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クロアチア旅行で気になる治安・よくある犯罪・危険エリアなどを徹底解説! 

クロアチアは美しい自然や歴史的な街並みで知られる観光地であり、その首都ザグレブもヨーロッパの中で比較的治安が良い都市として広く認知されています。

ただし、どんなに安全といわれる場所でも、観光客を狙った犯罪はゼロではありません。本記事では、クロアチアのザグレブを中心としたクロアチア旅行を安全に楽しむためのポイントについて、さらに詳しく解説します。

クロアチアの治安の現状

クロアチアは全体的に治安が良好で、観光客にも比較的安全な国とされています。2024年8月現在、外務省の海外安全情報によると、シサクなどの一部地域が「十分注意してください」(レベル1)に指定されていますが、これは一般的な注意を促すレベルであり、特段の危険情報はありません。

ザグレブにおける犯罪発生率は、他のヨーロッパの主要都市と比べて低めです。主な犯罪はスリやひったくりといった軽犯罪で、暴力的な犯罪は稀です。しかし、観光客が多く訪れるエリアでは、混雑や油断が原因で被害に遭う可能性もあります。

観光客が注意すべき犯罪とその対策

観光客が狙われやすい犯罪には以下のようなものがあります。
それぞれの特徴と対策を詳しく見ていきましょう。

スリ・ひったくり

クロアチアで特にスリやひったくりが多い地域や気を付ける場所は以下の通りです。

・中央駅周辺
・バン・イェラチッチ広場などの観光スポット
・路面電車やバスなどの公共交通機関内
・賑わう市場やイベント会場

スリ・ひったくり対策

貴重品は体の前に持つ
ショルダーバッグやリュックは前に抱えるようにし、チャックが閉まっているか確認しましょう。

現金は分散して持つ
財布の中に全額を入れず、予備の現金やカードを別の場所に保管するのがおすすめです。

スマートフォンを不用意に使わない
写真撮影や地図を見ている間に盗まれるケースもあるため、立ち止まる際は周囲を確認しましょう。

タクシーのぼったくり

クロアチアでタクシーに乗る際のぽったくりの手口をご紹介いたします。

・メーターを使わず高額な料金を請求
・意図的な遠回りで料金を水増し
・非公式のタクシーで法外な請求

クロアチアでのタクシーのぽったくり対策

配車アプリを利用する
UberやBoltは料金が事前に表示されるため、安心して利用できます。

正規のタクシーを選ぶ
屋根に「TAXI」の表示があり、メーターを使用するタクシーを選びましょう。

ホテルやレストランで手配してもらう
ホテルやレストランなどの現地の信頼できる場所での手配が安全です。

首都ザグレブの注意エリア

クロアチアの首都ザグレブは比較的治安の良い都市ですが、観光客が集まる一部のエリアでは軽犯罪が発生しやすい傾向があります。

特にスリやひったくり、タクシーのぼったくりなど、観光客を狙った犯罪が報告されています。以下では、注意が必要なエリアと安全に過ごすための具体的なポイントを詳しく解説します。

中央駅周辺

中央駅(Glavni kolodvor)はザグレブの主要な交通拠点であり、観光客や地元住民が行き交う非常に賑やかなエリアです。しかし、その賑わいを逆手に取ったスリやひったくりが発生することがあります。特に駅周辺の広場や公共交通機関の停留所で注意が必要です。

中央駅周辺のリスク

・スリやひったくりが頻発。
・観光客に近寄る物乞いや怪しげな人物が存在する場合がある。
・夜間は人通りが減少し、不審者が目立つエリアとなることがある。

安全対策のポイント

荷物の管理を徹底する
荷物は常に身体の前で持ち、バッグの口はしっかり閉める。
スーツケースやリュックの管理にも注意し、短時間でも放置しない。

混雑時に警戒心を持つ
駅のチケット売り場や列車の乗降時など、人が多く集まる場面で注意を払う。
ポケットに財布やスマートフォンを入れない。

夜間は訪問を控える
夜は人気が減り、防犯上のリスクが増すため、必要がない限り訪問を避ける。

夜のドラツ広場

昼間は市場として賑わい、地元の活気を感じられる人気スポットですが、日が落ちると人通りが減り、治安が不安定になることがあります。特に深夜には不審な人物が見られることがあり、注意が必要です。

夜のドラツ広場のリスク

・夜間の人通りの少なさ。
・酔っ払いや不審者が出没する可能性。

安全対策のポイント

訪問は昼間に限定する
市場が活発な午前中から夕方までに訪問するのがベスト。

グループで行動する
特に夜に訪れる場合は複数人で行動し、安全を確保する。

周囲に警戒する
不審な人物が近づいてきた場合、素早くその場を離れる。
余計なトラブルを避けるため、必要以上に接触しない。

夜のトカチ市場周辺

トカチ市場(Tržnica Dolac)は地元の人々や観光客で賑わう市場で、昼間は楽しい観光スポットです。しかし、閉店後は閑散とし、防犯意識が必要なエリアになります。

