リトアニアへの旅行を検討中の皆さん、治安状況が気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、最新のリトアニア治安情報をもとに、都市部の安全性、注意すべき地域や犯罪、そして具体的な防犯対策について詳しく解説します。リトアニアで安全かつ楽しい旅を楽しむために、ぜひご参考ください。
リトアニアの治安概要
リトアニアはヨーロッパの中でも比較的安定した治安を誇る国です。日本の外務省からも特別な注意喚起は出されていません。しかし、日本と比べると犯罪発生率は高い傾向があり、殺人は約4倍、強盗は約10倍、強制性交等は約5倍の発生率があります。これらは主に都市部や特定のエリアで発生しているため、旅行中は注意が必要です。
主要都市であるビリニュス、カウナス、クライペダなどの観光エリアでは比較的安全に過ごせますが、スリや置き引きなどの軽犯罪が多発しているため、警戒を怠らないことが重要です。
特に夜間の一人歩きは避け、最新の治安状況を外務省の海外安全ホームページなどで確認しておくと安心です。
リトアニアの注意エリアポイント
リトアニア全体は比較的安全な国とされていますが、特定の地域では注意が必要です。特に以下のエリアは、犯罪リスクが高いとされていますので、旅行中は避けるか、十分な警戒をしてください。
ビリニュスのハレ市場周辺
リトアニアの首都ビリニュスにあるハレ市場は、昼間は観光客や地元の人々でにぎわう活気あるスポットです。しかし、夜間は人通りが激減し、治安が悪化します。
不審者が集まりやすく、スリや置き引きといった軽犯罪のほか、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
防犯対策
・夜間の一人歩きは避ける
・バッグは体の前でしっかり持ち、不審者には近づかない
・知らない人からの親切な申し出にも警戒する
シャウレイの工業地帯
第4の都市シャウレイにある工業地帯は、犯罪発生率が高く、ギャングや無職者が集まるエリアとされています。
凶悪犯罪が発生する可能性があるため、観光客が近づくべきではありません。
防犯対策
・工業地帯には近寄らない
・万が一迷い込んだ場合は、速やかに人通りの多いエリアに移動
・トラブルが発生した場合は警察に助けを求める
クライペダの港湾エリア
リトアニア最大の港湾都市クライペダでは、港周辺が特に夜間の治安が悪いことで知られています。この地域では、違法な活動や暴力事件が発生する可能性があります。
防犯対策
・夜間の港周辺への立ち入りは避ける
・タクシーや配車アプリを利用して安全に移動する
・不審者に絡まれた場合は速やかにその場を離れる
観光客が気を付けたい犯罪と対策
リトアニアは比較的治安が良い国ですが、観光客を狙った犯罪には注意が必要です。以下では、特に多い犯罪の種類とその対策を紹介します。
スリやひったくり
リトアニアでは観光地や人混みの多い場所で、スリやひったくりが多発しています。犯人は単独ではなく、複数人で犯行に及ぶケースが多いです。話しかけて気をそらし、別の犯人が貴重品を盗む手口が一般的です。
防犯対策
・貴重品はバッグの奥にしまい、体の前で管理
・知らない人に話しかけられたら警戒心を持つ
・財布やスマートフォンは簡単に取り出せない場所に保管
タクシー詐欺
リトアニアでは、違法タクシーによる詐欺が報告されています。メーターを改ざんしたり、意図的に遠回りしたり、両替詐欺を働くケースもあります。
防犯対策
・必ず配車アプリ（例：Bolt、Uber）や正規のタクシー会社を利用
・料金は事前に確認し、現金で支払う場合は正確な金額を渡す
・流しのタクシーは避ける
置き引き
カフェやレストラン、ホテルのロビーなどで、荷物を置きっぱなしにすることで置き引き被害に遭うケースが増えています。
防犯対策
・席を離れる際は必ず貴重品を持ち歩く
・貴重品をテーブルや椅子に放置しない
・ホテルではセキュリティボックスを活用
リトアニアの夜間の治安状況について
リトアニアは、主要都市を中心に比較的治安が安定している国とされています。特にビリニュスの旧市街は観光地としても人気が高く、夜間でも人通りが多いことから、比較的安心して過ごせるエリアです。
しかし、油断は禁物です。夜間に旅行者が遭遇しやすいトラブルを避けるためには、いくつかの基本的な防犯対策を講じることが重要です。
ビリニュス旧市街の夜間安全性
ビリニュス旧市街は観光客にとって最も賑わうエリアの一つであり、夜間もレストランやバーが営業しているため、人通りが絶えません。このため、他の都市部に比べて安全性は高いといえます。ただし、人気の少ない路地や観光地から離れた場所では、犯罪リスクが高まることがあります。
