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ブータン旅行の前に知っておきたい国の基本情報とブータンの国是GNHについてご紹介!

ヒマラヤ山脈の南部に位置する美しい小国、ブータン。長い間、外界との交流を制限してきたため、豊かな自然や独特な文化が今も色濃く残っており旅行のハードルがかなり高いという印象を持っている人も多いと思います。

最近は政府の観光政策の見直しにより、より多くの旅行者が訪れることが可能になり、日本をはじめ世界中の旅行者がその独特の魅力に引き寄せられています。

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ブータンという国の特徴

ブータンの魅力は、何といってもその「人」と「環境」にあります。第4代国王ジグミ・シンゲ・ウォンチュクの有名な言葉、「国にとって大切なのは国民総生産(GNP)ではなく、国民総幸福(GNH)である」 に象徴されるように、ブータンは物質的な豊かさよりも心の豊かさを重視する国です。

その理念は国内政策だけでなく、訪れる旅行者にも深い印象を与えます。誰もが笑顔で温かく迎えてくれるブータンの人々と、美しい自然に触れることで、「世界のどこにもない」特別な体験を得られるでしょう。

一度ブータンを訪れた人はリピーターになって何度もブータンを訪れる人も多く、人生で是非一度味わってほしい海外旅行先です。

ブータンの基本情報

以下にてブータンの基本情報をご紹介いたします。

項目 内容
国名 ブータン
正式名称 ブータン王国(Kingdom Of Bhutan)
現地名 ドゥク・ユル(Druk Yul、「雷龍の国」という意味)
首都 ティンプー
時差 日本より3時間遅れ(例:日本時間午前10時=ブータン時間午前7時)
国番号 975
面積 38,394km²(九州の約90%に相当)
人口 約777,500人(2021年度)
言語 公用語はゾンカ。英語が広く使われ、ネパール語やヒンドゥー語も一部で通用します。また、各地に様々な方言が存在します。
通貨 ヌルタム(Nu)。インドルピーと等価で、インドルピーも国内で使用可能。
宗教 チベット仏教カギュ派(ドゥク派)が国教

ブータンが誇る自然と文化

ブータンは、ヒマラヤ山脈の麓に位置し、四季折々の自然が訪れる人々を魅了します。山岳地帯には手つかずの森林や高山植物が広がり、珍しい動植物が生息しています。また、文化面でも特にユニークで、仏教の教えを基にした精神性豊かな生活様式が根付いています。

国全体に点在するゾン(要塞修道院)は、歴史的建造物であると同時に現在も機能しており、訪問者はその荘厳な姿と信仰の深さを目の当たりにすることができます。

ブータン旅行での注意点

観光システム
ブータンでは、外国人観光客に対して特定の制度(SDF)が適用されます。この制度に基づき、観光ガイド、専用車、宿泊施設がセットで手配されるため、個人での自由旅行は困難です。ただし、この仕組みのおかげで観光地が保護され、文化が大切にされています。

持ち物
高地特有の寒暖差に備えた服装が必要です。また、ゾンや寺院を訪れる際はマナーとして露出の少ない服装を心がけましょう。

交通手段
日本からブータンへのアクセスは飛行機ですが基本的には経由便で行くというケースが多いでしょう。国内では車が主要な移動手段です。ガイドが同行することで、効率的に観光地を巡ることができます。

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ブータンは、豊かな自然、心温まる人々、そして深い文化的な体験を提供してくれる国です。あなたも一度訪れてみませんか?

ブータンの国是GNH=国民総幸福の理念

国民総生産(GNP)や国内総生産(GDP)は、国家の経済規模や生産性を測る指標として広く知られていますが、GNHという言葉を耳にしたことはありますか?

GNHとは「Gross National Happiness(国民総幸福)」の略であり、「経済的な豊かさではなく、国民の幸福度を優先する」という理念を掲げた新しい指標です。

この概念が注目を集めたのは、1976年12月、第4代国王ジグミ・シンゲ・ウォンチュクがスリランカの国際会議で語った発言がきっかけです。当時21歳という若さであった国王はこう述べました。

「国民によって生産された財やサービス(Product)よりも、国民の幸福度(Happiness)を重要視する」

この考えは、物質的な豊かさが追求される一方で精神的な豊かさが置き去りにされがちな近代社会への強いメッセージとなり、ブータンの政策全体に深く根付いています。

GNHの4つの柱

ブータン政府は、GNHの実現に向けて次の4つの柱(基本方針)を掲げています。これらは、社会、経済、環境、文化、統治の各分野において持続可能な発展を目指すものです。

持続可能で公平な社会経済開発
国民全体が恩恵を受ける公平な経済発展を目指し、特に教育や医療へのアクセスを重視しています。

自然環境の保護
ブータンは国土の約70%を森林で覆い、環境保護を国の政策の中心に据えています。憲法では国土の60%以上を常に森林で保つことが義務付けられています。

有形・無形文化財の保護
チベット仏教を基盤とした独自の文化や伝統を守るため、ゾン(要塞修道院)や民族衣装の着用、伝統的な祭りの開催を奨励しています。これにより、文化的アイデンティティが保たれています。

良い統治
政府は国民の声を反映させるため、透明性の高い政治運営を実施しています。また、2008年には絶対王政から立憲君主制へ移行し、民主的な統治体制を整えました。

GNHがもたらす国民の幸福

ブータンで2007年に実施された国勢調査によると、国民の約9割が「現在、自分は幸せである」と回答しています。この結果は、経済的な数値では測れない幸福感が人々の生活に浸透していることを示しています。

さらにブータンでは、GNHの評価指標を定量的に測るための具体的な仕組みが整えられています。教育、医療、労働環境、コミュニティの結びつき、精神的健康、環境意識など、9つの領域で国民の生活を評価し、その結果をもとに政策を立案しています。

GNHの国際的な注目

近年、GNHはブータン国内にとどまらず、世界中で注目を集めるようになりました。特に地球温暖化や経済格差、精神的ストレスが問題となる中で、「幸福」を政策目標とするモデルは、持続可能な社会を目指す先進国や発展途上国の多くで参考にされています。

ブータンは国連や国際会議の場でもGNHを提唱し、環境保護や精神的幸福の重要性を強調しています。また、2011年には国連総会でGNHの概念が採択され、国際社会における幸福の追求が重要視されるようになりました。

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