている人は特に外で雨が降っていようが関係ないのでこの時期でも問題ないでしょう。
バンコクの乾季 (11月~2月)
一般的に、タイ旅行のベストシーズンとされているのは乾季(11月~2月)です。
この時期は、気温が比較的穏やかで、雨もほとんど降らないため、観光やアクティビティに最適な気候となります。気温は30℃以下で湿度も低めなので、暑さに苦手な方でも快適に過ごすことができるでしょう。また、乾季にはタイ全土で多くの祭りやイベントが開催されることから、観光を楽しむだけでなく、タイの文化に触れる機会も増えます。
バンコクの都会的な魅力や、チェンマイの山岳地帯の自然を楽しむには、この乾季が最もおすすめです。また、タイ南部のビーチリゾートもこの時期には観光客で賑わいます。プーケットやクラビなどのリゾート地では、澄んだ青空の下、美しい海でのんびりと過ごすことができます。
乾季は雨が少なく晴れの日が続きます。雨が多い印象のあるバンコクで一番観光に適していると言われている季節です。ただ、タイは縦に長いので北部・中部・南部・東部などで若干気温などが違うので注意が必要です。
・11月から2月の平均気温
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | |
平均最高気温 | 32° | 32° | 32° | 33° |
平均最低気温 | 24° | 22° | 22° | 24° |
年末年始の朝方は日本の春先くらいのイメージ
上記が乾季の最高気温と最低気温のグラフですが、最高気温は大体32°~34°で推移しております。最低気温は22~26°と若干月によって変わっていますが、この12月・1月はタイで一番寒い時期となります。バンコクは上記の程度ですが、タイの北部は一桁台まで気温が下がることもあるので、北部に行く際には注意して下さい。
・11月から2月の降水量
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | |
降水量 | 65mm | 10mm | 20mm | 25mm |
日数 | 5日 | 0日 | 0日 | 1日 |
次に乾季の降水量ですが、乾季というだけありかなり少ないです。基本的には雨をあまり意識せずに街中を散策できる良い季節です。11月中旬以降であれば雨に降られることもほぼ無いでしょう。
・乾季のバンコク旅行の過ごし方
乾季のバンコクは雨がほとんど降らないため、観光などの予定もかなり立てやすくなります。
年末年始の時期にはカウントダウンイベントなども開催されるので、そういったイベントに参加しながらタイ旅行を満喫してください。
乾季はビーチリゾートがオススメ!
乾季は雨も少なくビーチリゾートに行くのに最適な季節です。バンコクも年末年始はイベントも多いのでそういったイベントに参加してみるのも良いと思います。
この時期は旅行費用が少し高めですが十分に楽しめる季節です。
バンコクの暑季 (3月~5月)
暑季はその名の通り、タイで最も暑い季節であり、気温が40℃を超える日も珍しくありません。
特にバンコクなどの都市部では、コンクリートジャングルの影響もあり、体感温度がさらに高く感じられます。湿度も高いため、外での活動が厳しくなることが多く、熱中症対策が必要です。この時期にタイを訪れる際は、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩を心がけると良いでしょう。
一方で、この暑さを楽しむために、タイの人々は「ソンクラン」という水掛け祭りを4月中旬に開催します。このタイの旧正月を祝う行事では、全国的に水を掛け合って暑さを凌ぎ、楽しむ風習があります。観光客も参加できるイベントとして人気があり、多くの人々がこの時期を狙って訪れます。暑さを避けるために、ビーチリゾートでのんびり過ごすのも一つの方法です。
・3月から5月の平均気温
3月 | 4月 | 5月 | |
平均最高気温 | 34° | 35° | 35° |
平均最低気温 | 26° | 27° | 27° |
上記の通り、最高35°、最低27°という気温になり、かなり暑い日が続きます。場所によっては40°近くになる場所もあるので注意が必要です。
室内での行動をメインに
この時期のアユタヤ観光などは暑すぎるのであまりおススメしませんが、行く場合には帽子や日焼け止め、水分などしっかり準備していくようにしましょう。バンコクもかなり暑いですがショッピングモールの中は冷房が効いているので長時間外で行動しなければ大丈夫でしょう。
・3月から5月の降水量
3月 | 4月 | 5月 | |
降水量 | 38mm | 90mm | 225mm |
日数 | 2日 | 6日 | 14日 |
5月は降水量が多いですが、5月の後半は雨期と同じくらい雨が降るので注意が必要です。暑くて雨が降るという5月は一番旅行にオススメできないシーズンでしょう。
暑季は日焼け対策+熱中症対策を
せっかく旅行に来て熱中症で病院に運ばれて、高額な医療費を払わなくていいようにしっかりと熱中症対策をして旅行を楽しみましょう。
外はあまり長時間歩かずにBTSやMRT、タクシーなどの移動手段を活用して観光するのがおススメです。
タイの季節まとめ
これまでのタイの平均気温からもわかるように、タイは一年中を通して暑い国です。
そのため、服装としては基本的に半袖や短パンが一番過ごしやすく、旅行中の多くの時間を快適に過ごせるでしょう。
しかし、タイは屋内施設において空調が非常に強く効いていることが多いため、注意が必要です。商業施設やレストラン、または長距離バスの中では、逆に冷えすぎてしまうことがよくあります。特に女性の場合、軽く羽織れるカーディガンやストールを1枚持っておくことで、寒さに対応しやすくなります。これは、タイ旅行の準備において忘れがちなポイントですが、快適に過ごすための大切な工夫です。
寺院に行く際の服装には注意!
