ドイツでSIMカードをポストペイド契約で契約する方法について、詳しく解説します。
ポストペイドとは、使用した分だけ後で支払う契約形態で、日本の「月額定額プラン」や「後払い契約」に近い形態です。
ドイツでは、主にDeutsche Telekom(Telekom)、Vodafone、O2などの大手通信キャリアでポストペイド契約が可能です。ここでは、ポストペイド契約を進めるための具体的な流れや必要な準備について説明します。
ポストペイド契約の基本情報
ポストペイド契約とは、毎月一定の料金を支払う形で、通話、データ通信、SMSなどを利用するサービスです。契約内容によっては、スマートフォンとセットで購入できることもあります。
ポストペイド契約の特徴
・月額料金
毎月一定額を支払う形になります。データ通信量や通話時間に応じて、複数のプランが用意されています。
・契約期間
ドイツでは、ポストペイド契約は通常、24ヶ月間の契約期間が設定されています。契約期間終了後に更新することが一般的です。
・料金体系
契約内容によって、月額基本料金、通話やデータ使用量の料金が異なります。データ通信量が多いプランや、特典付きのプランも豊富です。
ポストペイド契約の準備
ポストペイド契約には、一定の審査や手続きが必要です。契約前に必要な準備をしましょう。
必要な書類と情報
・身分証明書
ドイツにおける身分証明書(例えば、パスポート、滞在許可証、またはEU圏内の居住者ならIDカードなど)を提示する必要があります。
・住居証明
ドイツ国内に住民登録をしている場合、住所証明書(Anmeldung)を提出することが求められることがあります。
・銀行口座情報
ドイツでは直接引き落とし(SEPA)を利用するため、ドイツの銀行口座が必要です。銀行名、口座番号、IBAN(国際銀行口座番号)を提供します。
・クレジットスコア
ドイツでは、個人の信用情報(Schufa)を基に審査が行われるため、過去にドイツ国内での金融取引やローン履歴が影響することがあります。外国人の場合、場合によっては契約を見送られることもありますが、安定した収入がある場合や一定の信用情報を提供できれば契約可能です。
SIMのポストペイド契約の手続きの流れ
ポストペイド契約の流れですが、必要書類さえ準備が出来ればそこまでハードルは高くありません。以下の流れを参考にしてみてください。
通信キャリアを決める
ドイツにはいくつかの大手通信事業者があり、それぞれに異なる料金プランやサービスを提供しています。代表的な通信事業者は次の通りです。
・Deutsche Telekom(Telekom)
通信品質とカバレッジが最も広範囲で安定しており、特に都市部で強いです。
高速な5Gサービスと幅広いオプションが特徴です。
・Vodafone
競争力のある価格と、国際的なサービス提供に強みを持つ通信キャリアです。
グローバルローミングサービスに特化したプランも多いです。
・O2
他の2社に比べて月額料金がリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。
ポストペイドプランの選択肢も多く、若干のカスタマイズが可能です。
通信キャリアの特徴に関しては以下の記事にてご紹介しております。
プランの選択
各通信キャリアが提供しているポストペイドプランは、基本的に通話、データ通信、SMS、国際通話などのパッケージが組み合わされた形です。選ぶ際は以下をチェックしましょう。
・データ通信量
使いたいデータ量に応じてプランを選択します。通常は5GB~100GB以上のプランがあり、大容量プランは高額になる傾向があります。
・通話時間
国内通話が定額で含まれるプランも多いですが、通話時間に応じてプランを選ぶと良いでしょう。
・国際通話・ローミング
海外にかけることが多い場合や、旅行用にローミングサービスを利用したい場合、追加オプションを確認しましょう。
ドイツのSIMの契約は契約期間が24ヵ月という場合が多いので、事前に確認しておこう!しばらく住む場合には問題ないですが短期の場合にはプリペイドがオススメです。
契約手続き
キャリアの店舗(例えば、Media MarktやSaturnの家電量販店、オンラインショップ)で契約手続きを行います。店舗で手続きを進める場合、以下の流れとなります。
・店員に希望するプランを伝え、契約の詳細を確認します。
プランの画面のスクリーンショットを見せて、これにしたいと伝えても良いでしょう。
・必要な書類を提出します。
(必要書類:身分証明書、住居証明書、銀行情報)
・クレジットチェックが行われ、問題がなければ契約が成立します。
(基本的には問題ないと思います)
SIMカードの受け取りと設定
契約が完了したら、そのばでSIMカードが提供されます。SIMカードを受け取った後、スマートフォンに挿入し、必要に応じてAPNの設定を行います。
・SIMカードの挿入
スマートフォンのSIMカードスロットにカードを挿入します。eSIMの場合にはQRコードのスキャンでOKです。
初期設定: 通信キャリアの設定情報に従い、APNの設定やSMS、MMSの設定を行います。
ポストペイド契約後の支払いと注意点
ポストペイド契約は、基本的に月々の支払いが自動で引き落とされる形です。
月額料金や使用量に応じて追加料金が発生することもあります。利用状況に応じて料金が増減するため、契約内容をしっかり確認し、使い過ぎに注意しましょう。
また、ドイツのSIMカードの契約は原則2年契約となっており、解約のハードルが高い事でも知られています。
・契約の更新
ドイツでは、契約満了後は通常、さらに2年間の契約更新が自動で行われる場合があります。契約更新を望まない場合は、更新の1~2ヶ月前に解約手続きを行う必要があります。
・解約手続き
契約の途中で解約をする場合は、キャリアに連絡して解約手続きを行います。解約時には、解約手数料が発生する場合もあるので、注意が必要です。
必要書類さえ揃えばそこまで難しくない!
ドイツでのポストペイド契約は、キャリア選びからプラン内容の決定、必要書類の準備までをしっかりと整えて進める必要があります。
契約手続きがスムーズに進むよう、特に身分証明書や住所証明書、銀行口座情報の準備を忘れずに行いましょう。また、契約内容に関して十分に理解し、料金やサービス内容に満足できるプランを選ぶことが重要です。
ただ、ドイツのポストペイドでのSIMカードの解約は結構面倒なので事前にチェックしておくのが良いでしょう。