夜のトカチ市場周辺リスク

・営業終了後は人気がなくなり、不審者が現れる可能性。
・照明が少ない通りでは視界が悪く、犯罪のリスクが高まる。

安全対策のポイント

市場の営業時間中に訪問する
営業時間内(通常午前中から午後早くまで)に訪れることで、安全に買い物や観光を楽しめます。

夜間の立ち入りを避ける
市場が閉店した後は、人通りが減少するため、近づかないようにする。

明るい道を選んで歩く
照明が十分にある通りを選び、安全なルートを計画して移動する。

クロアチア旅行で気を付けるポイント

ザグレブはヨーロッパの中でも比較的治安が良い都市として知られていますが、夜間の行動には一定の注意が必要です。観光客を狙ったスリやひったくりが発生することもあり、特に一人歩きは避けるべきです。

安全に夜のザグレブを楽しむための具体的なアドバイスと注意点を以下にまとめます。

夜間の外出時の基本ルール

夜のザグレブを安全に過ごすためには、いくつかの基本ルールを守ることが重要です。

グループで行動する
一人での外出を避け、複数人で行動することで安全性が高まります。特に女性旅行者の場合、グループでの行動は効果的です。

明るく人通りの多い場所を選ぶ
メインストリートや観光地周辺は夜遅くまで人通りがあり、比較的安全です。一方、人通りの少ない路地や暗い場所には近づかないようにしましょう。

貴重品の管理を徹底する
バッグや貴重品はしっかりと管理し、体から離さないようにしましょう。バッグは身体の前に持ち、ジッパーを確実に閉めてください。

安全な移動手段の選び方

夜間の移動には特に注意が必要です。以下のような移動手段を検討しましょう。

タクシーや配車アプリを利用する
夜間はタクシーの利用がおすすめです。ただし、正規のタクシーを利用することが大切です。メーターを使用しないドライバーや、高額な料金を請求するぼったくりタクシーを避けるため、UberやBoltなどの配車アプリを活用するのが安心です。

公共交通機関の利用は慎重に
ザグレブの公共交通機関(トラムや路面電車)は比較的安全ですが、深夜や週末の利用には注意が必要です。酔っ払いや騒ぎを起こす人々がいる可能性があるため、夜遅くに公共交通機関を利用する際は、以下のポイントを守りましょう:

混雑した車両を避ける:トラブルのリスクを減らします。
運転手の近くに座る:緊急時に安心できる位置を選びます。
時間に余裕を持つ:終電を逃すことがないようスケジュールを確認してください。

徒歩での移動は明るい道を選びましょう。
暗い路地や人気のない場所を避け、主要な通りを利用するようにしましょう。

被害に遭わないための防犯対策

観光客を狙った軽犯罪を防ぐためには、以下の防犯対策を実践しましょう。観光客を装って話しかけてくる人物や、商品をしつこく売りつけてくる人には警戒を!

公共交通機関での注意

ラッシュ時や混雑する車両では、スリに注意。深夜や早朝の利用は避け、特に週末の夜間はトラブルに巻き込まれないよう注意する。また、チケットを購入するさいには正規のチケットを購入し、罰金を避けるために常にチケットは携帯しましょう。

貴重品の保管

財布やパスポートなどの貴重品は分散して持ち歩く。スマートフォンやカメラを公然と使用せず、不必要な注目を避ける。

現金やカードの管理

必要以上に多額の現金を持ち歩かない。使用するクレジットカードは、セキュリティ対策が万全なものを選んで、事前に海外で利用可能か確認しておきましょう。

クロアチアで被害に遭ったら

クロアチア旅行中、どんなに注意を払っていても、犯罪の被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。

万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な情報を把握しておきましょう。以下では、被害に遭った際に役立つ連絡先や対応手順を詳しくご紹介します。

万が一の際に役立つ主要な連絡先です。旅行中はメモやスマートフォンに保存しておきましょう。

緊急時の警察:192(盗難、暴行、その他犯罪全般)
救急車:194(医療緊急時)
消防署:193(火災や災害時)
EU共通緊急番号:112(警察、消防、救急を含む総合対応)

在クロアチア日本国大使館への相談

パスポートの盗難や、その他の被害に遭った場合には、在クロアチア日本国大使館が頼りになります。
総領事館では以下のサポートが受けられます。

帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。

現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。

▶ 在クロアチア日本国大使館の連絡先
電話番号:+38514870650
所在地:Boškovićeva ul. 2, 10000, Zagreb
営業時間:平日9:00~12:00 / 13:00~16:00

手続きの注意点
パスポートの盗難に関しては、再発行の際に証明写真や帰国のための渡航書の発給手数料が必要です。現地でトラブルがあった場合には気を付けましょう。

トラブル時の旅行保険の活用

旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。

▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書


その他の対応策

地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。

クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。

海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。

そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。

緊急時の連絡手段としてスマホを活用

スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。

・現地の緊急番号(例:カナダは「911」、タイは「191」など)
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先

さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。

GPSで迷子知らず

初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。

オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。

翻訳アプリで言葉の壁を克服

海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。

カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。

情報収集と共有がスムーズ

現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。

特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。

配車アプリで移動もスムーズ

最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。

海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。

モバイル決済で安全な支払いを

最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。

現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。

・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!