日本に3ヶ月程度一時帰国する際の通信手段
日本への一時帰国ですが、1~3ヶ月程度の中長期帰国する際の通信手段に何を使おうか悩む方も多いのではないでしょうか。
通信手段の確保の方法としてはレンタルWiFiや国際ローミング、SIMカード、そしてeSIMなど色々な商品があるのでどれにしようか悩むと思います。
基本的には以下の4択から選ぶ形になると思います。
● 日本のSIMの契約を残している人はそれを使う
● 簡単な物が良いという人は「レンタルWiFi」
● 手軽に使いたいという人は「国際ローミング」
● 安い物を探したいという人は「SIMカード」
基本的には上記の中で「日本のSIMカードの契約が残っている」という方はそれを使うのが一番快適で経済的でしょう。もし格安プランにしていない場合には格安プランにするのも良いと思います。
今回はそれぞれの方法で3ヶ月利用した場合の利用料金の目安に関してご紹介いたします。
1.日本で契約しているSIMを使う
まずはタイ赴任の際に日本のスマホの契約を利用可能な状況で持ってきている方は、そのSIMカードを日本で使うのが一番いいでしょう。
タイ赴任で持ってくる日本SIMの契約で一番多いのが「楽天モバイル」と「povo」なのでそれぞれを3ヶ月程度利用した場合の金額をご紹介いたします。
▶ 楽天モバイルを日本で3ヶ月使った場合
楽天モバイルの月額料金は高速データ利用量に応じて968円(税込)~3,168円(税込)となっております。なので3ヶ月利用した際の月額料金は以下の通りです。
3ヶ月利用した場合 | バーツ換算 | |
楽天モバイル | 2,889円~9,504円 | 約693~2,281バーツ |
上記の通り、月に3GB以下の利用であれば3ヶ月間使っても693バーツ、無制限で使っても2,281バーツとかなり安くなります。
タイでもSMS受信やRakutenLinkを使って日本宛にお得に電話が出来て、一時帰国の際にも日本の通信環境として快適に使える楽天モバイルはタイ赴任の際の必須アイテムです。
▶ povoを日本で3ヶ月使った場合
次にauのオンライン申込限定の特別プランpovoですが、月額料金は0円(税込)となっており、日本でデータをりようする際にはデータトッピングを付けて利用する形になります。
日本で3ヶ月滞在する際に使えそうなトッピングは以下の20日トッピング2,700円(税込)を3回付けるか、90日間で6,490円(税込)を1つ付けるかのどちらかで良いでしょう。
3ヶ月60GBオプションの場合 | バーツ換算 | |
povo | 6,490円 | 約1558バーツ |
上記の通り、90日間の60GBのデータトッピングであれば90日で6,490バーツとかなり安いでうす。使い方によっては楽天モバイルの方が価格を抑えて利用することも可能です。
povoは180日間に1回、有料オプションを追加しないと回線停止や解約になる可能性があるので管理が大変ですが、一番安く日本の電話番号をキープする方法で日本に一時帰国の際にも必要な期間だけデータを追加して利用することが出来ます。
2.タイで日本で使えるレンタルWiFiを借りる
タイから日本へ出発前にレンタルWi-Fiを借りて行き、日本滞在中Wi-Fiを使って通信手段を確保するという方法をご紹介します。メリット・デメリットは以下の通りです。
✅タイでWi-Fiをレンタルして日本で使うメリット
〇 日本到着後すぐにインターネットを利用可能。
〇 行動が一緒であれば複数人でシェアして使う事が可能。
〇 無制限タイプを選べば通信容量を気にしなくてOK!
✅タイでWi-Fiをレンタルして日本で使うデメリット
× 故障時の端末交換・修理などのサポートが受けられない。
× 帰国時期が伸びた場合、返却まで費用が発生する。
× 充電する端末が増えるので手間が掛かる。
▶タイで借りれるレンタルWiFi2選
では、レンタルWiFiをタイで借りて日本で使った場合の費用を計算してみましょう。
今回は大手2社の料金をご紹介します。
Skyberry/スカイベリー
タイの日系携帯電話会社のベリーモバイルが提供しているSkyberryのレンタルサービスの日本国内向けの料金は以下の通りです。
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 |
300MB | 300MB/日 | 30日 | 1,900THB |
1GB | 1GB/日 | 30日 | 2,400THB |
無制限 | 無制限 | 30日 | 2,900THB |
3ヵ月間無制限プランを使った場合の料金
2,900THB(30日)×3口=8,700THB
▶ Samurai Wi-Fi/サムライWiFi
タイのレンタルWi-Fi業者大手のSamurai Wi-Fiでも日本向けのレンタルWi-Fiを提供しております。こちらも日本への一時帰国の際の選択肢になるでしょう。
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 |
1日プラン | 無制限 | 1日 | 200THB |
3ヵ月間無制限プランを使った場合の料金
200THB(90日)×90口=18,000THB
✅ レンタルWiFiはベリーのパッケージがお得
上記2社の無制限Wi-Fiの料金価格比較ではサムライWi-Fiは以前は90日パッケージなどがあったのですが、今回は見つけることが出来ませんでした。タイでレンタルWiFiを借りて日本ですぐ使いたいという人は選択肢に入れても良いでしょう。
▶日本で借りれる便利なレンタルWiFi
日本に到着後に滞在先などでレンタルWi-Fiを受け取り、日本滞在中Wi-Fiを使って通信手段を確保するという方法をご紹介します。メリット・デメリットは以下の通りです。
✅日本でWi-Fiをレンタルして日本で使うメリット
〇 日本語で日本品質のサポートが受けられる。
〇 行動が一緒であれば複数人でシェアして使う事が可能。
〇 無制限タイプを選べば通信容量を気にしなくてOK!
