
アジア圏でよく利用されているトークアプリといえば、やはりLINEが有名です。
日本にいたときからLINEを利用している方も多いのではないでしょうか。しかし、タイではLINEだけでなく、他にもさまざまなトークアプリが利用されています。
今回は、タイで特に人気のあるトークアプリを3つ紹介します。
LINE(ライン)

LINEの公式発表によると、世界中で1億9,400万人のユーザーがLINEを利用しています。その中でも、タイ国内でのLINE利用者数は総人口の約80%に達していると言われており、非常に普及しています。
そのため、タイで新しく友達ができた際も、簡単にLINEでつながることができ、連絡を取りやすいのが特徴です。
日本版とタイ版の違い
LINEは登録する際の電話番号の国番号によって仕様が変わります。そのため、日本版のLINEとタイ版のLINEではいくつかの違いが存在します。
- ニュースや広告:タイ版LINEではニュースやタイムラインの広告がすべてタイ語で表示されます。
- LINEウォレット:タイ版LINEではウォレットの通貨表示がタイバーツになります。
- 年齢確認:日本版ではLINE IDを作成する際に年齢確認が必要ですが、タイ版ではそのような制限はありません。
- スタンプの購入:日本のスタンプはタイ版LINEからは購入できません。そのため、日本のスタンプを持っているとタイのユーザーに羨ましがられることもあります。
タイでのLINEの使い方
・タイ語のスタンプを購入して使う
・銀行アプリで送金後、必ずPayment Slipを送る
・企業アカウントの活用が盛んで、飲食店やショッピングサイトの問い合わせにも利用される
Facebook Messenger

タイではFacebook Messengerの利用者数が約3,570万人とされており、総人口の50%以上が利用しています。日本ではFacebookの利用者が主に30代から60代に集中しており、若年層の利用率は低いですが、タイでは年齢を問わず広く利用されています。
また、Facebook MessengerはFacebookアカウントを持っている人のみが利用できる仕様になっており、Facebookアプリとは別に専用のMessengerアプリをダウンロードする必要があります。
Facebook Messengerの特徴
・ビジネスでの活用
飲食店やショップの予約や問い合わせによく使われる
企業やショップがクーポンや割引情報を提供するために利用する
・マーケットプレイスとの連携
Facebookの「Marketplace」というサービスを利用して、個人間での売買のやり取りを行うことが多い
タイでのFacebook Messengerの使い方
- 飲食店やショップの問い合わせ・予約
- 割引情報の取得
- Facebook Marketplaceでの売買や交渉
Instagram(インスタグラム)

タイでのInstagramの利用者数は約1,735万人とされており、総人口の約24.78%が利用しています。タイ人は写真を撮るのが好きな人が多く、ビジュアルコンテンツに特化したInstagramは国民性に合ったアプリといえます。
日本ではInstagramのことを「インスタ」と呼ぶことが一般的ですが、タイでは「IG(アイジー)」と呼ばれています。そのため、タイで「インスタ」と言っても通じないことがあるので注意しましょう。
Instagramのメッセージ機能
Instagramにはダイレクトメッセージ(DM)の機能があり、フォローし合えばすぐにメッセージをやり取りできるため、近年ではLINEやWhatsAppよりもInstagramでのコミュニケーションが増えている傾向にあります。
タイでのInstagramの使い方
- 有名人が訪れた店の情報をチェックし、流行のスポットに行く
- 飲食店やショップの割引やプロモーション情報を入手
- 商品の売買や問い合わせを行う
- 気になるお店の情報をシェアする(LINEよりも頻繁にシェアされる)
タイでもトークアプリが大活躍!
タイでは日本に比べてSNSの利用率が高く、特定のアプリに依存するのではなく、複数のアプリを用途ごとに使い分ける傾向があります。
- LINE:最も普及しており、日常的なやり取りに使用
- Facebook Messenger:ビジネス利用が多く、問い合わせや予約に便利
- Instagram:トレンド情報の取得や商品・サービスの購入に活用
日本からタイに移住・旅行する際は、これらのアプリを活用することで現地の人々とスムーズにコミュニケーションを取ることができるでしょう。