
フィリピンは、美しいビーチやフレンドリーな人々で知られる魅力的な観光地ですが、治安面では注意が必要な国でもあります。
近年、政府の治安強化策により状況は改善傾向にあるものの、特にマニラ首都圏やその近郊では日本人が犯罪に巻き込まれるケースが報告されています。渡航の際は十分な警戒が必要です。
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フィリピンの危険レベル(2024年12月19日現在)
※情報元:外務省 海外安全ホームページ
危険レベル | 対象地域 | 注意点 |
---|---|---|
レベル3(渡航中止勧告) 渡航は止めてください。 | – 北サンボアンガ州 – 南サンボアンガ州 – サンボアンガ・シブガイ州 – 北ラナオ州 – 西ミサミス州 – コタバト州 – スルタン・クダラット州 – サランガニ州西部(マアシム町、キアンバ町、マイトゥム町) – 南ラナオ州 – 北マギンダナオ州 – 南マギンダナオ州 – バシラン州 – スールー州 – タウィタウィ州 | – イスラム過激派組織による テロ・誘拐が多発。 – 非常に危険なため 渡航は控えること。 |
レベル2(不要不急の渡航中止) 不要不急の渡航は止めてください。 | – サランガニ州東部(マルンゴン町、アラベル町、マラパタン町、グラン町) – パラワン州南部(プエルト・プリンセサ市以南) – ミンダナオ地方の一部(ブキドノン州、南コタバト州、北スリガオ州の一部、南スリガオ州、北アグサン州、南アグサン州の一部) | – テロ・誘拐事件が発生する可能性あり。 – 不要不急の渡航は控えること。 |
レベル1(十分注意) 十分注意してください。 | – ミンダナオ地方の一部(東ミサミス州の一部、東ダバオ州、ダバオ・デ・オロ州、北ダバオ州の一部、南ダバオ州の一部、西ダバオ州、北スリガオ州の一部) – カミギン州 – 東ミサミス州(カガヤン・デ・オロ市、ハサアン町、ビリャヌエバ町、タゴロアン町) – 東ダバオ州(マティ市) – 北ダバオ州(タグム市、サマル市) – 南ダバオ州(ダバオ市、ディゴス市) – 南コタバト州(ジェネラル・サントス市) – 北スリガオ州(シャルガオ島) – ディナガット諸島州 – 北アグサン州(ブトゥアン市) – マニラ首都圏を含む全地域 | – スリやひったくりなどの軽犯罪が多発。 – 観光の際は十分注意し、安全対策を行うこと。 |
マニラやセブ島は「レベル1」に設定されており、基本的な安全対策を講じれば観光は可能ですが、スリ・ひったくりに注意が必要です。
日本人が巻き込まれやすい犯罪の種類
まずは、日本人が巻き込まれやすい犯罪の種類をご紹介いたします。
特に観光地や首都のマニラでは気を付けてください。
スリ・ひったくり・置き引き

市場、ショッピングモール、駅、観光地などの人混みが多い場所では、スリやひったくりが頻繁に発生しています。特に、スマートフォンや財布を手に持ったまま歩くと、狙われやすくなります。
対策
- 貴重品は最小限にし、バッグはチャック付きのものを前に抱える
- 必要以上に現金を持ち歩かず、クレジットカードを活用する
- 人混みでは周囲の状況を常に確認する
睡眠薬(昏睡)強盗

バーやレストランで親しげに近づいてくる現地の人や外国人に注意が必要です。飲み物に睡眠薬を混ぜられ、気を失った隙に貴重品を奪われる事件が発生しています。
対策
- 見知らぬ人から飲み物を勧められても受け取らない
- 一人でバーやクラブに行かず、信頼できる友人と行動する
- 飲み物をテーブルに放置しない
拳銃強盗(ホールドアップ)

フィリピンでは、拳銃を使った強盗が発生することがあります。特に、夜間の一人歩きや人気の少ないエリアでは非常に危険です。
対策
- 夜遅くの外出は避ける
- 貴重品は必要最低限にし、派手な服装や装飾品を控える
- 万が一、拳銃を突きつけられたら抵抗せず、命を最優先に行動する
タクシーのぼったくり

空港や観光地周辺では、メーターを使用せずに法外な料金を請求されるタクシーが多く報告されています。また、遠回りをされて運賃を吊り上げられることもあります。
対策
- 必ず「Grab」などの配車アプリを利用する
- タクシーを利用する場合は、必ずメーターを使用するよう指示し、拒否されたら別のタクシーを利用する
- ホテルやショッピングモールの専用タクシーを利用する
美人局(つつもたせ)

フィリピンでは、観光客がバーなどで異性に誘われ、高額な請求をされたり、犯罪に巻き込まれたりする事件が発生しています。
対策
- 知らない人に簡単について行かない
- 誘われても慎重に対応し、すぐに個人情報を教えない
- 料金設定が不明瞭なバーやクラブには入らない
フィリピン旅行の防犯対策