日本でWi-Fiをレンタルして日本で使うデメリット
× 空港到着後~WiFiを受け取るまで通信が使えない。
× 帰国時期が伸びた場合、返却まで費用が発生する。
× 充電する端末が増えるので手間が掛かる。
日本で借りたレンタルWiFiを3ヵ月使った場合の費用
日本で無制限WiFiをレンタルする場合の料金は各社ほぼ横並びとなっています。金額がほぼ同じなのであれば大手のレンタル会社を利用するのが安心です。
最大手ビジョンが提供する日本国内向けWiFiの金額をご紹介します。
▶ Wifiレンタルどっとこむ
一部上場しているビジョンが提供するレンタルWiFiサービスのWiFiレンタルドットコムの日本国内向けの無制限のパッケージは以下の通りです。
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 | 1日延長 |
SoftBank E5383 無制限 | 無制限 | 30日 | 7425円 | 239円 |
SoftBank FS030W 無制限 | 無制限 | 30日 | 7425円 | 239円 |
3ヵ月間無制限プランを使った場合の料金
7,425円(30日)×1口+239円(1日)×60日=21,765円
⇒約5,538THB
✅円安で日本で借りた方がさらにお得に!
今は円安なので、日本のレンタル業者でレンタルした方がお得になっているようです。
他にも色々なレンタルWiFiサービスを提供している会社がありますが、日本のホテルなどへの発送可能な業者もあるのでそういった部分も確認しながら比較していくと良いでしょう。
3.国際ローミングパッケージを使う
タイの携帯電話の回線をそのまま海外で使う国際ローミング、高額な印象があるという人も多いかもしれませんがしっかりとパッケージを申し込めば意外に金額は高くありません。
✅国際ローミングを申し込んで日本で使うメリット
〇 日本到着後もタイの回線をそのまま利用可能。
〇 端末の受取・返却の必要なし。
〇 日本向けは無制限パッケージも提供されている。
✅国際ローミングを申し込んで日本で使うデメリット
× 国際ローミングパッケージ申 込みなしで使うと高額請求。
× 滞在期間が伸びた場合の延長が面倒。
× ローミング回線なので速度が若干不安定。
国際ローミングのパッケージを3ヵ月使った場合の費用
では、レンタルWiFiをタイで使った場合の費用を計算してみましょう。
今回はAISの料金をご紹介します。
▶ AIS国際ローミングパッケージ
AISのローミングのパッケージは複数ありますが「Ready2Fly」または「BIG Pack Plus」の2種類が価格的にはおススメになります。
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 |
Ready2Fly | 7 GB | 10日間 | 399THB |
BIG Pack Plus | 30GB | 20日間 | 1,990THB |
Ready2Flyプランを90日間使った場合の料金
399THB(10日)×9口=3,591THB
▶ Trueの国際ローミングパッケージ
Trueの国際ローミングはアプリから簡単に料金の確認、申し込みを行う事が可能です。
Trueをお使いの方はアプリから料金を確認してみてください。
恐らく料金はAISと近い金額になっていると思います。
4.日本で使えるSIMを買う
タイで使っているSIMカードは基本的にはSIMフリーの端末なので、日本のSIMカードを入れてAPNの設定を行う事で日本のSIMカードを使う事も可能です。
✅日本で使えるSIMを買うメリット
〇 自分の使い慣れたスマホをそのまま使える。
〇 端末の受取・返却の必要なし。
〇 自分に合ったデータ容量を選べる
日本で使えるSIMを買うデメリット
× SIMを入れ替えるのでタイの電話番号での発着信不可。
× 滞在期間が伸びた場合に追加購入が必要。
× APNの設定が手間&難しい。
▶ タイでSIMを買う/IIJ Japan Travel SIM
タイで買える日本向けSIMカードIIJ Japan Travel SIMは30日間使える3GBのパッケージを提供している。データを使い切るか30日経過すると使えなくなる。データをあまり使わない人はお得。
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 |
IIJ Japan Travel SIM | 15GB | 30日 | 1,200THB |
IIJ Japan Travel SIMを90日間使った場合の料金
1,200THB(30日)×3口=3,600THB
▶ タイでSIMを買う/SIM2Fly
先ほど国際ローミングでご紹介したReady2FlyのSIM版というイメージです。こちらも日数分たくさん数を揃えるか、期間延長しながら使うかのどちらかになります。
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 |
SIM2Fly | 7 GB | 10日間 | 399THB |
プラン名 | 高速データ容量 | 期間 | 料金 |
Nippon SIM 15GB | 50GB | 90日 | 5,480円 |
3ヵ月間Nippon SIMを使った場合の料金
4 ,091円(90日)×1口=5,480円
⇒約1,394THB
✅最安値はNippon SIM
Nippon SIM 50GBが今回確認した中では90日間で最安値となりました。SIM2FlyやIIJなどSIMカードの選択肢はかなり多く、日本のAmazonなどでも気軽に購入できるようになっているのでチェックしてみると良いでしょう。
さいごに
今回、色々な商品をご紹介しましたが価格で選ぶのであれば「日本で買う/Docomo プリペイドSIM 日本 50GB 90日」が一番やすいという結果になりました。
価格にこだわる方はAMAZONで購入して、日本の滞在先に事前に手配しておくと良いでしょう。
タイで準備可能な物が良いという人はタイで準備可能な商品から選ぶと良いと思いますが、1ヵ月程度の短期間であれば国際ローミングパッケージも良いですが、3ヵ月程度となる場合には何を選ぶか難しいところですね。
一時帰国を検討している人は上記の価格を参考にしてみてください。
今は円安なので、日本のサイトでレンタルしたり購入したりして日本の滞在先のホテルや実家などに送っておくのがコスパが良さそうです。