インドはかなり広大な国土に色々な魅力的な都市と、その都市に観光スポットがあります。今回はデリー、バラナシ、ムンバイ、バンガロール、コルカタ、ジャイプール、チェンナイ、アグラ、ゴアの観光地について徹底解説いたします。
インド旅行の予定を検討している方は、是非参考にしてみてください。
デリー(Delhi)の治安と観光スポット
デリー(Delhi)の治安
デリーはインドの首都で、政治・経済の中心地ですが、スリや置き引き、性犯罪などの犯罪率が高い都市です。特に夜間の外出や人混みでの行動には注意が必要です。
観光客を狙った詐欺や高額請求も多いため、信頼できる交通手段やガイドを利用することをおすすめします。
詳細は以下の記事を確認してみて下さい。
デリー(Delhi)の観光スポット5選
デリーの有名な観光スポットを5つご紹介いたします。デリーはインドの北部に位置し、インド政府の直轄地であるデリーは、歴代の王朝の首都としても知られています。
古くからの歴史的建造物が数多く残り、デリー市内には3つの世界遺産も存在しています。
デリー観光の際には是非見に行ってみてください。
インド門(India Gate)
インド門は、ニューデリーの中心部に位置する戦没者を追悼するための記念碑で、インディア・ゲートとも呼ばれています。1919年にイギリス植民地時代の建築家エドウィン・ラッチェンスによって設計され、第一次世界大戦とアフガニスタン戦争で亡くなったインド兵の功績を称えています。
高さ42メートルのアーチ型の門は、アジアでも有名な記念碑の一つとして観光名所となっており、夜間のライトアップが非常に美しく、特に観光客に人気があります。インディア・ゲートの近くには「アミタ・ヨード」(Amrit Yojana)という水の噴水があり、ここでもリラックスした時間を過ごすことができます。
ニューデリーでの観光名所の1つで、地下鉄だとかなり歩くのでタクシーかオートリキシャで行くのがおすすめ。 インド門に向かって歩いていると、カメラ持った人がそこら中から集まって来てますが、トラブルを避けるなら無視しましょう。
クトゥブ・ミナール(Qutub Minar)
クトゥブ・ミナールは、インドのデリーにある高さ73メートルの壮大なミナレットで、ユネスコの世界遺産にも登録されています。12世紀末にムハンマド・ゴーリーの部下であるクトゥブ・ウッディン・アイバクによって建設が始まり、後にその後継者によって完成されました。
この塔は、インディア・サルジャン(インディア・ムガール)王朝の始まりを象徴するものとして、インディアの建築における重要な遺産とされています。クトゥブ・ミナールは、イスラム建築の特徴的な装飾が施された赤砂岩の塔で、インドで最も高いレンガ造りの塔としても知られています。
ムガール建築とインド建築が融合した建物。 ウルドゥー語/ペルシャ語の経典がたくさん見つかり、ヒンドゥー教の神々に似た吊り鐘の彫刻や壊れた彫刻も見つかりました。歴史的な遺産を学ぶ場として訪れる人々にとって必見の観光地です。
フマユーン廟(Humayun’s Tomb)
フマユーン廟は、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンのために、その妻ベガム・ハミダ・バヌー・ベガムによって建設されました。1562年に完成し、タージ・マハルの先駆けとしても知られています。
ムガル帝国初期の建築の傑作とされ、壮麗なドームと広大な庭園が特徴的です。建物は白と赤の砂岩を用いており、細部にわたる精緻な装飾が美しいです。また、ムガル建築におけるジグザグデザインの庭園(チャルガハ)や水路の配置が、後のタージ・マハル建設に多大な影響を与えたと言われています。
タージマハルの見本となったフーマユーンの霊廟です。世界遺産になったのちに村を移転したということで敷地はかなり広く楽しめます。景色もよく、見応えがあるので是非行ってみて欲しい観光地です。
赤い城(Red Fort)
赤い城(ラール・キラ)は、インディア・デリーの象徴的な存在で、ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンによって1648年に建設が始まり、1656年に完成しました。赤い城は、その名の通り、赤砂岩で作られた巨大な城塞で、ムガル建築の最高峰とされる美しいアーキテクチャーが広がります。
城内には壮大な宮殿、モスク、庭園などがあり、シャー・ジャハーンが過ごした豪華な時代の面影が残ります。また、赤い城はインディアの歴史的な重要性を物語る場所で、インディア独立後、初代首相ジャワハルラール・ネルーが1950年8月15日にインディアの独立を宣言した場所としても有名です。
Red Fortは、その美しさと歴史的価値から、世界遺産に登録されており、訪れる人々を魅了する場所です。壮大な建築物群を見て、複数の文化・宗教の様式が融合した美しい建築物を楽しむ事が出来ます。インドの歴史を感じられる場所です。
チャンドニー・チョーク 市場(Chandni Chowk Market)
チャンドニー・チョークは、デリーの旧市街に位置する活気あふれる市場です。16世紀にムガル帝国のシャー・ジャハーンによって創設され、今でもインディア文化の中心地の一つとして知られています。
この市場は、インディアの伝統的な商業の中心地であり、衣料品、宝石、香辛料、工芸品、そして屋台料理など、多彩な商品が所狭しと並びます。特に、インディアの伝統的な衣装であるサリーやパンジャビ、ジュエリーを買い求める観光客で賑わい、地元の人々と観光客が入り混じった活気ある雰囲気を楽しむことができます。また、チャンドニー・チョーク周辺には歴史的な建物やモスク、寺院なども点在しており、インディアの歴史を感じる場所でもあります。
旧市街にある由緒ある賑やかな市場です。衣料品、家庭用品、金物類などが売られている。レストランや食べ物の屋台もあるので楽しめます。
デリー観光を楽しもう
今回ご紹介したデリーの5つの観光地は、インディアの歴史、文化、そして建築の素晴らしさを深く感じることができる貴重な場所です。
これらの場所はそれぞれが持つ独自の魅力を通じて、インドの豊かな遺産を学ぶ絶好の機会を提供してくれます。インド門では、戦争の歴史と国民の誇りを感じることができ、クトゥブ・ミナールでは古代インディアの建築技術とその壮大さに圧倒されるでしょう。
フマユーン廟を訪れることで、ムガル帝国の初期建築がいかに美しく、精巧であるかを実感できます。また、赤い城ではムガル帝国の栄華を感じると共に、その建築の巧妙さと壮麗さを味わえます。そして、チャンドニー・チョークの市場では、インドの活気とローカルな文化を直接体験することができ、デリーの日常生活に触れることができます。
