フェズはモロッコの古い都市のひとつで、北アフリカでも特に美しい場所として知られています。モロッコの北部、アトラス山脈のふもとに広がっていて、歴史的な建物や活気ある市場、広い庭園で有名です。
フェズで絶対に外せないスポットのひとつが、「フェズ・エル・バリ」と呼ばれる古い市街地。ここは世界遺産にも登録されていて、狭い路地や素晴らしい建築が特徴です。まるで迷路のような街並みを歩くだけでも楽しいですよ。
また、フェズには見どころがたくさんあります。特に有名なのがカラウィーン大学や、ザウィア ムーレイ イドリス廟など。モスクやマドラサ(宗教学校)、宮殿など、歴史的な建物が目を引きます。
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モロッコのお土産探しに最適!
そして、フェズは手工芸品が豊富な場所でもあります。市内のスーク(市場)では、絨毯や陶器など、素敵なお土産を見つけることができます。モロッコらしいお土産を探している人にはぴったり!
さらに、フェズには素晴らしい庭園も点在しています。ジュナン・スビル庭園やジャルディン・ジャネネ・アンドルーズ(Jardin Jnan Sbil)などが特に有名で、自然の中でリラックスできるスポットです。
フェズはその独特の雰囲気と美しい景色で、モロッコ旅行をするならぜひ訪れたい場所です。歴史や文化に触れながら、街の魅力を存分に楽しんでください!
フェズへの行き方
モロッコの人気観光都市フェズへは、まず同国の主要な空の玄関口であるカサブランカのムハンマド5世国際空港(Mohammed V International Airport)を拠点にするのが一般的です。
その後、フェズまでの移動手段としては、主に「飛行機」か「バス」が利用されます。それぞれの特徴と所要時間について詳しく見てみましょう。
カサブランカからフェズへの距離
カサブランカからフェズまでは約300kmの距離があり、移動には通常3〜4時間かかります。フェズはモロッコ北部に位置しており、移動手段を選ぶ際には効率性と快適さを重視することが、快適な旅行を実現するポイントとなります。
飛行機での移動
飛行機を利用する場合、カサブランカのムハンマド5世国際空港から国内線でフェズの「フェズ=サイス空港(Fez–Saïs Airport)」へ向かうのが最速で便利な方法です。このフライトは約1時間で、時間を有効に使いたい観光客におすすめです。
飛行機移動でのポイント
国内線は頻繁に運航されており、モロッコの航空会社「ロイヤル・エア・モロッコ(Royal Air Maroc)」が主要キャリアとしてサービスを提供しています。搭乗手続きや空港間の移動時間を含めても、バスや車よりも短時間で目的地に到着可能。
・所要時間:約1時間
・料金:季節や航空会社によりますが、片道で約50〜150米ドルほどが目安です。
バスでの移動
飛行機より時間はかかりますが、費用を抑えたい場合やモロッコの風景を楽しみたい方には、バス移動も良い選択肢です。カサブランカには大手バス会社の発着拠点があり、特に人気なのが「CTM」と呼ばれるモロッコ国内最大手のバスサービスです。
バス移動でのポイント
道中ではモロッコの田園風景や山々の景色を楽しむことができ、のんびりと旅を満喫したい方には最適です。CTMのバスは冷暖房やリクライニングシートを備え、快適な旅を提供。途中休憩も含まれています。
・所要時間:約3〜4時間
・費用:片道約10〜15米ドルと、飛行機に比べて格安。
車での移動(運転手付きタクシーやレンタカー)
もう一つの選択肢として、レンタカーや運転手付きタクシーを利用する方法があります。モロッコの道路網は比較的整備されており、高速道路を利用すればカサブランカからフェズまで約3〜4時間ほどで到着します。
車移動のポイント
車での移動は自分のペースで移動できるため、途中で観光地や休憩スポットに立ち寄る自由度が高い。
・費用:運転手付きタクシーの料金は100〜200米ドル程度が相場。レンタカーは車種により1日あたり約30〜70米ドルほど。
・注意点:モロッコでの運転に慣れていない場合は、道路標識や交通ルールの違いに注意が必要。
各移動手段のポイントまとめ
移動手段 | 所要時間 | 費用目安 | 主なメリット |
---|---|---|---|
飛行機 | 約1時間 | 50〜150米ドル | 最速かつ快適、移動時間を大幅短縮 |
バス | 約3〜4時間 | 10〜15米ドル | コストパフォーマンスが良く、景色も楽しめる |
車 | 約3〜4時間 | 100〜200米ドル(タクシー) | 自由度が高いプライベートな移動が可能 |
短時間でフェズに到着したい場合は飛行機が最適です。一方、費用を抑えつつ風景を楽しむならバス、または自分好みの旅程を組みたい場合は車での移動を検討すると良いでしょう。移動手段を選ぶ際は、旅のスタイルや時間、予算に応じて最適な方法を選んでください!
