バンコク生活も長く住むと捨てられない物が増えて行く
赴任直後のバンコク生活1年目は、何となく必要だと思う物だけを持ってきて、とりあえず生活をスタートさせる方が多いのではないでしょうか。しかし、生活を続けるうちに、気づかないうちに物が増えていき、使わなくなったものや、捨てられない物が増えてしまうという状況に陥ることが少なくありません。特に、赴任時には必要だと思って持ってきた物が、実際にはそれほど使わなかったという経験をする人も多いでしょう。
バンコクの家賃は増加傾向
バンコクは広めの部屋を選べば、物を置くスペースに余裕がありますが、一般的なコンドミニアムや賃貸住宅の場合、収納スペースが限られていることが多いです。特にクローゼットが少なく、収納家具も少ないため、物を整理整頓するスペースが足りなくなりがちです。そのため、物が増えれば増えるほど、どこに置くか悩むことになるでしょう。加えて、バンコクの中心部に住む場合、家賃が高いため、あまり広い部屋を選べないことも多く、限られたスペースをいかに有効に使うかが大きな課題となります。
引っ越しでスペースが少なくなる場合も
また、引っ越しの際に新居の収納スペースが少なくなることもよくあります。こうした場合、現在の住居にある荷物を全て持ち込むことが難しいため、トランクルームを利用して一時的に荷物を預けるという選択肢を取る人も少なくありません。特に、頻繁には使わない季節物や大型の家具をトランクルームに預けることで、限られた住居スペースを有効に使うことができます。
日本に一時帰国する際の大切な物の管理に
さらに、家族が中長期間日本に帰国する場合など、状況によっては、家族がいない間に小さな部屋へ一時的に引っ越すこともあるでしょう。このような場合、手元に必要最低限の物だけを残し、その他の家具や荷物をどこかに保管しておきたいというニーズが生まれます。特に、帰国後に再びバンコクでの生活を再開する予定がある場合、一度手放してしまうと、戻ってきたときに新たに物を揃える手間やコストがかかるため、これを避けるためにもトランクルームを活用する人が増えています。
こういった様々なシチュエーションで活躍するのが、バンコクのトランクルームサービスです。手軽に利用できるトランクルームは、住居の収納スペースを有効に使い、不要になった物や頻繁には使わない物を効率的に管理するための便利なソリューションです。以下に、バンコクで利用できるトランクルームサービスをいくつかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
バンコクのトランクルームは増加の傾向!
バンコク内のトランクルームの数は、ここ数年で確実に増加傾向にあり、様々なエリアで新しいトランクルーム施設が続々とオープンしています。バンコクの都市化が進む中で、家賃や物価の上昇に伴い、広い住居を確保することが難しくなってきているため、多くの人々が限られたスペースを有効活用しようとトランクルームの利用を検討するようになっています。
トランクルームサービスは、都心部だけでなく、住宅街や商業エリアなど、様々な立地に新設されており、アクセスの良さも利用者にとって大きな魅力です。個人だけでなく、オフィスや企業も書類や備品の保管場所として利用するケースが増えており、需要はますます高まっています。バンコクの急速な発展に合わせて、こうしたトランクルームサービスの需要は今後さらに増えていくことが予想されます。
1.i-Store Self Storage
まず初めにご紹介するのは、「i-Store Self Storage」というトランクルームサービスです。i-Storeは、バンコク内で幅広く展開しており、2020年にはシーロム店とスクンビットソイ24の2ヵ所だけでしたが、2024年には店舗数が大幅に増加しています。そのため、近隣の方々にとっては、非常に便利に利用できるようになっています。現在では、バンコクの主要エリアに広く展開しており、お住まいの近くに最寄りの店舗を見つけるのも簡単です。
i-Store Self Storageの最小サイズは「Room Type 1 SQM(1x1x1.3m)」で、月額1500バーツ(税別)から利用可能です。この広さは、やや大きめのロッカーを借りるイメージです。例えば、季節ごとの衣類やちょっとした荷物の収納に適しており、小さなスペースで十分に役立つ収納オプションです。限られたスペースに必要な物だけを効率的に収納したい方にとっては、非常に便利なサイズとなっています。
i-Storeはその広範な展開により、利便性の高いサービスを提供しており、広い選択肢から最寄りの店舗を見つけやすいのが特徴です。自分の生活スタイルに合わせたトランクルームを見つけることで、収納の問題をスムーズに解決できるでしょう。どの店舗が最も便利かを探して、自分に最適なトランクルームを見つけてみてください。
口コミも悪くなく、実際に問合せてみましたがレスポンスも悪くなかったです。
実際に中を見せて貰いましたが、結構鍵がかかっているトランクルームが多く、利用者も多いようです。
i-Store Self Storage Soi24