どのスポットもインドの歴史や文化に深く根ざしており、訪れることでその豊かな背景を学び、理解を深めることができるでしょう。
バラナシ(Varanasi)の治安と観光スポット
バラナシ(Varanasi)の治安
バラナシはヒンドゥー教の聖地であり、多くの巡礼者や観光客が訪れます。主要エリアは比較的安全ですが、ガンジス川沿いの混雑や、観光客を狙った詐欺や高額請求には注意が必要です。
特に夜間のガート(沐浴場)付近や人通りの少ない路地を避けると良いでしょう。
バラナシ(Varanasi)の観光スポット5選
バラナシはインディアで最も神聖な都市として知られ、ガンジス川を中心に古代から続く宗教的な活動が息づいています。
この地には、ヒンドゥー教や仏教に深く関わる重要な聖地が点在しており、観光客は歴史的、宗教的、文化的な遺産に触れながら、神聖な雰囲気を感じることができます。以下、バラナシの主な観光スポットをボリュームアップしてご紹介します。
ガンジス川(Ganges River)
ガンジス川は、ヒンドゥー教徒にとって最も神聖な川とされており、毎年数百万の巡礼者がこの川で浸水や沐浴を行います。川の水は浄化の力を持ち、罪を洗い流すと信じられています。
特にバラナシでは、ガンジス川沿いに多くのガート(階段状の岸辺)があり、そこで火葬が行われる様子を見ることもできます。これにより、死者が天国に導かれると信じられています。日中や夜のガンジス川は、その静かな美しさと霊的な雰囲気で訪れる人々を魅了します。
ガンガー ガートは、主にインドのバラナシ市にあるガンジス川の川岸に続く階段で、ヒンドゥー教の文化と精神性に深く根付いた宗教儀式や入浴、火葬の儀式にとって重要な場所です。
ダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)
ダシャーシュワメード・ガートは、バラナシで最も有名なガートの一つです。特に夜の「ガンガー・アールティ」儀式で知られており、多くの巡礼者や観光客が集まります。儀式では、祭壇に灯された大きな灯篭とともに、聖なる火を使った祈りが捧げられます。
数名の僧侶たちが聖なる歌を歌いながら、この神聖な儀式を行い、その光景は非常に感動的で荘厳です。ガンジス川に捧げられる祈りと神聖な光のコントラストが、美しい夜空の下で織り成す壮大な光景は訪れる価値があります。
ガンジス川へ下りる賑わいある階段。毎日の宗教儀式に使用されており、先程のガンガー・ガートと比較しても人が多い印象。
カーシー・ヴィシュヴァナート寺院(Kashi Vishwanath Temple)
カーシー・ヴィシュヴァナート寺院は、シヴァ神を祀るバラナシで最も重要な寺院の一つです。この寺院は古代から存在しており、その歴史は約3,000年以上にも及びます。ヒンドゥー教徒にとって、ここでの祈りや儀式は非常に重要で、特にシヴァ神に対する信仰の中心地として広く知られています。
寺院の周囲には、数多くの小さな祈りの場や祭壇があり、巡礼者たちがここで祈りを捧げる光景が見られます。また、寺院自体の壮麗な建築は、インディアの宗教的な建築の美しさを感じることができる場所です。
大学内に位置するヴィシュワナート寺院 別名、黄金の寺院と言われるシヴァ神を祀った寺院です。 寺院なので靴を脱いで入ってください。またお祈りして居る場所は写真は撮れないのでご注意ください。
サールナート(Sarnath)
サールナートはバラナシから数キロ離れた場所にあり、仏教徒にとって重要な聖地です。ここで、釈迦は初めての説法を行い、「四つの聖なる真理」を説いたとされています。そのため、サールナートには仏教の歴史的な遺跡や寺院が点在しており、多くの巡礼者が訪れます。
特に有名なのは、ダームェク・ストゥーパという仏塔で、ここで釈迦の教えが最初に広められました。また、サールナートには仏教美術や遺物を展示する博物館もあり、仏教の深い歴史を学ぶことができます。
サールナートは、インドのウッタル・プラデーシュ州にある地名です。ヴァーラーナシーの北方約10kmに位置する。仏教の四大聖地のひとつで現サールナートは、釈迦が悟りを開いた後、鹿が多く住む林の中で初めて教えを説いた初転法輪の故地とされています。
バラナシの迷路のような路地
バラナシの街は、古くから続く迷路のような路地で知られています。これらの狭い路地には、地元の商人や住民が日々の生活を営み、賑やかな市場が広がっています。歩いていると、様々な音や香りが漂い、インディアの伝統的な暮らしが垣間見えます。
街並みを歩くこと自体が、地元文化を深く体験できる貴重な機会となります。特に、バラナシの路地では、伝統的なインディアの手工芸品や衣類、スパイスなどを扱う店が並び、観光客は買い物や食文化を楽しむことができます。地元の人々と触れ合いながら、バラナシの本当の魅力を感じ取ることができる場所です。
ガンジス川と大通りは平行に走っ手織り、その大通りとガンジスが路地地帯で結ばれているのですが、よく分からずに近いから?と思って入り込むと迷うので注意しましょう。
バラナシ観光を楽しもう
バラナシは、インディアでも最も古い歴史を持つ都市の一つであり、その宗教的、文化的な背景は訪れる人々に計り知れない感動を与えます。この街は、ヒンドゥー教、仏教、さらには地元文化が織り交ざり、独特の雰囲気を醸し出しています。
その象徴ともいえるガンジス川では、ヒンドゥー教徒による神聖な沐浴が行われており、訪問者はその厳粛な光景を間近で体感することができます。また、火葬の儀式が行われる光景は、インディアの死生観や宗教的な価値観を深く理解するきっかけとなるでしょう。
バラナシのもう一つの魅力は、街全体に広がる迷路のような狭い路地です。これらの路地には、地元の生活が息づいており、伝統的な商店や工房、食堂が立ち並びます。観光客は、地元の人々と交流しながら、香辛料の香り漂う市場や色鮮やかな手工芸品を楽しむことができます。この街並みを散策すること自体が、地元文化を深く知るための特別な体験となるでしょう。
バラナシでは、古代から続く伝統と日常生活が融合した独自の風景を目にすることができます。神聖な儀式や仏教の遺跡、そして活気あふれる路地でのひとときは、訪問者にインディアの豊かな文化と精神的な遺産を実感させます。この街を訪れることで、宗教的な理解を深めるだけでなく、異なる価値観や生き方を学び、心に残る特別な思い出を作ることができるでしょう。
ムンバイ(Mumbai)の治安と観光スポット
ムンバイ(Mumbai)の治安