フェズのオススメ観光スポット
モロッコのフェズに旅行に行く際、ぜひ訪れておきたい観光スポットがあります。歴史的な遺産や美しい庭園、そして深い文化を体感できる場所が数多くありますので、旅行計画を立てる際の参考にしてください。
フェズ・エル・バリ(Fez el-Bali)
フェズ・エル・バリは、フェズの旧市街を指し、モロッコの伝統的な都市構造が色濃く残るエリアです。この地域は、モロッコで最も古く、最も保存状態の良いメディナ(旧市街)のひとつで、1981年にユネスコの世界遺産にも登録されました。
ここでは、狭く曲がりくねった路地や、色とりどりの市場(スーク)を歩きながら、モロッコの伝統的な生活様式を垣間見ることができます。
フェズ・エル・バリは、9世紀に建設されたもので、モロッコ最古のメディナのひとつです。その歴史を感じるには歩き回るだけでも十分です。古い家々やモスク、そして匂い立つ香辛料や革製品を売る店々が立ち並び、観光客にとっては、まるで過去の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。
また、フェズの伝統的な建築やモスクの装飾は見どころ満載です。文化的、歴史的な背景を感じながら、細い道を散策してみることをおすすめします。
カラウィーンモスク・大学(University of al-Qarawiyyin)
カラウィーン大学は、フェズにあるイスラム世界最古の大学のひとつで、859年に創設された歴史的な教育機関です。現在も多くの学問的、宗教的な影響を与えており、イスラム世界で教育と知識を学ぶ重要な場となっています。
大学の創設者であるファティマ・アル・フィフリは、当時のモロッコで最も著名な学者の一人であり、この大学を通じて多くの学者や知識人を輩出してきました。
カラウィーン大学のモスクは、美しいイスラム建築を誇り、その壮麗なファサード(外壁)や装飾が見事です。しかし、イスラム教徒以外の入場が制限されているため、内部に足を踏み入れることはできません。
外から見るだけでその歴史的な価値や壮大さを感じることができ、訪れる価値は十分にあります。カラウィーンモスクや大学周辺のエリアも散策しやすく、地域の文化や伝統を学ぶことができる場所です。
ジュナン・スビル庭園(Jardin Jnan Sbil)
ジュナン・スビル庭園は、フェズの旧市街に位置する美しい公共の庭園で、フェズ市内で最も広大な緑地のひとつです。1912年にフランスの植物学者によって設計され、一般公開されました。
この庭園は、モロッコの美しい風景を楽しめる場所であり、特に都会の喧騒から逃れて静かなひとときを過ごすのに最適なスポットです。
庭園内は、色とりどりの花々や樹木、池、噴水などで装飾されており、散歩をしながらリラックスできる空間が広がっています。道を歩けば、緑に囲まれた遊歩道や、ベンチで一息つけるスペースも豊富にあります。自然と調和した景観は、フェズの伝統的な建築物と並び、観光客にとって癒しのひとときを提供してくれます。
もしフェズの観光で疲れたら、ぜひこの庭園でリフレッシュしてみてください。美しい植物や水辺の風景に囲まれながら、モロッコの自然を存分に堪能できるでしょう。
その他の見どころ
フェズには、上記の観光スポットの他にも魅力的な場所が数多くあります。例えば、フェズ王宮(Royal Palace of Fez)は、モロッコの王族が住む宮殿で、外観の美しさと庭園の広さが圧倒的です。
また、ボウジュル・モスクやアタリーニャ地区のような歴史的な名所もあり、フェズを訪れる観光客を魅了し続けています。
フェズは、モロッコの中でも最も古い都市のひとつであり、その歴史的な価値や文化的な深さを体験できる場所です。旅行中は、伝統的な手工芸品の市場であるスークを散策したり、地元のカフェでモロッコ式のミントティーを味わったりして、モロッコならではの魅力を楽しんでください。
モロッコ旅行を安全に楽しもう!