・夜間の一人歩きは避ける
特に女性旅行者は、夜間の一人歩きを避け、グループでの移動を心がけましょう。
・観光スポット周辺でも警戒を怠らない
観光客が集まる場所では、スリや詐欺などの軽犯罪が発生する可能性があります
女性旅行者におすすめの防犯対策
リトアニアは比較的女性旅行者にも優しい国ですが、夜間には注意が必要です。以下のような対策を実践すると安心です。
・タクシーアプリの活用
夜間の移動には、地元で人気のタクシーアプリ「Bolt」「eTAKSI」「Uber」などを利用するのがおすすめです。これらのアプリでは、目的地を入力するだけで正確な料金が表示され、ドライバーの評価も確認できるため、信頼性が高いです。
・正規のタクシーを利用
路上でのタクシーを拾うのは避けましょう。不正行為やぼったくりのリスクがあるため、必ず正規のタクシー会社を利用するか、ホテルやレストランにタクシーを呼んでもらうのが安全です。
人気のない場所のリスク
リトアニアの主要都市では、夜間でも街灯が設置されているエリアが多いものの、人通りの少ない場所では犯罪が発生するリスクが高まります。特に、以下のようなシチュエーションでは十分注意してください。
・公園や住宅地の暗いエリア
夜間には犯罪が発生しやすい場所です。可能な限り明るく、人の多いルートを選びましょう。
・治安が悪いとされるエリア
例えば、ビリニュス中央市場（ハレス市場）の周辺などは、夜になると治安が悪化するとされています。特に酔っ払いが多くなる時間帯には近づかない方が良いでしょう。
リトアニアの夜間は、主要都市を中心に比較的安全ですが、人気のないエリアや観光客が狙われやすい場所では注意が必要です。特に、夜間の移動や一人歩きを避けること、防犯対策を怠らないことが安全な旅を実現する鍵となります。
リトアニアでトラブルに遭った際にどうする？
リトアニアで万が一、犯罪の被害に遭った場合は焦らずに落ち着いて手続きを進めて行きましょう。
以下にて犯罪に巻き込まれた際に重要な連絡先などをご紹介いたします。
警察・救急車・消防署
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察 | 112 |
| 救急車 | 112 |
| 消防車 | 112 |
上記の電話番号は緊急時の対応を依頼する際の連絡先となりますので、貴重品の紛失・盗難などでポリスレポートなどが欲しい場合には最寄りの警察署にいきましょう。
在リトアニア日本国大使館への相談
万が一、犯罪被害に遭い、さらなるサポートが必要な場合、在リトアニア日本国大使館に連絡することができます。日本大使館では、犯罪に遭った際の手続きや支援を行っており、また、被害を受けた日本人に対する領事サービスも提供しています。
・帰国のための渡航書の発給：盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言：必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
在ラトビア日本国大使館
・住所：M. K. Čiurlionio g. 82, Vilnius, 03100 Vilniaus m. sav
・電話番号：+37052310462
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届（警察発行の証明書）
・病院の診断書や領収書（医療補償の場合）
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要！
海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号（例：香港は「852」、タイは「191」など）
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ（例：LINEやWhatsApp）を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ（Google MapsやApple Mapsなど）を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ（Google翻訳やiTranslateなど）を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済（Apple Pay、Google Pay、PayPalなど）を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます！