インド最大の都市ムンバイは、経済と映画産業の中心地で活気にあふれていますが、一部エリアでスラムや治安問題が見られます。夜間の外出や混雑したエリアでのスリ、置き引きには注意が必要です。
以下の記事にてムンバイの治安について説明しておりますので、気になる方は是非ご確認ください。
ムンバイの観光スポット5選
インド最大の都市であるムンバイは、経済の中心地であると同時に、ボリウッド映画産業の拠点としても知られています。その活気とエネルギーは世界中からの観光客を魅了しますが、一方で、一部のエリアではスラムが広がり、治安に課題を抱えている側面もあるのでお注意ください。
インド門(Gateway of India)
ムンバイを象徴するランドマークで、20世紀初頭にイギリス統治時代の記念碑として建設されました。高さ26メートルのアーチ型の構造は、インド独立前の時代を物語る歴史的な場所です。インド門はムンバイ港を見渡す位置にあり、多くの観光客が記念撮影のために訪れます。
夕方にはライトアップされ、美しい景観が広がります。また、このエリアからエレファンタ島へのフェリーも出発しており、ムンバイ観光の出発点としても人気があります。
ムンバイのアイコン的な観光地ですが、特に何か体験できるわけでもないですが一見の価値があります。かなり込み合っているので荷物の管理に気を付けましょう。
チャトラパティ・シヴァージー駅(Chhatrapati Shivaji Maharaj Terminus)
1887年に建設されたこの駅は、ゴシック建築とインド建築の融合を象徴する建物で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。駅舎の外観には、複雑な彫刻やアーチ、塔が施されており、19世紀の建築技術の粋を集めた傑作とされています。
現在もムンバイ市民の日常生活の中で使われており、訪れるだけでインドの活気を感じることができます。夜間には建物が美しくライトアップされ、昼とは異なる魅力を楽しむことができます。
世界遺産登録されている駅舎で、現在も使用されている場所です。電車に乗ることが無くても是非ミニってみてください。
マリーン・ドライブ(Marine Drive)
「クイーンズ・ネックレス」という愛称で知られるこの海岸通りは、アラビア海を望む3キロに及ぶ遊歩道です。昼間は地元の人々がジョギングや散歩を楽しむ場所として賑わい、夕方になると海に沈む美しい夕日を見るために観光客が集まります。
夜には街灯の光が湾曲した海岸線に沿って輝き、まるでネックレスのような景色を作り出します。このエリアには高級ホテルやレストランが立ち並び、ムンバイの洗練された一面を堪能できます。
素晴らしい景色と座ってリラックスするのに最適な場所 一度は訪れるべき場所、海を見ながらのんびり過ごすのがオススメです。
エレファンタ島(Elephanta Caves)
ムンバイ港からフェリーで約1時間の距離に位置するこの島は、古代のヒンドゥー教と仏教の洞窟寺院で知られています。世界遺産に登録されているエレファンタ島の洞窟は、6~8世紀に彫られたと言われており、その中でも特に有名なのが、シヴァ神の三面像「Trimurti」です
。洞窟内の彫刻は非常に精巧で、ヒンドゥー教の神話を描いた作品が多く見られます。島自体も自然豊かで、静かな時間を過ごすことができるため、歴史と自然を同時に楽しめるスポットです。
世界遺産のエレファンタ石窟群があります。 インド門の船乗り場から渡って来れるのでインド門を見てからここに向かっても良いでしょう。
ハジ・アリ廟(Haji Ali Dargah)
アラビア海に浮かぶこのイスラム教の聖地は、15世紀に建設されたモスク兼墓廟です。訪れるには、潮の満ち引きに左右される海上の一本道を渡る必要があり、満潮時には廟がまるで海の上に浮かんでいるように見えるのが特徴です。
インドのイスラム建築の美しさを体感できるこの場所は、観光客だけでなく地元の信仰者にも重要な場所となっています。中では、静寂の中で祈りを捧げる人々の姿を目にすることができます。海風を感じながら散策するのもおすすめです。
海上にあるハジ.アリ廟です。満潮の時に渡ることができるイスラム教寺院です。入り口にはお店が立ち並び寺院にお参りする際の物が売られています。かなり人も多いので荷物の管理に気を付けましょう。
ムンバイ観光の魅力
これらのスポットを訪れることで、ムンバイが持つ多様性と深い歴史、そしてエネルギッシュで活気に満ちた都市の魅力を余すところなく感じることができます。インド門やチャトラパティ・シヴァージー駅といった歴史的建造物は、植民地時代からのインドの変遷を物語り、訪れる人々に感慨深い歴史の一端を垣間見せてくれます。一方で、エレファンタ島の神秘的な洞窟寺院では、古代のヒンドゥー教や仏教の芸術文化を目の当たりにし、その壮大さに驚かされることでしょう。
さらに、マリーン・ドライブではアラビア海に沈む美しい夕日を眺めながら、都市の喧騒から離れた穏やかな時間を楽しむことができます。ハジ・アリ廟のような宗教的な場所を訪れることで、インド特有のスピリチュアルな雰囲気を肌で感じることができるのもムンバイならではの魅力です。これらのスポットを巡る中で、ムンバイが持つ歴史的、文化的、自然的な魅力が絶妙に融合していることに気付かされるでしょう。
ムンバイは、過去と現在が交差するダイナミックな都市であり、その多様性は訪れる人々に忘れられない体験を提供します。歴史的建造物から美しい景観、宗教的な癒しの場まで、多彩な楽しみ方ができるムンバイは、インド旅行のハイライトとして欠かせない特別な場所です。この都市を訪れることで、ムンバイの多面性とその奥深い魅力に触れることができるでしょう。
バンガロール(Bangalore)の治安と観光スポット
バンガロール(Bangalore)の治安
バンガロールはインドのIT産業の中心地で、他都市に比べて治安は比較的良好ですが、夜間の一部エリアではスリや酔客絡みのトラブルが発生することがあります。女性は夜間の一人歩きに注意しましょう。
バンガロール前にチェックしたい治安情報は以下の記事にてご紹介しております。
バンガロール(Bangalore)の観光スポット5選
バンガロールは「インドのシリコンバレー」とも呼ばれるIT産業の中心地として知られていますが、歴史や自然、文化に触れられる観光スポットも豊富に存在します。
都会的な一面と緑豊かな環境が調和したこの都市は、訪れる人々にさまざまな楽しみを提供してくれます。今回は、バンガロールを訪れる際にぜひ立ち寄りたい5つの観光スポットをご紹介いたします。
