
タイは国民の90%以上が仏教を信仰する仏教国であり、仏教は日常生活のあらゆる場面に根ざしています。
中でも、僧侶は精神的な支柱として、社会的にも非常に高い尊敬を集めている存在です。観光で訪れる方も、タイの文化や価値観を尊重するために、僧侶に関するマナーやルールを理解しておくことが大切です。
何でタイに来る際には仏教関連のマナーなどをしっかりチェックしておきましょう。
僧侶はタイ社会で特別な存在

タイの僧侶は、仏教の教えを体現する精神的指導者として人々から厚い信頼と尊敬を集めています。早朝には托鉢を行い、人々は食べ物を差し出して善行を積む「タンブン(徳を積む)」文化も日常的に見られます。
特に、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)などの公共交通機関、または空港や役所などでは、僧侶専用の優先席が設けられているのが一般的です。地元の人々は僧侶を見かけると自然に席を譲り、敬意を示す姿勢が浸透しています。
僧侶用の優先席もある

BTSやMRTの座席、さらには空港の待合室など、公共交通機関や施設では、僧侶のために優先席が設けられています。この優先席は、僧侶が特別な存在であることを象徴しており、仏教徒たちがその教えを大切にし、僧侶に対しての敬意を表すための重要なマナーです。多くの人々が自然と僧侶に席を譲る光景は、タイの文化の美しさと、相手を思いやる心を反映しています。
また、僧侶が公共の場に現れると、周囲の人々は彼らに敬意を表する行動を取ります。このような姿勢は、仏教の教えが日常生活にどれほど浸透しているかを示しており、社会全体で僧侶を支え、尊重する姿勢が根付いています。タイを訪れる際にはこうした点に気を付けましょう!
上の写真の左端に映っているオレンジ色の衣をまとった僧侶は、タイの文化において非常に重要な象徴です。彼らは仏教の教えを体現し、地域社会における精神的な指導者としての役割を担っています。
僧侶に席を譲る文化は思いやりの象徴
タイでは、妊婦さんや高齢者、身体の不自由な方と同様に、僧侶に対しても積極的に席を譲るのがマナーとされています。こうした行動は、単なるルールではなく、思いやりの心を表すタイ社会の文化として根付いています。
もし観光中に席を譲られたら、遠慮せずその申し出を受け入れるのがスマートです。こうした瞬間を通じて、タイの文化を肌で感じ、地元の人々とのつながりを深めることができるでしょう。
観光客も知っておくべきマナーとタブー

1. 女性は僧侶に触れてはいけない
タイの仏教において、女性が僧侶に触れることは厳格に禁じられています。僧侶が女性に触れてしまうと、修行で積んだ徳がゼロになるという教えがあるため、公共の場でも僧侶と女性との接触には細心の注意が払われています。
・混雑時の注意:例えばエレベーターなどでは、僧侶が女性に接触しないよう、男性が間に立つように頼まれることもあります。
・交通機関では隣に座らない:女性はBTSやMRTで僧侶の隣に座るのも避けましょう。
2. 指を指したり、無遠慮な態度はNG
僧侶に向かって指を指すこと、ふざけた態度で話しかける、肩を組んで写真を撮るなどの行為は大変失礼にあたります。若い僧侶であっても、敬意を持って丁寧に接することが求められます。
3. 写真撮影の際は必ず確認を
僧侶の写真を撮る際は、必ず許可を取るようにしましょう。また、写真撮影時に距離を保つことも大切です。特に女性は僧侶の近くに寄りすぎないよう配慮しましょう。
僧侶と接する際の心がけを忘れずに

僧侶はタイ文化の象徴的存在です。観光で訪れる際も、現地の価値観を尊重し、敬意を持って接することが大切です。マナーを守ることで、あなた自身もより深くタイの文化に触れることができ、旅行がより意義深いものになるでしょう。
タイでは、私たち外国人もその文化の一部を尊重しながら滞在することが求められます。正しい知識と理解を持って、タイでの素敵な時間を過ごしてください。
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さいごに
私自身、タンブンバーンの際に何度かお坊さんを車に乗せて運転したことがありますが、その後の車内が何となく清められた気がするのも、こうした文化に影響を受けているのかもしれません」。
実際には特別なことはないかもしれませんが、僧侶との接触やその存在は、タイの文化の深さを感じさせるものです。タイを訪れる際には、このような文化やマナーを理解し、敬意をもって接することが大切です。