5県との往来の許可証の許可が緩和。
現在、サムットサコン県、チョンブリ県、ラヨーン県、トラート県、チャンタブリ県を行き来する際には、以下の手続きが必要となります。
・モー チャナ(Mor Chana)アプリの利用
・往来を許可した許可証の提示
・往来する理由の説明
・検温
上記の中で許可証の取得に関しては、当初は郡事務所でのみ手続きを行えるようにしていたが、その影響で郡事務所に許可証を取得したい人たちが殺到して混乱していた。
これを受けて、タイ政府は9日の会議で権限の拡大を決定したとBangkok Postが報じていました。
緩和により勤務先の管理者でも許可証の発行が可能に
今まで郡事務所だけであった許可証の許可に加えて、地方の行政機構や警察署署長、村長などにも許可の権限を与えたのに加えて、勤務先の管理者にも許可を与える事により許可がかなり緩和された形になった。
民間企業に勤務する社員の場合、企業のオーナー、管理者にも許可の権限が与えられたため、正当な出張や各拠点を行き来する必要がある場合などの業務の範囲に関わる場合には許可証の準備がかなり簡単になりました。
尚、公務員の場合には所属部署の責任者が許可する事ができるようです。
許可証に関しては、内務省のWEBサイトからダウンロードして利用する事が可能です。
MorChanaアプリに関して簡単に御紹介。
もう一つ、「MorChana」というアプリの利用が求められています。
MorChanaは日本の「COCOA」と似た機能を持つアプリで、「Bluetooth」と「GPS」の機能を使って、新形コロナウイルス感染者との接触履歴を管理し通知をしてくれます。
アプリは以下のページでダウンロード可能です。
常時、「Bluetooth」をONにする事で、感染者との接近の履歴を検知してくれるのですが、いつもBluetoothを使っていない人は電池の消耗がいつもより早く感じるかもしれません。
5県を移動する際には、このMorChanaアプリのQRコードを提示する必要があるようです。
日本の「COCOA」に関しては、過去14日間に15分以上の時間、半径1メートル以内の距離で感染者と接触した場合に通知される仕組みとなっているが、タイでも同じような仕組みで通知が来るのでしょう。
さいごに
今回、職場の管理者が許可証の発行が出来るようになったのは、移動がどうしても必要な人たちにとってはかなりメリットが大きい変更となりました。
政府としては自宅勤務を推奨しているので、原則不要不急の移動は避けた方が良いですが、どうしても仕事で移動が必要な場合には会社の責任で許可証の発行をして出張や移動を行わせることが出来ます。
県境の検問所でスムーズに手続きが出来るように進めて行きましょう。