ラールバーグ植物園(Lalbagh Botanical Garden)
ラールバーグ植物園は、バンガロールを代表する観光地で、1760年代にマイソール王国のハイダー・アリーによって設立されました。この植物園は240エーカー(約97ヘクタール)の広大な敷地を持ち、世界中から集められた約1,800種以上の植物が植えられています。
ガラス張りの温室は、ロンドンのクリスタル・パレスを模して建てられたもので、毎年開催される花の展示会は特に人気があります。池や彫刻が点在する園内を散策すると、都会の喧騒を忘れるほどの静けさと自然の美しさを感じられます。
バンガロールの中心部にある素晴らしい植物園です。日本では珍しい植物も多く、自然に囲まれてのんびり過ごすのに適しています。
ビダーナ・サウダ(Vidhana Soudha)
ビダーナ・サウダは、カルナータカ州の州議会議事堂として使用される壮大な建物で、バンガロールの象徴的なランドマークの一つです。この建物は1956年に完成し、ドラヴィダ建築様式と現代的なデザインが融合した壮麗な姿が特徴です。
特に夜間にはライトアップされ、美しい眺めを楽しむことができます。周囲には広々とした庭園が整備されており、その優雅な雰囲気は観光客を惹きつけています。
バンガロールに行った際には是非見に行ってほしい場所、歴史を感じる大きな建物で綺麗に整備されています。
キューバンパーク(Cubbon Park)
バンガロールの中心に位置するキューバンパークは、300エーカー(約121ヘクタール)を超える広さを誇る緑豊かな都市公園です。19世紀後半に設立され、市内の喧騒を忘れてリラックスできる場所として市民に親しまれています。
園内にはランニングや散歩に適した広い道が整備され、モニュメントや噴水、バラ園など見どころが満載です。また、カフェや子供向けの遊び場もあり、家族連れやカップルにも人気です。
1870 年に造られた活気のある都市公園。遊歩道、美しい庭園、子供の遊び場もあるので子供連れでインドを旅行している人は立ち寄ってみてください。
バンガロール宮殿(Bangalore Palace)
バンガロール宮殿は、イギリスのウィンザー城をモデルにして建てられた19世紀の豪華な宮殿です。そのゴシック建築様式が特徴で、内部には豪華なシャンデリアや細部まで装飾された家具、王族の肖像画が展示されています。
敷地内には広大な庭園が広がり、特にイベントやコンサートが開催されることで知られています。宮殿内を見学することで、当時の王族の贅沢な生活を垣間見ることができます。
イギリスのウィンザー城をモデルにしたモダンな王宮。見学ツアーで巡ることができる。歴史に興味がある方は一見の価値あり。
ISKCON寺院
バンガロールのISKCON寺院(国際クリシュナ意識協会の寺院)は、バンガロールで最も有名なヒンドゥー教寺院の一つです。1997年に建設されたこの寺院は、現代的な建築と伝統的なヒンドゥー教の美学が融合したデザインで知られています。
内部には美しいクリシュナ神の像が安置され、訪れる人々に穏やかな精神的な空間を提供しています。寺院では祈りや瞑想、文化的なプログラムが行われ、特に祭日には多くの信者が集まります。寺院内にある菜食主義のレストランや書店も訪問者に人気です。
ヒンドゥー教寺院でジャグナータ卿、バルデヴァ卿、スバドラ マイの美しい神々が祀られており、近くに行く機会があれば是非立ち寄ってみて欲しい場所。
バンガロール観光の魅力
「インドのシリコンバレー」として知られるバンガロールは、IT産業の中心地でありながら、豊かな自然や文化遺産も楽しめる多面的な都市です。カルナータカ州の州都であるこの街は、ビジネスや技術の拠点としての顔と、リラックスした観光地としての顔を兼ね備えています。
バンガロールの中心部に位置する「ラールバーグ植物園」は、緑豊かな癒しのスポットで、美しい温室や珍しい植物が見どころです。「バンガロール宮殿」は、ヨーロッパ風の建築が特徴で、その華麗な内装と歴史的な背景に圧倒されることでしょう。また、ヴィクトリア朝様式の建築が目を引く「ヴィダーナ・サウダ」は、州政府の建物として使用されており、観光客にも人気のフォトスポットです。
都市の喧騒を離れたいなら、近郊の「ナンディ・ヒルズ」へ足を運ぶのもおすすめ。爽やかな空気と壮大な景色が楽しめます。
バンガロールは多様なグルメシーンでも注目を集めており、南インド料理の本場として、ドーサやイドゥリなどのローカルフードを堪能できます。伝統と現代が融合するバンガロールは、訪れる人々に新鮮な驚きと充実した体験を提供する魅力的な都市です。
コルカタ(Kolkata)の治安と観光スポット
コルカタの治安
コルカタは文化と歴史の街として有名ですが、都市の一部ではスリや置き引きが発生しています。特に混雑したマーケットや公共交通機関での警戒が必要です。また、一部のスラムエリアは避けたほうが良いでしょう。
治安の詳細は以下の記事で紹介しておりますので気になる方はチェックしてみてください。
コルカタの観光スポット5選
「喜びの街」として知られるコルカタは、インド東部における文化と歴史の中心地として広く知られています。一時期、イギリス領インド帝国の首都として繁栄したこの街には、英国植民地時代の優美な建築物や、豊かな文化遺産が数多く残されています。
伝統的な魅力と近代的な都市開発が見事に調和したコルカタは、訪れる人々に多彩な体験を提供してくれるでしょう。今回は、この街の魅力を象徴する5つの観光スポットをご紹介します。
ヴィクトリア記念館(Victoria Memorial)
ヴィクトリア記念館は、英国統治時代の壮大な記念建築で、インドの歴史と英国の影響を象徴するランドマークです。白大理石で建てられたこの建物は、ビクトリア女王を記念して1921年に完成しました。
広大な敷地には美しい庭園が広がり、館内には歴史的な絵画、彫刻、文書などが展示されています。夜間にはライトアップが施され、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
アーグラの世界遺産タージ・マハールを模して造られただけあって、荘厳な趣があるので、初めてコルカタに来た人には立ち寄って欲しい場所。
ダクシネーシュワル・カーリー寺院(Dakshineswar Kali Temple)
神聖なガンジス川のほとりに位置するダクシネーシュワル・カーリー寺院は、カーリー女神を祀る壮大なヒンドゥー教寺院です。1847年にラーニ・ラシュモニによって建てられ、地元の人々や巡礼者にとって重要な信仰の場となっています。
