南米の中心に位置し、アンデス山脈やウユニ塩湖といった絶景で知られるボリビア。しかし、異国の地を訪れる際に気になるのが「治安」の問題です。
特に初めて訪れる方にとっては、現地でのトラブルや危険なエリアについて知っておくことが、安全で快適な旅を楽しむための第一歩となります。
この記事では、ボリビアの最新治安情報、よくある犯罪手口、注意すべきエリアについて詳しく解説します。旅先でのリスクを最小限に抑えるためのポイントや、安全に過ごすための対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ボリビアの治安の基本情報
ボリビアは南米の中でも比較的治安が良いとされていますが、主要都市では十分な注意が必要です。外務省の危険情報によると、以下の都市は「レベル1:十分注意してください」に指定されています。
・ラパス市
・エルアルト市
・サンタクルス市
これらの都市では、銃器を使用した強盗殺人事件が報告されており、窃盗、置き引き、スリ、空き巣といった犯罪も頻繁に発生しています。特に観光客はターゲットになりやすく、常に最新の治安情報を確認し、適切な防犯対策を講じることが重要です。
また、政治的なデモや抗議活動が突発的に発生することがあり、これが治安の悪化や交通の混乱を引き起こすこともあります。デモや集会の近くには近寄らないことが賢明です。
ボリビアで治安が悪いとされるエリア
上記の通り、ボリビアの3つの都市は治安が悪いとされておりますが、その中でも特に注意すべきエリアをいくつかご紹介いたします。
ラパス市のセメンテリオ地区
この地域は観光客を狙った犯罪が多発していることで知られています。特に夜間は危険度が高く、一人歩きは厳禁です。昼間でも人通りの少ない場所ではひったくりや強盗のリスクがあるため、以下の対策を徹底しましょう。
・貴重品は肌身離さず持つ: バッグは体の前に抱えるようにし、パスポートや現金は分散して持つ。
・目立たない服装と行動: 高価なアクセサリーやブランド品の使用は避ける。
・複数人で行動する: 可能な限りグループで行動し、孤立しないようにする。
・人通りの多い明るい通りを選ぶ: 夜間は主要な通りを利用し、暗い路地は避ける。
セメンテリオエリアには観光スポットも多いので、観光に行く際には周囲に気を配って行動しましょう。ツアーなどに参加するのもオススメです。
エルアルト市の市場エリア
どこの国でもそうですが市場エリアはスリや置き引きが多発するエリアです。観光客や地元の人など多くの人で賑わうため、観光客は特に注意が必要です。
・リュックサックは前に抱える: 背中に背負うと狙われやすくなるため、前に抱えることが推奨されます。
・財布やスマホは目立たない場所に保管: 内ポケットやファスナー付きのポーチに収納。
・人混みでは常に周囲に警戒を払う: 特に見知らぬ人が接近してきた場合は警戒心を持つ。
市場などで買い物をしている時は注意力が散漫になりがちなので、カバンのチャックは閉まった状態で体の前にある状態でショッピングを楽しみましょう。
サンタクルス市
サンタクルス市は麻薬犯罪や暴力事件が多発しており、強盗事件なども発生しているので、特に幼児が無い観光客は立ち入らない方が賢明です。
・必要な場合は地元ガイドと: 地元の事情に詳しいガイドと行動することでリスクを軽減できます。
・単独行動は避ける: 特に夜間は危険度が増すため、グループでの行動を心掛ける。
・貴重品は最小限に抑える: 不必要な現金や貴重品は持ち歩かない。
特に用事が無い方は立ち寄らないようにしましょう。特に人通りの少ない場所や夜間などは基本的にはいかない事をおすすめします。
ボリビアでよくある犯罪とその対策
ボリビアを旅行する際に特に観光客が気を付けるべきポイントをご紹介いたします。ボリビアに行く際には以下の犯罪に特に注意して下さい。
偽警官詐欺
偽の警官を装い、旅行者から金品をだまし取る詐欺が発生しています。彼らは偽造のバッジや身分証を使用する場合があります。
・警官の身分証明書を確認する: 不審に思った場合は、正規の警察署で確認を求めましょう。
・不審な要求はきっぱり断る: 不当な検査や金銭の要求には応じないこと。
・最寄りの警察署で確認する: 現場での対応に疑念がある場合は、正規の警察署で確認。
置き引き
観光地、レストラン、カフェでの置き引きが多発しています。
・貴重品は常に身につける: バッグは膝の上または体の前に置く。
・テーブルや椅子の上に荷物を置かない: 置き引きのリスクが高いので椅子の背もたれに掛けるのも危険。
・バッグは足元や膝の上に置く: ストラップを足に巻きつけるなどして盗難防止。
スリ
観光客が集まる場所や人混みや交通機関内でのスリに注意が必要です。
- バッグは前に抱える: リュックは前に抱えるか、斜め掛けバッグを使用。
- 後ろポケットに貴重品を入れない: 財布やスマホは内ポケットや前ポケットに。
- 貴重品は分散して持つ: 万一の被害に備えて、現金やカードを複数の場所に分けて保管。
ボリビア旅行で被害に遭ったら
ボリビア旅行中、どんなに注意を払っていても、犯罪の被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な情報を把握しておきましょう。以下では、被害に遭った際に役立つ連絡先や対応手順を詳しくご紹介します。
万が一の際に役立つ主要な連絡先です。旅行中はメモやスマートフォンに保存しておきましょう。
こちらがボリビアの緊急連絡先をまとめた表です。旅行中、万が一の事態に備えて覚えておくと安心です。
緊急サービス | 電話番号 |
---|---|
警察(Policía) | 110 |
消防(Bomberos) | 119 |
救急(Ambulancia) | 118 |
スペイン語での対応が基本となるため、簡単なスペイン語のフレーズを覚えておくと役立ちます。
在ボリビア日本国大使館への相談
パスポートの盗難や、その他の被害に遭った場合には、在ボリビア日本国大使館が頼りになります。
総領事館では以下のサポートが受けられます。
・帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
▶ 在ボリビア日本国大使館の連絡先
・電話番号:+59122419110
・所在地:Calle Rosendo Gutiérrez #497, esquina, Sanchez Lima, La Paz
・営業時間:平日9:00~12:00 / 13:00~16:00
手続きの注意点
パスポートの盗難に関しては、再発行の際に証明写真や帰国のための渡航書の発給手数料が必要です。現地でトラブルがあった場合には気を付けましょう。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
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海外旅行ではスマホが重要!
海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号(例:カナダは「911」、タイは「191」など)
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
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