
タイ・バンコクで暮らす日本人にとって、洗濯物は外干しせず部屋干しが基本というのはよく知られた事実です。
日本では天日干しが当たり前という方も多いですが、バンコクでは天日干しが向かない理由がいくつも存在します。
この記事では、バンコクで部屋干しが主流な理由から、快適に洗濯物を乾かすための便利アイテムやコツを詳しくご紹介します。
なぜバンコクでは洗濯物を外に干せないのか?

バンコクの雨季は突然の大雨(スコール)が頻発します。晴れていても数十分後には土砂降り…ということも日常茶飯事です。外干ししていると洗濯物が台無しになるリスクがあります。
それ以外にも以下のような理由でベランダで洗濯物を干す人は少ないと思います。
大気汚染とPM2.5の影響
バンコクではPM2.5を含む大気汚染が深刻な日も多く、洗濯物に微粒子が付着してしまう恐れがあります。健康への影響も考慮すると、外干しは避けたいところです。
排気ガスによる汚れとニオイ
都市部では交通渋滞が日常的で、排気ガスのニオイや汚れが洗濯物に付着する可能性も。せっかく洗った服が外気のニオイを吸ってしまっては本末転倒です。
高温多湿な気候
タイは一年中湿度が高く、乾ききらずに生乾き臭が発生しやすい環境。風通しが悪い日には特に乾きにくくなります。
部屋干し最大のデメリットは「湿度上昇」

部屋干しには「天候に左右されない」「PM2.5がつかない」「服が色あせない」といったメリットがある一方で、最大の問題は湿度が上がりやすくなること。
たとえば5kgの洗濯物には約3リットルの水分が含まれており、それが室内に放出されることで、カビやダニの繁殖リスクが高まります。
快適な部屋干しのポイント「しっかり洗って、素早く乾かす」
快適な部屋干しのポイントとしては、しっかり洗って、素早く乾かすという2つのポイントです。
1.衣類をしっかり洗う
- 洗剤は規定量を守る
- 洗濯物を溜め込まずにこまめに洗う
- 洗濯機に詰め込みすぎない
これらはモラクセラ菌などの雑菌の繁殖を防ぐ基本です。
2.早く乾かす工夫をする
風通しがないバンコクの室内では、自然乾燥だけでは不十分。風と除湿をうまく活用することで、洗濯物を短時間で乾かすことができます。
次の項目で洗濯物を早く乾かすのに役立つアイテムをご紹介いたします。
部屋干しを快適にするおすすめアイテム
部屋干しをしても部屋を快適にするためのアイテムをいくつかご紹介いたします。
1.除湿器(Dehumidifier)

部屋干しで発生する湿気を除去するために、除湿器は必須アイテムです。洗濯スペースの広さに応じたものを選びましょう。LazadaやShopeeなどのECサイトで1万バーツ前後で購入可能です。
2. サーキュレーター(Air Circulator)

風を送ることで洗濯物の乾燥スピードが劇的に向上します。エアコンの風だけでは足りないので、サーキュレーターを併用するのがおすすめ。
狭いスペース×除湿器×サーキュレーター
広いリビングよりも、お風呂場や脱衣所など狭いスペースで部屋干しする方が除湿効果が高く効率的です。換気扇がある場合は併用するとさらに効果的。
どうしてもリビングで干す場合は、エアコンの温度を25度前後に設定し、冷やしすぎないよう注意しましょう。
乾燥機と部屋干し、どちらが良い?
乾燥機は便利ですが、衣類が傷みやすい、シワになりやすい。素材ごとに分ける必要がある といった手間やデメリットもあります。その点、部屋干しはコストも抑えられ、服も長持ちします。
バンコクでは快適に部屋干ししよう
バンコクでは外干しが向かない4つの理由としては、雨、PM2.5、排気ガス、湿度などが挙げられますが、部屋干しの最大の敵は「湿気」!
快適な部屋干しのためには「しっかり洗って早く乾かす」のが重要なポイントで、おすすめアイテムは「除湿器」と「サーキュレーター」です。狭いスペースで効率良く除湿・乾燥すると効果的です!
バンコク生活をもっと快適にするために、正しい部屋干し対策を始めてみましょう!
雨季のオススメグッズを以下にてご紹介しております。