複数の小さな祠や大広間があり、訪れる人々は祈りを捧げるだけでなく、穏やかな川辺の風景を楽しむこともできます。
9 本の華麗な尖塔を持ち、外壁が赤とクリーム色で彩られた川沿いの寺院。1800 年代に建立。クリシュナとヴィシュヌが祀られています。
ハウラー橋(Howrah Bridge)
コルカタを象徴するランドマークであるハウラー橋は、1943年に完成したインド最大級のカンチレバー橋です。全長705メートルの鉄橋は、コルカタとハウラーを結び、毎日無数の車両と歩行者が利用しています。
特に夜間には橋全体がライトアップされ、川面に映るその姿は非常に美しく、多くの観光客や写真家にとって人気のスポットです。
フーグリー川に架かる、交通量の多いカンチレバー道路橋。1943 年に開通したもので歴史を感じる造りになっています。
インド博物館(Indian Museum)
インド最古の博物館であるインド博物館は、1814年に設立され、考古学や自然科学、芸術、歴史など多岐にわたる展示が楽しめます。
恐竜の化石や古代の遺物、絵画、仏像などが所蔵されており、訪れる人々にインドの豊かな歴史や文化を伝えています。その規模と収蔵品の多さから、博物館好きには見逃せないスポットとなっています。
1814 年に開業した、インドの歴史を紹介する博物館。考古学、美術、人類学、地質学のセクションに分かれている。
聖パウロ大聖堂(St. Paul’s Cathedral)
聖パウロ大聖堂は、英国ゴシック建築の代表例であり、コルカタで最も美しい教会の一つとされています。1847年に完成したこの大聖堂は、荘厳な外観とステンドグラスの窓が特徴で、静寂と祈りの空間を提供しています。特にクリスマスの時期には、多くの信者と観光客が訪れ、その美しい装飾と祝祭の雰囲気を楽しみます。
コルカタはこれらの魅力的な観光地を通じて、訪れる人々に文化、歴史、信仰が交錯するユニークな体験を提供してくれます。それぞれのスポットで、コルカタが持つ独特の雰囲気を存分に味わってください。
セントポール大聖堂の墓地と庭園、入場料は少し高で屋上まで登ることも出来る。屋上からの景色は絶景。
コルカタ観光の魅力
コルカタは、インド東部の文化と歴史の中心地です。かつてイギリス領インド帝国の首都として栄えたこの街は、英国植民地時代の建築や豊かな文化遺産が魅力です。近代的な都市開発と伝統が調和したコルカタは、訪れる人々に多彩な体験を提供します。
コルカタの象徴的な観光スポットのひとつが「ビクトリア記念館」です。この壮大な大理石の建物は、美しい庭園に囲まれ、歴史や芸術を堪能できる博物館も併設されています。もうひとつの必見スポットは「ダクシネーシュワル・カリ寺院」。神聖な雰囲気と美しいガンジス川の景色が訪れる人々を魅了します。
また、コルカタの「ハウラー橋」は世界的にも有名なランドマークで、夜にライトアップされた姿は特に圧巻です。文学や芸術の街としても知られるコルカタでは、「インディアン・ミュージアム」や「ラビンドラ・サダン」など、文化に触れられる場所が数多く点在しています。
コルカタではベンガル地方ならではのグルメも楽しめます。「ロッシャゴッラ」や「ミシュティドイ」などのスイーツから、伝統的な魚料理まで、多彩な食文化が魅力的です。歴史、文化、美食のすべてを楽しめるコルカタは、観光客に忘れられない体験を約束する都市です。
ジャイプール(Jaipur)
ジャイプールの治安
ピンクシティとして知られるジャイプールは観光客に人気ですが、詐欺や高額な請求を受けるケースがあります。主要観光地やマーケットでの値段交渉が重要です。また、夜間の一人歩きは避けましょう。
ジャイプールの治安情報は以下の記事でご紹介しておりますので是非チェックしてみてください。
ジャイプールの観光スポット5選
「ピンクシティ」の愛称で親しまれるジャイプールは、インド・ラジャスタン州の州都であり、その名の通り、町全体が美しいピンク色に彩られた建物で統一されています。
この独特の景観は、訪れる人々に非日常的な雰囲気と温かみを感じさせる特別な魅力があります。ジャイプールは、色鮮やかな歴史と豊かな文化が息づく観光都市としても名高く、伝統と壮大な建築が見事に調和しています。そんなジャイプールの魅力的な観光スポットを5つご紹介いたします。
アンベール城(Amber Fort)
アンベール城は、ジャイプールの近郊に位置する砂漠の丘の上にそびえる美しい城で、ラージプート建築の象徴的な存在です。16世紀後半に建設され、赤砂岩と白大理石が織りなす壮麗な建築が特徴です。
城内には精緻な装飾が施された鏡の間(シーシュ・マハル)や壮大な庭園、彫刻が見られます。また、丘の上に建てられているため、周囲の砂漠と湖の景色を一望できる絶好の観光スポットです。象に乗って丘を登る伝統的な方法も体験できます。
アメールまたはアンベールと呼ばれる城で、ヒンズーとイスラムの混合様式が特徴です。象タクシーに乗ることも出来ます。
ハワー・マハル(Hawa Mahal)
「風の宮殿」として知られるハワー・マハルは、ジャイプールを象徴する建築物であり、1799年に建設されました。この五階建ての宮殿は、蜂の巣のように細かい窓が953個も並び、女性たちが外の様子を見ながらも自身は見られないように設計されています。
建築材には赤砂岩が使用され、特に朝日や夕日で照らされた姿が美しく、観光客にとって人気の撮影スポットとなっています。
高い塀のような形をした宮殿。宮廷の女性たちが自らの姿を見られることなく街の祭りを見学できるように建てられた建物です。
ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)
ジャンタル・マンタルは、18世紀に天文学を研究するために建設されたユニークな観測施設で、現在は世界遺産に登録されています。この施設には、太陽の位置や星座を観測するための巨大な石造りの計器が複数設置されています。
特に、世界最大の日時計「サムラート・ヤントラ」は圧巻のスケールで、精密な計測が可能です。天文学や歴史に興味がある人にとっては、必見のスポットです。
世界遺産に登録されている 18 世紀の公園。天体観測を行うための観測器が屋外に設置されています。
シティ・パレス(City Palace)
シティ・パレスは、ジャイプールの中心部に位置する豪華な王宮で、18世紀に建設されました。ラージプートとムガル様式が融合した建築が特徴で、現在も王室の一部が居住しています。
一部のエリアは博物館として一般公開されており、王族が使用した衣装、武器、装飾品などが展示されています。また、美しい庭園や中庭、宮殿内の鮮やかな色彩の装飾も見どころで、ジャイプールの歴史を深く知ることができます。