i-Store Self Storage @Sathorn One
i-Store Self Storage @On Nut
i-Store Self Storage @Udomsuk
i-Store Self Storage @Hua Lamphong
2.LEO Self Storage
次にご紹介するのは、「LEO Self Storage」です。LEO Self Storageは、バンコクの中心部からは少し離れたエリアに位置しており、近くにBTSなどの公共交通機関の施設がないため、基本的には車でのアクセスが必要です。そのため、自分で簡単に荷物を持って行きたいと考えている方には、やや不便に感じるかもしれません。しかし、車を持っている方や、広めのスペースを利用したい方には、非常に便利な選択肢となるでしょう。
LEO Self Storageの最小サイズは「Room Type 2 SQM(1.4×1.6×2.7m)」で、月額2500バーツ(税別)から利用可能です。この広さであれば、一般的な家庭用の家具や家電なども預けることができるでしょう。特に、高さが2.7メートルもあるため、縦に長いアイテムや棚などの収納にも適しています。部屋の高さがあることで、収納の自由度が高く、大きな荷物を効率よく整理するのに役立ちます。
LEO Self Storageは、車を使ってアクセスできる場所にあり、広めの収納スペースを提供しているため、大量の荷物や家具を預けるのに最適です。車での移動が可能な方には、コストパフォーマンスも良く、大変便利なサービスとなるでしょう。自分のライフスタイルに合わせて、最適なトランクルームを選んでみてください。
広い部屋も多くあるので、法人の方でまとめて預けたいという方にはいいサービスかもしれません。場所がスクンビットから遠いので車が無い場合にはあまり向いていないサービスと言えるでしょう。
LEO Self Storage Rama 3
LEO Self Storage Rama 4
LEO Self Storage
3.REDD Premium Self Storage
次にご紹介するのは、「REDD Premium Self Storage」です。こちらはARL(エアポートリンク)沿いに位置しており、スクンビットエリアからは少し距離がありますが、交通の便が良い立地です。エアポートリンク沿いは、バンコクの主要な交通路の一つであり、空港へのアクセスが良いため、出張や旅行の多い方には便利なエリアと言えるでしょう。
「REDD Premium Self Storage」の最小サイズは「Room Type M 4.5 SQM(1.5x3x2.6m)」で、月額3600バーツ(税別)から利用可能です。広めのスペースを提供しており、比較的ゆったりとした収納が可能です。一般的なトランクルームに比べて広めのサイズの部屋が多いため、家具や家電などの大きな荷物を預けたい場合に適しています。ただし、最小サイズの部屋については、空き状況によってはもう少し小さい部屋が利用できるかもしれませんので、興味がある方は直接問い合わせてみると良いでしょう。
REDD Premium Self Storageは、エアポートリンク沿いという立地を活かして、より広いスペースを必要とする方や、長期間の保管を希望する方にとっては、便利で使い勝手の良い選択肢となるでしょう。広めの収納スペースが必要な場合や、頻繁に利用する予定がある方には、ぜひ一度利用を検討してみる価値があるサービスです。
中を見せて貰いましたが、結構綺麗で清掃されている感じが伝わってきました。コワーキングスペースも併設しているので、ここで事務作業をしてオーダーがあれば在庫をここに預けるという感じでも使えるのかもしれないですね。法人さんは使いやすいと思います。
4.MeSpace (JWD Store it !)
次にご紹介するのは、「MeSpace (JWD Store it !)」です。現時点でバンコク内で最も店舗数の多いトランクルームサービスと言えるでしょう。サイアムやラマ9など、主要なエリアに店舗を展開しており、アクセスも良好です。各店舗では、異なる広さの収納スペースを提供しているため、利用者のニーズに合わせて選ぶことができます。
最小サイズの「Room Type 1.7 SQM(1×1.7×2.4m)」は月額2020バーツから利用可能で、手頃なサイズと料金設定が特徴です。少量の荷物や、引っ越し時に一時的に預けたいものがある場合にも適しています。バンコク内に複数の店舗があるため、近くに店舗があれば非常に便利で、まずは自分の生活圏にどの店舗があるかをチェックしてみることをお勧めします。
広さや料金の選択肢が豊富なため、どんな用途にも対応できるのが「MeSpace」の魅力であり、バンコクで人気の高いサービスとなっています。
中を見せて貰いましたが、空調も中々いい感じで中も清潔な印象です。以前はスクンビットエリアには無かったのですが最近は場所が増えており、便利になっていました。
MeSpace Ratchada
MeSpace Rama9
MeSpace Siam
5.Keep It.
