
SNSを通じて事件に巻き込まれた子供の数について
警視庁が毎年、事件に関する統計データを出しているのですが、2019年にSNSを通じて事件に巻き込まれた子供(18歳以下)の数は2082人と、2018年より217人増加している。
当然、これは事件になった件数なので事件にならなかったものを含めるとさらに増加するでしょう。
内容としては、「児童買春・児童ポルノ禁止法」が944件で約53%、「青少年保護育成条例」が749件で約41%と、この2つで90%以上となります。
以下に警視庁のデータをグラフにまとめた物を記載します。

フィルタリングの利用の有無に関して
子供にスマホを持たせるときはフィルタリングの設定を行う事が推奨されておりますが、事件に巻き込まれた子供のフィルタリング利用率はどの程度なのでしょうか?
約86%がフィルタリングの利用なし
フィルタリングで100%防げるものではありませんが、フィルタリング利用ありが「232件」に対し、フィルタリング無しは「1490件」とフィルタリングなしでスマホを利用している方が、危険と言えます。
お子様にスマホを持たせる前にフィルタリングを行う事は必須と言えるでしょう。これはスマートフォンだけでなく、タブレットでも同じ事が言えます。
フィルタリングって何?
フィルタリングを知っている人も多いと思いますが、スマホにおいてのフィルタリングとは、子供に適していないサイトやサービスを利用できないようにフィルターを通して、スマホを使わせる機能の事を指します。
フィルタリング機能によって除外される内容は、「出会い系サイト」「違法サイト」といった青少年の発育にふさわしくない有害な情報です。特に高校生や中学生は、色々な事に興味を持ち始める年齢で、興味本位でそういった情報に触れてしまう可能性も高いです。
何が正しくて何が間違っているのはを正確に判断する「スマホに学習する」もあまり頻繁に学校で行われている状況ではありません。まずは、親子で話し合い、有害な情報を取り除くためにフィルタリング機能の利用について話すべきでしょう。
フィルタリングは無料で出来る!
スマホ本体で簡単に出来るフィルタリング方法をiPhone/Android共に基本機能として有しているので是非、そういった機能を使いましょう。
それでも不安という場合には、フィルタリングのアプリ等を使うと良いと思います。
アプリの口コムを見てから、どれを使うかを選ぶと良いでしょう。
お子様用スマホアカウント作成時の基本のキ
iPhone/Andoroid共に、アカウント作成時の基本のキの設定があります。それぞれ簡単にご紹介致します。
<iPhone>13歳未満の子供はファミリー共有でアカウント作成!
13歳未満の子供のiPhoneで、時々年齢をごまかしてアカウントを作成する方もいるようですが、ファミリー共有を使う事で色々制御する事が出来ます。
①アプリの購入の制限
②使用時間の制限
③「探す」アプリで位置情報チェック
④アプリインストール時に親の承認
⑤撮影した写真を家族で共有
これは、ファミリーで共有できるサービスなので、お子様だけでなく、家族全員で共有する事も可能です。
<Android>13歳未満の子供はGoogleファミリーリンクでアカウント作成
Googleファミリーリンクはお子様のスマホを見守る為の機能が多くついています。年齢によっては、監視されているようだと抵抗がある可能性もありますが、通常通り使う事は可能なので、この設定を行う事をおススメします。
①位置情報の確認
②ホーム画面に表示するアプリの指定
③アプリインストール時に親の承認
④親端末から強制ロック解除
⑤利用時間の設定
⑥利用時間の確認
お子様のスマホがAndroidであれば、親御さんのスマホはAndroidでもiPhoneでも設定可能です。
子供にスマホを持たせる前に親子で話し合おう
無理にフィルタリングや見守り機能を使うと言ってもお子様は納得せずに、何とか見守り機能やフィルタリングアプリを無効かする方法を探すでしょう。
なので、まずは親子で話し合う事が重要です。