マハラジャのジャイ シング 2 世によって 18 世紀に建てられた豪華な宮殿。現在は博物館として公開され、一部に王族が暮らす。
ジャイガル城(Jaigarh Fort)
ジャイガル城は、アンベール城の近くに位置するムガル帝国時代の軍事要塞で、その堅固な構造と防衛機能が際立っています。この城は1726年に建てられ、世界最大の移動式大砲「ジャイヴァナ大砲」が展示されていることで知られています。
標高400メートル以上の丘の上に建つこの城からは、アンベール城やその周辺の砂漠地帯を一望でき、絶景を楽しむことができます。観光客にとっては、歴史的な防衛技術と美しい風景を同時に楽しめる貴重なスポットです。
眼下のアンベール城郭都市を守るために建造された全長 3 km の要塞。博物館と景色を楽しめる。
ジャイプール観光の魅力
「ピンクシティ」の愛称で親しまれるジャイプールは、インド・ラジャスタン州の首都であり、色鮮やかな歴史と文化に彩られた観光都市です。町全体がピンク色に塗られた建物で統一されているのが特徴で、訪れる人々を非日常的な雰囲気へと誘います。
ジャイプールの象徴的なスポットといえば、「アンベール城」。山の上にそびえるこの壮大な要塞は、美しいラージプート建築と緻密な装飾が施された鏡の間が必見です。「ハワ・マハル(風の宮殿)」も見逃せないスポット。蜂の巣のような窓が特徴のこの宮殿は、女性たちが街を見下ろせるよう設計されました。
また、「シティ・パレス」はジャイプールの王室が暮らした豪華な宮殿で、美術品や歴史的な展示が訪れる人々を魅了します。さらに、「ジャンタル・マンタル」は天文学的観測施設であり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。その巨大な日時計は驚きと学びを提供してくれます。
ショッピング好きの方には、地元の手工芸品やジュエリー、カラフルな布製品が集まる「ジョハリバザール」や「バプバザール」がおすすめです。地元料理も充実しており、スパイスの効いたカレーやラジャスタンの伝統的な食事「ダルバティチュルマ」はぜひ試してみてください。
チェンナイ(Chennai)の治安と観光スポット
チェンナイの治安
チェンナイは南インドの文化的中心地で、比較的安全とされていますが、スリや詐欺が発生することがあります。特に混雑したバスや駅での警戒が必要です。
チェンナイの詳細な治安に関して以下の記事にてご紹介しております。
チェンナイの観光スポット5選
インド南部タミル・ナードゥ州の州都チェンナイは、伝統と現代が見事に融合した魅力的な都市です。かつて「マドラス」として知られたこの街は、インド洋に面した賑やかな都市であり、文化的な豊かさや歴史的な遺産、美しい海岸線など、多彩な魅力を備えています。
今回は、そんなチェンナイで訪れるべきおすすめの観光地を5つ厳選してご紹介します。
マリーナビーチ(Marina Beach)
マリーナビーチは、チェンナイ市の東部に広がる壮大な海岸線で、全長約13kmと世界でも最も長いビーチの一つです。地元住民や観光客の憩いの場として人気で、特に夕方になると美しい夕日を楽しむために多くの人々が訪れます。
ビーチ沿いには、象徴的な銅像や記念碑が点在し、歴史と文化を感じられる場所でもあります。ただし、波が強いため遊泳は禁止されており、散歩や地元のストリートフードを楽しむのがおすすめです。
日光浴に適した海岸線が長く続き、さまざまな食べ物の屋台やショップが立ち並ぶ、賑やかな都会のビーチ。
カーパーレーシュワル寺院(Kapaleeshwarar Temple)
カーパーレーシュワル寺院は、チェンナイで最も古いヒンドゥー教寺院の一つで、シヴァ神を祀っています。ドラヴィダ様式の壮大なゴープラム(塔門)が特徴で、色鮮やかな彫刻が訪れる人々を魅了します。
寺院内にはシヴァ神の妻、パールヴァティを表すカーパーレーシュワリの神像もあり、祈りを捧げる信者たちで賑わいます。周辺には伝統的な市場が広がり、地元の工芸品やお土産を探すのも楽しみの一つです。
チェンナイの一番大きなヒンズー寺院のカーパーレーシュワラ寺院は一見の価値あり。ゴープラムの存在感と、多種多様な彫刻の造形美を楽しんでください。
セント・ジョージ要塞(Fort St. George)
セント・ジョージ要塞は、1644年にイギリス東インド会社によって建設された歴史的な建築物で、現在はチェンナイの行政と軍事の中心地として機能しています。
要塞内には、イギリス統治時代の遺物や文献が展示された博物館があり、訪れる人々に当時の歴史を伝えています。要塞の中には、英国風の教会や植民地時代の建物も点在しており、歴史好きにとって見逃せない観光地です。
1644 年にイギリスがインドに初めて造った要塞。博物館と 17 世紀の教会がある。
チェンナイ州立博物館(Government Museum Chennai)
チェンナイ州立美術館は、インドで最も古い博物館の一つであり、そのコレクションの豊かさから国際的にも評価されています。考古学、古代美術、動物学など多岐にわたる展示があり、特に南インドの古代文明やドラヴィダ文化に関する資料が充実しています。
また、仏教やヒンドゥー教の彫像、ミニチュア絵画、そして自然史の展示など、幅広い興味を満たしてくれる場所です。
インドの美術品と彫刻、青銅器、人類史、子供向けのエリアがある州のコレクションが集まった博物館。子供も喜びそうな展示も多い。
サントメ聖堂(Santhome Cathedral Basilica)
サントメ聖堂は、キリスト教の聖人である使徒トマスの墓があることで知られる重要な宗教的建築物です。この大聖堂は、16世紀にポルトガル人によって建てられたゴシック様式の建物で、現在も多くの巡礼者が訪れています。
大聖堂内部には、美しいステンドグラスや荘厳な祭壇があり、静寂の中で祈りを捧げることができます。また、地下にはトマスの墓が安置されており、その神秘的な雰囲気は訪れる人々に深い感動を与えます。
1896 年に再建されたネオゴシック様式の大聖堂。使徒トマスの墓がある。
チェンナイ観光の魅力
インド南部タミル・ナードゥ州の州都、チェンナイは伝統と現代が見事に調和した魅力あふれる都市です。かつて「マドラス」として知られたチェンナイは、インド洋に面した活気ある都市で、文化、歴史、そして美しい海岸線を楽しむことができます。
チェンナイの観光スポットのひとつ、「マリーナビーチ」は、広大な砂浜が特徴のインドで最も長い都市ビーチです。朝の散歩や夕日の景色を楽しむには最適な場所です。また、「カーパレーシュワラ寺院」は、ドラヴィダ様式の彫刻が施されたヒンドゥー寺院で、宗教的にも文化的にも重要なスポットです。