モロッコはアフリカ大陸の中でも比較的安全な国とされていますが、旅行中に気をつけるべきポイントがいくつかあります。
特に観光地では、旅行者がターゲットにされやすいため、以下の注意点をしっかりと押さえて、安全な旅行を楽しむための参考にしていただければと思います。
ぼったくり被害
モロッコでは、観光地でよく問題となるのが「ぼったくり」です。特に観光客が多く集まる場所では、屋台やタクシーでの料金が不当に高く設定されることがあります。
マラケシュのような観光地では、これが非常に一般的です。特に、タクシーの運転手がメーターを使わない場合、事前に料金をしっかり確認してから乗車することが重要です。また、タクシーの乗車前に「目的地までいくらか」と確認し、料金に納得した上で乗車するようにしましょう。もしメーターを使うタクシーであれば、そのタクシーが正しく料金を計算してくれるか確認しておきます。
また、屋台で食事をする場合、メニューの価格をあらかじめ確認するか、支払い前に金額を確認することをお勧めします。特に観光地では、料金が観光客用に高く設定されている場合がありますので、地元の価格や習慣について事前に調べておくと安心です。
突然高額な請求を受けるリスクを減らせます。周囲の他の観光客の様子を見たり、旅行ブログや体験談を参考にするのも一つの手です。
2. スリ、ひったくり、置き引きなどの盗難被害
マラケシュをはじめとするモロッコの観光地では、スリやひったくり、置き引きなどの盗難被害も注意すべき問題です。観光地で混雑している場所では、盗難が頻繁に発生しますので、荷物の管理は徹底的に行いましょう。
例えば、お尻のポケットに財布を入れたままで歩いたり、カバンを放置したりすることは危険です。財布やスマホが見えないように、カバンの中身を整理しておくことが大切です。
特に、人混みが多い場所では、スリなどが近づいてくることがあります。歩きながらスマホを使っていると、突然後ろから近づいてきた人に取られてしまうこともあるため、注意が必要です。もし道を尋ねられた際には、必要以上に近づきすぎないように気をつけましょう。
見知らぬ人が声をかけてきても、無理に応じる必要はありません。逆に、偽装警官や詐欺師が近づいてくることもあるので、警戒心を持って行動することが重要です。
特に女性は人気のない道や夜間に注意!
女性旅行者にとって、モロッコでは注意すべき点がいくつかあります。特に人気のない道を一人で歩くことは避けるべきです。観光客を狙った詐欺行為や犯罪もあるため、安全性を高めるためには、人通りの多い場所や明るい場所を選んで移動することをお勧めします。
また、モロッコでは観光客の女性に対して付きまといや不適切な行動を取ることがあるため、常に周囲に気を配り、警戒を怠らないようにしましょう。
夜間や初めて訪れる場所では、なるべく一人で行動せず、グループで行動することで安全性を確保できます。夜は暗くなるのが早いため、特に注意が必要です。
深夜には多くの場所が閉まるので、夜間の外出を控えるか、外出する必要がある場合には、あらかじめ行動を計画しておくと安心です。
服装に関する注意
モロッコはイスラム文化が色濃く根付いている国です。特に女性は、過度な露出を避けることが大切です。露出が多い服装は目立ちやすく、時には不快な思いをすることがあるため、慎重に選んで行動しましょう。
肩や膝を覆う服装を心がけると、現地の文化や習慣を尊重することができ、安全にもつながります。モロッコでは、伝統的な衣装が一般的ですが、観光地では比較的自由な服装が許容されています。とはいえ、露出の少ない服を選ぶことで、街中でのトラブルを避けることができます。
また、帽子やサングラスをかけることで、強い日差しから体を守ることができるので、適切な服装や小物を選ぶこともおすすめです。
特に観光地や市場では目立つことが多いため、現地の文化に配慮しつつ、目立ちすぎないようにすることが望ましいです。
まとめ
モロッコは美しい観光地と文化を持つ国であり、非常に魅力的な場所です。しかし、観光地ではぼったくりや盗難、さらには不適切な行動をする人々がいることも事実です。
これらの問題に対処するためには、事前に旅行情報を調べ、現地での注意点を把握しておくことが重要です。自分の安全を最優先に、楽しい旅行を楽しむために、十分な準備と心構えを持って行動しましょう。
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