次にご紹介するのは、日系のトランクルームサービス「Keep It」です。エカマイに位置しており、BTS駅からは少し距離がありますが、日本人が多く住んでいる地域にあるため、このエリアに住んでいる人にとっては非常に便利なサービスです。エカマイは、特に日本人コミュニティが形成されているため、日系サービスが多く集まるエリアの一つです。
箱単位での預入れ可能
「Keep It」は、箱単位での預け入れが可能な新しいサービスを開始しており、この箱が最小単位となります。月額料金は150バーツからと非常にリーズナブルで、少量の荷物を預けたい人にとってお得な選択肢となります。特に、使わなくなった子供のオモチャや、季節外れのアイテムなど、少しだけ預けたい物を手軽に管理できるのが魅力です。
このように、少量の荷物を手軽に預けることができる「Keep It」は、エカマイ周辺に住んでいる方や、スペースに制約のある家庭にとって非常に便利なサービスです。ちょっとした収納スペースが必要なときや、不要になったけれども捨てられない物を一時的に保管するのに最適です。
宅配サービスは送料が別途かかるようですが、自分で持って行くのが面倒という方にはお勧めのサービスでしょう。気になる人は問い合わせてみると良いと思います。
番外編:完全宅配型トランクルーム:CloudRoom
最後に、トランクルームとは少し異なるサービスとして注目されているのが「CloudRoom」です。従来のトランクルームとは異なり、CloudRoomはスペースを借りて自分で管理するのではなく、預け入れも取り出しも全て配送を前提としたサービスです。このため、特に重い家具や大きな荷物を自分で運ぶ手間が省けるため、多忙な人や物理的な労力を避けたい人にとっては非常に便利な選択肢となります。自宅やオフィスから直接荷物を引き取り、保管し、必要な時には再度届けてもらえるので、ストレスフリーで簡単に利用できます。
価格がかなり安い
料金も非常に柔軟で、最小サイズが1立方センチメートルあたり3バーツから利用可能です。これにより、少量の荷物を預けたい人にも手軽に利用できるサービスとなっており、「少しだけ預けたい」というニーズに応じたリーズナブルな料金設定が特徴です。たとえば、100リットル(100,000立方センチメートル)のトランク1つを預ける場合でも、約300バーツ程度で済むため、コストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。
法人利用にもかなり便利
特に、スペースに限りがある住居やオフィスで重い家具や大量の荷物を預ける必要がある場合、CloudRoomのような配送型サービスは、単なるトランクルーム以上に便利で効率的な解決策となるでしょう。忙しい現代生活において、こうした利便性の高いサービスは今後ますます需要が高まると予想されます。
こちらは完全宅配限定となるので、引っ越しのタイミングに合わせてきてもらい不要な物を全部持って行ってもらうといった使い方が合いそうですね。場所はバンチャック駅近くですが完全宅配制なので場所はあまり関係なさそうですね。
さいごに
新しく建設されるコンドミニアムが年々狭くなっていることから、収納スペースの確保がますます難しくなってきています。そのため、トランクルームやセルフストレージサービスの需要は今後さらに増加することが予想されます。限られた住居スペースを有効に活用するために、こうしたサービスが注目されているのです。
しかし、人気が高まる一方で、利用者が増えればそれに伴ってサービスの価格も上昇する可能性があります。特にバンコクのような都市では、地価や家賃の高騰とともに、トランクルームの料金も影響を受けるかもしれません。そのため、早めに自分に合ったトランクルームを見つけることが重要です。
バンコクでの生活をより快適にするためには、セルフストレージやトランクルームサービスを上手に活用することがカギです。限られた住空間においても、必要な物を効率的に管理し、収納スペースを最大限に活用することで、ストレスなく快適な生活を送ることができます。収納の問題を解決し、より豊かなバンコク生活を実現するために、ぜひこうしたサービスを検討してみてください。