さらに、「フォート・セント・ジョージ」は、イギリス植民地時代の歴史を感じさせる要塞であり、博物館ではその時代の貴重な品々を見ることができます。「サン・トーメ大聖堂」もチェンナイを代表する名所のひとつ。キリスト教の聖地としても知られ、荘厳な建築が訪れる人々を魅了します。
ショッピングや地元の文化を楽しむなら、「ティー・ナガール」がおすすめ。シルクのサリーや地元の工芸品が揃い、活気に満ちたマーケットの雰囲気を楽しめます。また、チェンナイならではの南インド料理も旅の魅力を一層引き立てます。スパイシーなドーサやイドゥリ、ココナッツ風味のカレーは一度試してみる価値があります。
アグラ(Agra)の治安と観光スポット
アグラの治安
アグラはタージ・マハルを訪れる観光客が多いですが、それゆえに詐欺やぼったくりが横行しています。特に駅周辺や観光地の近くでは注意が必要です。
アグラの詳細な治安情報は以下の記事でご紹介しております。
アグラの観光スポット5選
アグラは、インド北部ウッタル・プラデーシュ州に位置し、世界的な名所「タージ・マハル」の所在地としてその名を知られています。
この街は、ムガル帝国の栄華を物語る歴史的な建造物や美しい庭園が点在し、豊かな文化遺産が色濃く残る特別な観光地です。訪れる人々を魅了するその独特の雰囲気と、歴史とロマンスが交錯するアグラで、見逃せない人気スポット5選をご紹介いたします。
タージ・マハル(Taj Mahal)
インドを象徴する世界遺産であり、白い大理石で造られた壮麗な建築物です。ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが、愛する妻ムムターズ・マハルのために建てたこの霊廟は、世界中から観光客を引き寄せるロマンチックなスポットです。
建物の精緻な彫刻や宝石の象嵌細工は、ムガル建築の最高峰とされています。早朝や夕方の時間帯は、光の変化で異なる美しさを楽しむことができます。
17 世紀建立の大理石で作られたムガル帝国の墓廟。小塔、モスク、有名な左右対称の庭園がある。
アグラ城(Agra Fort)
タージ・マハルとともにアグラの歴史を彩る世界遺産です。ムガル帝国時代の軍事要塞でありながら、内部には豪華な宮殿や庭園が広がっています。
特にディワーネ・アーム(一般謁見の間)やディワーネ・ハース(特別謁見の間)は見どころ。城内からはタージ・マハルを望むことができ、ムガル帝国の壮大な歴史に浸ることができます。
豪華な装飾が施された半円形の城塞。赤砂岩造りで、二重の城壁とモニュメントがある。
メヘターブ・バーグ(Mehtab Bagh)
ヤムナー川の対岸に位置する広大な庭園で、タージ・マハルを正面から眺められる絶好のロケーションです。名前の通り「月光の庭」と呼ばれるこの場所は、夜間には特に幻想的な雰囲気に包まれます。
庭園は幾何学的に設計されており、花々や緑が美しい景観を生み出しています。静かな環境で、タージ・マハルを写真に収めるには最適なスポットです。
1990 年代に一部復元された、ムガル帝国時代の整形庭園。有名なタージマハルの雄姿を眺められる。
ファテープル・シークリー(Fatehpur Sikri)
アグラから少し離れた場所に位置する歴史的な遺跡で、ムガル帝国のアクバル皇帝によって築かれたかつての首都です。
赤い砂岩で造られた壮大な建物群が特徴で、特にブーラン・ダルワーザ(勝利の門)やジャマー・マスジド(大モスク)は圧倒的なスケールを誇ります。現在は廃墟となっていますが、その美しい建築はムガル時代の繁栄を物語っています。
かつてムガル帝国の首都として建設された、要塞をはじめとする歴史ある建築物。赤い宮殿や精巧な記念碑がある。
ジャミ・マスジド(Jama Masjid)
アグラの中心部にある砂岩で造られた大規模なモスクで、ムガル帝国時代の宗教建築の傑作です。1650年にシャー・ジャハーンの娘であるジャハーナーラー・ベーグムの依頼で建設されました。
そのシンプルでありながら荘厳なデザインは、訪れる人々に深い印象を与えます。地元の人々が祈りを捧げる姿を見学しながら、アグラの宗教的文化に触れることができます。
全体像を綺麗に写真を撮りたい場合には、アグラ・フォート駅のホームからでも撮影可能です。
アグラ観光の魅力
アグラはインド北部ウッタル・プラデーシュ州に位置し、世界的に有名な「タージ・マハル」の故郷として知られています。この街は、ムガル帝国の歴史と文化が息づく特別な観光地です。歴史的建造物、美しい庭園、そして豊かな文化遺産が訪れる人々を魅了します。
アグラの象徴であるタージ・マハルは、白大理石で造られた壮麗な墓廟で、愛の象徴として世界中から観光客が訪れます。日の出や日の入り時にはその美しさがさらに際立ち、感動的な体験が待っています。また、アグラ城(アグラフォート)は、ムガル帝国の栄華を物語る赤砂岩の壮大な要塞で、タージ・マハルを一望できるスポットとしても人気です。
さらに、アグラの近郊にはムガル帝国のもう一つの遺産、ファテープル・シークリーがあります。この廃墟となった都市は、当時の建築技術の粋を集めた場所で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。美しいモスクや宮殿は、訪れる人を過去へと誘います。
その他にも、ミーンタール庭園はタージ・マハルを対岸から眺めるのに絶好のスポット。静かな環境の中でリラックスしながら、素晴らしい写真を撮影することができます。また、地元の市場では手工芸品やアグラ特産の革製品が並び、お土産選びを楽しむことができます。
ゴア(Goa)の治安と観光スポット
ゴアの治安
ゴアは観光地として人気ですが、ドラッグや詐欺などの犯罪もあります。特に夜間のビーチやパーティでは注意が必要です。また、バイクレンタルでの事故が多いので運転には気を付けましょう。
ゴアの詳細な治安に関しては以下の記事でご紹介しております。
ゴアの観光スポット5選
ゴアは、インド西海岸に位置する小さな州ながら、美しいビーチと豊かな歴史が見事に調和したリゾート地として広く知られています。ポルトガル統治時代の影響が色濃く残る独特の文化や建築、美しい自然環境、そしてのんびりとした雰囲気が多くの人々を魅了しています。今回は、そんなゴアの魅力を堪能できる人気観光スポットを5つご紹介いたします。
アンジュナ・ビーチ(Anjuna Beach)
アンジュナ・ビーチは、ゴアの自由でリラックスした雰囲気を体感できる人気のビーチです。白い砂浜と青い海が広がるこの場所は、特にバックパッカーやリゾート観光客に愛されています。
