
Mさんの1年間のバンコク現地採用生活
日本からタイのバンコクに移住し、現地採用として働き始めたMさん。今回は、タイでの生活や仕事についての感想を伺いました。彼の1年間の経験から、現地採用の実態や生活のリアルを深掘りしていきます。
(Mさんのプロフィール)
- 名前: Mさん
- 年齢: 20代後半
- 結婚: 独身
- 出身地: 大阪府
- 職業: IT系営業
- 勤務地: バンコク市内
仕事に関して

Q. タイで働こうと思ったきっかけは?
Mさん
「日本でずっと営業の仕事をしていたのですが、以前から海外で働きたいという気持ちが強くありました。条件が合う仕事があれば挑戦してみたいと思い、転職活動を始めました。結果として今の仕事に出会い、タイで働くことが決まりました。」
Q. 具体的にどのように転職活動を進めましたか?
Mさん
「日本での手取りは約21万円で、タイでの給与は7万バーツ以上という条件で仕事を探しました。英語が得意だったので、英語を使う職場で営業職を希望し、人材紹介会社を通じて現在の会社にたどり着きました。」
日本とタイでの営業の違いは?
Mさん
「仕事の内容自体はほとんど同じですが、唯一違うのは、英語や時々タイ語を使いながらサービスを案内する点です。社内の会話は日本語と英語が5:5くらいの比率なので、英語が得意でよかったと感じています。」
Q. 駐在員と現地採用の違いについて
Mさん
「私の会社は社長以外全員現地採用なので、駐在員との軋轢は全く感じていません。知り合いの中には駐在員との待遇の違いに不満を持っている人もいますが、入社前にその点を確認しておけば問題にはならないでしょう。」
来タイ準備について

Q. タイでの就職が決まってからの準備は?
Mさん
「まず日本の家を引き払って、荷物を実家に送る準備をしました。会社の先輩から、タイの家は最初は家具が最低限そろっているから、スーツケースに服と最低限の荷物だけ持ってきたら良いと言われ、それに従いました。」
Q. 住まいの決定方法とタイの住居に対する感想
Mさん
「日本からタイのサイトで住まいを調べ、内見予約を取ってからタイに来て実際に物件を見て決めました。最初の1ヶ月はマンスリーで安いマンションを借り、そこから引越しました。最初のマンションはジムやプールがなかったので、少し貧乏感を感じました(笑)。」
Q. 日本から持ってきて良かった物は?
Mさん
「SIMフリーの携帯電話です。日本で使っていたものをSIMロック解除して持ってきました。タイに到着してから物件探しや仕事の調整で忙しかったので、タイの空港でSIMカードをすぐに購入できて、すぐに連絡手段を確保できたのは大きかったです。」
タイの食生活について

Q. タイの食事事情はどうですか?自炊はしますか?
Mさん
「朝食はサンドイッチやパンが多いです。昼はオフィス近くの日本食店で済ませ、夜は外食やマックスバリューの弁当で済ますことが多いです。最初の3ヶ月くらいはタイ料理をよく食べましたが、流石に飽きてしまいました(笑)。引越し後、キッチンは使っていませんが、カップラーメンを作ったりお湯を沸かすくらいです。」
Q. 食費は月にどれくらいですか?
Mさん
「月にだいたい20,000バーツ以内で抑えています。外食が多い月もありますが、基本的にマックスバリューやコンビニの弁当を食べることが多いので、そこまで高くはなりません。」
Q. おすすめのお店は?
Mさん
「日本食が恋しくなるので、『大戸屋』によく行きます。1週間連続で晩ご飯に行ったこともあります(笑)。あと、『キッチン新潟』もたまに行きます。一人でも落ち着いて食事できるので、結構利用しています。」
タイの住まいについて

Q. 現在の住まいはどうですか?
Mさん
「正直、駐在員ではないので、特に高級な場所には住んでいません(笑)。ですが、ジムとプールが付いているところに住んでいます。普段は使っていませんが(笑)。決め手は職場に近く、家賃がちょうど良かったからですね。」
Q. 1年間住んでいて、何かトラブルはありましたか?
Mさん
「大きなトラブルはなかったですが、備え付けのテレビが映らなくなって、交換してもらったことはありました。その際、対応もスムーズで、今住んでいる場所はとても気に入っています。」
Q. 給料が上がったら引っ越しを考えますか?
Mさん
「今の住まいに満足しているので、給料が上がったら引っ越しよりも旅行を増やしたいです。東南アジアは旅行が安いので、もっと多くの国を訪れたいと思っています。」
今後の展望

Q. タイ人女性との結婚も考えていますか?
Mさん
「日本人でもタイ人でもどちらでもウェルカムですが、今は仕事に忙しくてあまり遊ぶ余裕がありません。少し落ち着いたら、結婚を考えて頑張って探してみます(笑)。」
Q. タイにはいつまでいる予定ですか?
Mさん
「特に帰国の予定はありませんが、日本に帰った時にタイでの経験が評価されるように頑張ろうと思っています。タイに永住するのは難しいかもしれませんが、他の国での生活も視野に入れています。」
タイに現地採用で来る方へのアドバイス

Q. 現地採用でバンコクで仕事を探している人にアドバイスをお願いします。
Mさん
「タイに来て活躍したいのであれば、自分の価値を安売りせず、しっかりと良い仕事を見極めて選んだほうが良いです。特にコールセンターや日本人教師の仕事は、最低賃金の5万バーツルールがないため、安い給与で働くことになる可能性もあります。自分がやりがいを感じる仕事を見つけ、できれば日本での給料水準を下回らない求人を選ぶことがベストだと思います。」
Mさんのインタビューを通じて、タイでの現地採用生活がどのようなものか、そして仕事や生活に対する考え方が見えてきました。現地採用としての働き方やタイでの生活についてのアドバイスが、これからタイで働こうと考えている方々にとって参考になることでしょう。