フィリピンは美しいビーチや観光名所が多く、魅力的な旅行先ですが、一部のエリアでは治安の問題もあります。しかし、適切な防犯対策を講じることで、安全に旅行を楽しむことができます。犯罪のターゲットにならないように心がけながら、フィリピン旅行を満喫しましょう。
荷物は最低限にし、服装も軽装で
フィリピンで犯罪に巻き込まれないためには、まずターゲットにならないことが重要です。高価なアクセサリーやブランド品のバッグを身につけたり、派手で裕福そうな服装をするのは避けましょう。目立つ格好をすると、スリやひったくりの標的にされやすくなります。
また、道端でお財布やスマートフォンを頻繁に取り出すのも危険です。貴重品を持ち歩く際は、体に密着するウエストポーチや斜め掛けのバッグを活用し、ファスナーがしっかり閉まるものを選びましょう。
万が一、ひったくりやスリの被害にあった場合に備えて、以下の対策を取ると安心です。
- 財布を2つに分ける(メインの財布とは別に少額の財布を用意する)
- 大金は持ち歩かず、必要最低限の現金のみ持つ
- パスポートの原本はホテルの金庫や鍵付きスーツケースに保管し、コピーを持ち歩く
こうした対策をすることで、万が一被害にあっても最小限の損害で済みます。
夜間はひとりで出歩かない
フィリピンの治安が悪いエリアだけでなく、比較的安全なエリアでも夜間の一人歩きは控えましょう。特に観光客が多い場所では、犯罪者がターゲットを探していることもあります。
夜間に外出する際は、以下の点に注意してください。
- できるだけタクシーや配車アプリ(Grabなど)を利用し、徒歩移動を避ける
- もし歩く必要がある場合は、人通りの多い場所を選び、明るい道を歩く
- バッグはしっかり前に抱え、ひったくりに注意する
- 飲食店やバーで見知らぬ人と親しくなりすぎない
夜は強盗や暴力犯罪のリスクが高まるため、少しの距離でも安全を優先しましょう。
声をかけてくるフィリピン人には注意が必要
繁華街や観光地では、親しげに話しかけてくるフィリピン人に注意が必要です。特に以下のようなケースでは警戒しましょう。
- 睡眠強盗: 知らない人が勧める飲み物や食べ物には手を出さない。飲み物に薬物を混入され、意識を失った後に金品を奪われるケースが報告されています。
- 詐欺や美人局: フレンドリーに話しかけてきた現地の人と仲良くなり、家や飲食店に誘われることがあります。しかし、そこから高額な飲食代を請求されたり、違法な賭博に巻き込まれる可能性があるため、一緒に移動するのは避けましょう。
また、タクシーやバイクタクシーの運転手が観光客を狙ったぼったくりをするケースもあるため、料金交渉が不要な配車アプリ(GrabやJoyRide)を利用するのが安全です。
ATMの利用は慎重に
ATMを利用する際も注意が必要です。カードスキミングや強盗被害に遭うケースがあるため、以下の対策を徹底しましょう。
- 銀行やショッピングモール内のATMを利用し、街中の人気のない場所のATMは避ける
- 周囲に不審な人物がいないか確認する
- 複数人で行動し、一人でATMを使わない
- PINコードを入力する際は手で覆い、盗み見されないようにする
夜間や人の少ない時間のATMの利用は特に危険なので、避けるのが良いでしょう。
フィリピン旅行を安全に楽しむためには、ターゲットにならないことが最も重要です。普段から警戒心を持ち、適切な防犯対策を講じることで、トラブルを避けることができます。これらの対策をしっかり守れば、フィリピンでの滞在を安全で楽しいものにすることができます。
フィリピン旅行で被害に遭ったら

フィリピン旅行中、どんなに注意を払っていても、犯罪の被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な情報を把握しておきましょう。以下では、被害に遭った際に役立つ連絡先や対応手順を詳しくご紹介します。
万が一の際に役立つ主要な連絡先です。旅行中はメモやスマートフォンに保存しておきましょう。
フィリピンでの緊急時に役立つ主要な連絡先を以下の表にまとめました。旅行中は万が一に備えて、これらの番号をメモしておくことをおすすめします。
フィリピンの緊急連絡先一覧
フィリピンの緊急連絡先情報は以下の通りです。
種別 | 電話番号 |
---|---|
警察 | 117 または 911 |
消防 | 911 |
救急 | 911 |
観光警察 | (02) 524-1660 / (02) 523-1401 |
在フィリピン日本国大使館への相談
万が一、犯罪被害に遭い、さらなるサポートが必要な場合、在フィリピン日本国大使館に連絡することができます。日本国大使館では、犯罪に遭った際の手続きや支援を行っており、また、被害を受けた日本人に対する領事サービスも提供しています。
・帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、大使館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
在フィリピン日本国大使館
・住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay, 1300 Kalakhang Maynila
・電話番号:+63285515710
パスポートの盗難に関しては、再発行の際に証明写真や帰国のための渡航書の発給手数料が必要です。現地でトラブルがあった場合には気を付けましょう。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。

海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号(例:カナダは「911」、タイは「191」など)
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