水上スポーツや日光浴を楽しめるだけでなく、毎週開かれるアンジュナ・フリーマーケットでは、アクセサリーや服、地元の手工芸品が並び、ショッピング好きにはたまりません。夜にはビーチパーティーも開催され、活気あるゴアのナイトライフを体験できます。
ウォーター アクティビティを楽しめる人気の観光ビーチ。パラセーリングやジェットスキー、バナナボートなどのアクティビティーがある。
バシリカ・オブ・ボム・ジーザス(Basilica of Bom Jesus)
ゴアが誇る世界遺産の教会「バシリカ・オブ・ボム・ジーザス」は、荘厳なバロック様式の建築が見どころです。この教会は、カトリックの聖人であるフランシスコ・ザビエルの遺骸を祀っており、巡礼者や観光客が絶えず訪れる場所です。
内部には、繊細な彫刻や金箔を施した祭壇があり、歴史と宗教的な意味合いが深く刻まれています。その厳粛な雰囲気と美しい装飾は、訪れる人々の心に残ることでしょう。
1605 年に完成したバロック様式のカトリック教会。聖フランシスコ ザビエルの墓がある。
フォート・アグアダ(Fort Aguada)
ポルトガル統治時代に建設されたフォート・アグアダは、歴史と美しい景色が融合する観光地です。この要塞は、海岸を見下ろす絶好のロケーションにあり、訪れる人々にアラビア海の絶景を提供します。
また、内部には灯台があり、要塞の歴史的役割を学ぶこともできます。静かな雰囲気の中で、ゴアの歴史に触れるひとときは、特別な体験になるでしょう。
1612 年建造のポルトガルの要塞。美しい海の景色を楽しめる。1864 年に建てられた廃灯台がある。
ドゥードサガル滝(Dudhsagar Falls)
ゴア近郊に位置するドゥードサガル滝は、「ミルクの海」を意味する名前の通り、白い水が勢いよく流れ落ちる壮大な滝です。この滝はインド国内でも有数の高さを誇り、モンスーンの時期には特にその迫力が増します。
周辺は緑豊かな森林に囲まれており、トレッキングや自然観察も楽しめます。滝の下ではひんやりとした水に触れることができ、日常の喧騒を忘れるような癒しの時間を提供してくれます。
乳白色の水の色にちなんで名付けられた、3 本の滝筋を持つ滝。森に囲まれた自然の遊泳場がある。
マパサ市場(Mapusa Market)
マパサ市場は、地元住民や観光客に愛されるゴアの伝統的なマーケットです。ここでは新鮮な農産物、スパイス、魚介類、手工芸品など、ゴアならではの商品が所狭しと並べられています。
カラフルな雰囲気と活気あふれる光景は、歩いているだけでも楽しめるでしょう。また、お土産探しには絶好の場所で、地元で作られたジュエリーや衣服など、ユニークなアイテムを見つけることができます。市場を通じてゴアの文化や生活を感じられるスポットです。
北ゴアの象徴的なランドマークであるマプサ ミュニシパル マーケットは、ローカルな雰囲気が味わいたい観光客にとってオススメです。
ゴア観光の魅力
ゴアはインド西海岸に位置する小さな州で、美しいビーチと豊かな歴史が融合したリゾート地として知られています。ポルトガル統治時代の名残を感じさせる独特の文化と建築、美しい自然景観、そしてリラックスした雰囲気が訪れる人々を魅了します。
ゴア観光の最大の魅力は、なんといってもビーチです。世界中の旅行者が集まるアナジュナ・ビーチやカラングート・ビーチでは、白い砂浜と青い海が広がり、リゾート気分を満喫できます。また、静かで落ち着いた時間を過ごしたい方には、パロレム・ビーチやアシーム・ビーチがおすすめ。美しいサンセットを楽しみながら、心地よい海風を感じられます。
ゴアには、ポルトガル植民地時代の影響を色濃く残す歴史的建造物も多数あります。セ・カテドラルやボム・ジェズス聖堂は、ユネスコ世界遺産に登録されており、その壮大な建築と宗教的な重要性に感銘を受けることでしょう。また、オールドゴアの街並みは、歴史好きにとっては見逃せないスポットです。
さらに、ゴアの料理も大きな魅力の一つです。ポルトガルとインドが融合したユニークな味わいのシーフードやスパイス料理を堪能できます。特に、フィッシュカレーやヴィンダルーなどの郷土料理は、ゴアならではのグルメ体験を提供してくれます。
ゴアでは、カジノやナイトクラブといったアクティビティも充実しており、夜のエンターテインメントも楽しめます。一方で、チョラオ島やディビヤ島といった自然豊かなスポットでのバードウォッチングやカヤックも人気です。
インド旅行は多彩な都市を周遊しよう
インドは、その広大な国土と豊かな歴史、文化の多様性から、訪れるたびに新しい発見がある国です。一つの都市に留まらず、複数の都市を巡る周遊旅行を計画することで、インドの真の魅力を体験できます。
まず、インドの首都デリーを訪れましょう。歴史的建造物が数多く点在するこの都市では、クトゥブ・ミナールやフマユーン廟などの世界遺産をはじめ、インド門やラール・キラーなどの名所が訪れる人を迎えます。モダンなショッピングモールや市場もあり、伝統と現代が融合したエネルギッシュな都市です。
次に、アグラへ足を延ばしてみてください。ここでは、世界的に有名なタージ・マハルを見ることができます。その白大理石の建築美は、一生に一度は訪れる価値があります。同時に、アグラ城などの歴史的な建造物も必見です。
西部に進むと、色彩豊かなジャイプールが待っています。ピンクシティとして知られるこの街は、アンベール城やシティ・パレス、風の宮殿(ハワ・マハル)といった壮大な建築が特徴です。ラジャスタン州ならではの手工芸品やジュエリーもショッピングで楽しめます。
南インドでは、チェンナイやバンガロールがオススメです。チェンナイではドラヴィダ建築の美しさを堪能し、海岸線沿いでのんびりと過ごすのも良いでしょう。一方、バンガロールは「インドのシリコンバレー」として知られ、カフェやパブ文化が発達したトレンディな都市です。
さらに西海岸に向かえば、インド屈指のリゾート地ゴアがあります。美しいビーチでのんびりするだけでなく、ポルトガル植民地時代の建築や地元料理も楽しめます。ビーチパーティーやアクティビティでリゾート気分を満喫するのも一興です。
東部のコルカタでは、英植民地時代の影響を色濃く残す建築物やアート文化が待っています。ビクトリア記念堂やハウラー橋、地元マーケットでの散策も楽しみの一つです。
インド旅行は、一都市だけで完結するものではなく、異なる地域や文化を巡ることでその魅力をより深く体感できます。各都市がそれぞれ独自の色を持っており、伝統と革新の多彩な顔を見せてくれるインド。周遊旅行でこの豊かな国を思う存分楽しみましょう!