
ミャンマーでクーデター、スー・チー氏を国軍が拘束
ミャンマーでは、2月1日午前に、国軍が権力を掌握したと宣言し、ミン・アウン・フライン国軍総司令官が政府トップになると発表しました。2015年の総選挙でNLDが半数の議席を獲得し軍主導の政治が終わりましたが、このクーデータにより再度軍主導の政治が始まるのでしょうか。
今回政治のトップになると発表されたミン・アウン・フライン国軍総司令官はロヒンギャに対する迫害の問題でアメリカへの渡航を禁止されている中の一人で、今後も強権が発動されそうな気がしますね。
首都ネピドーの情報が入って来ない
首都のネピドーでは電話やインターネット回線が遮断されたとの事で、通信手段が絶たれており状況の把握が難しい状況のようで、国営放送MRTVは、技術的な問題のため放送を中止したと説明し、国際放送は映らない状況になっているとの事です。
BBCビルマ語によると、首都ネピドーでは電話やインターネットの回線が遮断された。ネピドー市内と通話ができないため、状況の把握が難しくなっている。
ヤンゴンでも似たような状況でネットや通話が一部使えなくなっているようです。
ここ数年はミャンマー在住日本人は増加していたが
2015年以降、ミャンマーに進出する日系企業も増え、在住日本人も増加が続いていただ、また逆戻りとなるのだろうか。
2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | |||||
人数 | 前年比 | 人数 | 前年比 | 人数 | 前年比 | 人数 | 前年比 | 人数 | 前年比 |
3,168 | +14.1% | 2,776 | +6.4% | 2,608 | +12.7% | 2,315 | +30.3% | 1,776 | +33.5% |
近年は民主化の進展とともに経済発展を遂げ、今度さらなる発展が期待されていただけに今回のクーデターは非常に残念です。
今後、ヤンゴンなどを中心に大きなデモが起きるかのせいも指摘されており、治安が不安定になる可能性もあるので、注意が必要なようです。
2月1日21時時点で在ミャンマー日本大使館のwebサイトには注意喚起をするような文言は記載が在りませんでした。

明日には大使館からも何か発表があるのでしょうか?
バンコクのミャンマー大使館前でデモが行われた
バンコクでもこのミャンマーでのスーチーさん拘束というクーデターに対してミャンマー大使館前で抗議デモが行われました。
最近はバンコク中心部でのデモは減少していたと思っていましたが、既得権益との戦いという共通点でタイのデモがまた活発に中心部で増加する可能性もあるのでしょうか。
Youtubeにデモの様子の動画がアップされていました。
さいごに
ミャンマーは今後デモが活発に行われるようになるのでしょうか。また、香港・タイのデモに関してもどうなっていくのか注目したいですね。
香港は昨年の12月2日に著名な民主活動家が実刑判決を受けるなど力で押さえつけ、国安法違反の情報を告発するホットラインが出来るなどデモのニュースが減少しており、このままデモは無くなっていくのでしょうか。
タイのデモに民主化デモに関しても先程もお伝えした通り、一時期のように中心部でのデモは減少していますが、まだ香港と比較するとデモを行いやすい環境のように感じます。こちらも今後どのような流れで進んでいくのか注目して行きましょう。