また、タイでは多くの美しい寺院が観光名所として有名です。しかし、寺院を訪れる際には、服装に注意が必要です。キャミソールやミニスカートなどの露出が多い服装は、寺院内に入る際に適していないとされています。特に厳しい寺院では、肩や膝を覆う服装でないと入場できないことがあるため、寺院観光を予定している方は事前に適切な服装を準備しておくことが大切です。
観光の予定が急に変わった場合でも、適切な服装を持っていると安心して寺院を楽しむことができるでしょう。タイでは多くの寺院が観光名所となっているため寺院用の服装は準備しておくと安心です。
雨季は雨具さえ準備していれば楽しめる
さらに、タイの気候には「雨季」という特徴的なシーズンがあります。雨季に訪れる場合、スコールと呼ばれる短時間で激しい雨が頻繁に降ることがあるため、折り畳み傘やレインコートなどの雨具を持参することが非常に重要です。
スコールは突然降り始めることが多いので、出かける際に天気が良くても油断せず、雨具を常に携帯しておくことをおすすめします。季節に応じた持ち物をしっかりと準備することで、どの時期に訪れても快適な旅行が楽しめます。
バンコク旅行のベストシーズンは乾季
さて、結局のところ「タイ旅行のベストシーズンはいつか?」という疑問に対してですが、やはり乾季(11月~2月)が一番おすすめです。この時期は雨がほとんど降らず、安定した晴天が続くため、観光やアクティビティに最適なシーズンです。
また、乾季に入ると海の透明度がぐっと上がるため、ビーチリゾート地を訪れるには最高の条件が揃います。美しい青い海と白い砂浜を心ゆくまで楽しむことができ、リゾート地でのんびりと過ごしたい人には、この時期の訪問がベストです。
その他の季節のバンコクも魅力的
特に12月から2月にかけては、タイでも比較的気温が低くなるため、暑さが苦手な人でも過ごしやすい時期です。観光だけでなく、ショッピングや街歩きも快適に楽しめます。バンコクの大型ショッピングモールやナイトマーケットを巡る際も、快適な気温で観光を満喫できるのが乾季の大きな魅力です。
さらに、12月から2月は年末年始の休暇と重なることが多いため、多くの旅行者にとっても計画を立てやすい時期です。年末には、バンコクの中心部で行われる盛大なカウントダウンイベントが人気を集め、豪華な花火やライブパフォーマンスを楽しむことができます。バンコクでの年越し体験は一度体験してみる価値があり、特別な思い出となることでしょう。
タイ旅行に役立つアイテムをご紹介!
タイ旅行に行くなら以下のアイテムは用意しておくと良いでしょう。
タイ旅行を快適にするために上記のアイテムがオススメです。
・タイ旅行用SIM
上記のSIMカードは30日間という期間の長さもそうですが、30GBの大容量タイプなのでタイでスマホを気にせず使いたいという方は期間に関わらず上記のSIMがオススメです。
・日焼け止めスプレー
スプレータイプは汗などで落ちやすい反面、サッと使えてさらさらになるのでタイで使うのならスプレータイプが個人的にはオススメ。
・手持ち扇風機
上記のタイプはバッテリーが大容量なので、1台持ってきておけば便利に使えます。
持ってくる時は手荷物に入れてもちこみましょう。
季節を調べて旅行計画を立てよう!
タイには、「乾季」「雨季」「暑季」という3つの異なる季節が存在し、それぞれに独自の特徴があります。
これらの季節の違いを理解することで、快適に過ごせる旅行プランを立てることができ、タイでの滞在がさらに充実したものとなるでしょう。
訪れる時期によって気温や降水量が大きく変わるため、適切な準備を行うことが重要です。季節ごとの特徴を知ることで、持ち物や観光の計画をしっかりと整え、どの時期でもタイ旅行を存分に楽しむことが可能です。