インド政府は現在、インド到着時のビザ取得のために、オンライン・システム「旅行者ビザ電子発給制度（Tourist Visa on Arrival (TVoA) enabled with Electronic Travel Authorization (ETA)）」を導入しています。この制度により、日本を含む対象国籍の旅行者は、インドに到着する最低4日前までに、インターネットを通じてETA（電子渡航認証）の事前申請手続きを行う必要があります。
インド旅行のETAの申請はネットで完結
ETAの申請は、インターネットを通じて簡単に行うことができ、これにより、インド到着後に旅行者ビザをスムーズに取得することができます。ただし、事前申請を怠ると、インドへの入国が認められない場合があるため、旅行の計画が決まり次第、早めに申請を行うことが非常に重要です。
申請プロセスはオンラインで完結し、通常は数日以内に結果が通知されます。承認を得ると、インド到着時に空港でビザを受け取ることができ、より迅速かつ効率的にインドへ入国することが可能になります。
このステムを利用すれば、従来のようにインド大使館や領事館でビザを申請する手間を省くことができ、旅行者にとって非常に便利な手段となっています。インドへの旅行を計画している方は、事前にウェブサイトでの申請手続きを行い、旅行をスムーズに進めましょう。
インド旅行の電子渡航認証（ETA）を取得するためには、以下の書類と情報が必要です。ETAは、インドに到着する前にオンラインで申請し、認証を取得することで、インドに到着時にビザを取得するための手続きが簡略化される制度です。
インドのETA申請に必要な書類・情報
・パスポートのコピー
有効期限が6か月以上残っているパスポートのコピーが必要です。
パスポートには、少なくとも2ページ以上の空白ページが必要です。
・航空券の情報
往復の航空券の情報が求められます（e-チケットでも可）。
帰国のためのフライトが予約されていることを証明する必要があります。
・顔写真
最近撮影したパスポートサイズの顔写真（カラー）をアップロードする必要があります。顔写真の形式やサイズに関しては、インド政府の公式サイトで詳細が確認できます。
・滞在先の情報
インド滞在中の宿泊施設情報が必要です（ホテル名、住所、予約番号など）。
宿泊先の予約確認書がある場合、それを入力またはアップロードします。
・申請者の個人情報
氏名、住所、連絡先（電話番号およびメールアドレス）、生年月日など、個人情報が求められます。
・健康情報
一部の申請者に対して、最近の健康状態や予防接種に関する質問が求められる場合があります（特に特定の地域への旅行の場合）。
申請手順
オンライン申請
インド政府の公式オンライン申請サイトから申請フォームに必要事項を入力します。
・書類のアップロード
必要な書類や情報（パスポートコピー、顔写真など）をオンラインフォームにアップロードします。
・手数料の支払い
ETA申請には手数料が発生します。クレジットカードまたはデビットカードを使用して支払うことができます。
・申請結果の確認
申請後、通常4日以内にETAが承認されると、メールで通知が届きます。
ETAが承認されると、承認通知を印刷し、インドに到着後に提示することが求められます。
注意事項
・ETAは観光やビジネスの短期滞在（通常60日以内）に利用できますが、長期滞在や就労目的での入国はできません。
大使館・領事館で観光ビザ申請
インド旅行のビザに関しては先述したETAでの申請が簡単ですが、大使館や領事館で観光ビザを申請する事も出来ます。
インドの観光ビザについて
インドの観光ビザ（レギュラービザ）は、観光目的でインドを訪れる際に必要なビザです。以下は、このビザの詳細です。
1. ビザの有効期間と滞在制限
- 有効期間：ビザの有効期間は180日間です。
- 滞在日数：1回の滞在期間は、最長で90日以内に制限されています。
- 訪問回数：ビザの有効期間内であれば、訪問回数に制限はなく、何度でもインドに入国できます。
この観光ビザは、インドへの短期旅行者にとって便利なビザであり、1年以内に複数回の訪問を計画している方に特に役立ちます。
2. ビザの申請方法
観光ビザ（レギュラービザ）の申請は、インド大使館または領事館で行う必要があります。申請者は東京のインド大使館または大阪のインド領事館にて手続きを行います。申請後、ビザが発行されると、再度大使館または領事館に訪れてビザを受け取るか、郵送で受け取ることができます。
申請場所
東京九段下のインド大使館
東海以北（東海、信越、北陸、関東、東北地方、北海道および沖縄）に在住する方が対象。
大阪市船場のインド領事館
関西以南（関西、四国、中国、九州地方）に在住する方が対象。
3. ビザ申請に必要な書類
観光ビザを申請する際には、以下の書類が必要です。これらの書類は、大使館や領事館に持参する場合も、郵送申請の場合も共通です。
・申請用紙（アプリケーションフォーム）
申請用紙は、インド政府のオンラインビザ申請サイトから作成し、プリントアウトして提出する必要があります。オンラインで入力した情報を基に申請用紙を作成できます。申請フォームは英語で記入しなければならないため、注意が必要です。
申請フォーム作成サイト：インド政府のビザ申請サイト
・パスポート
パスポートは、有効期限が6カ月以上残っており、空白ページが2ページ以上あるものが必要です。これにより、ビザのスタンプが正しく押印されます。
・往復航空券またはe-チケットのコピー
インドへの往復航空券のコピーまたはe-チケットのコピーが必要です。これにより、インド滞在期間中に帰国の予定があることを証明します。
・滞在するホテルの予約番号
滞在先のホテル予約確認書（予約番号が記載されたもの）が必要です。予約確認書は、予約後にホテルから送られてくる確認メールに記載されている情報を提出します。
・顔写真
最近撮影した顔写真が1枚必要です。顔写真に関する要件はインド政府のビザ申請サイトで確認できます。
顔写真の要件：Photo Requirement
・住所確認書類
現住所を証明する書類（免許証や保険証など）のコピーが求められます。これにより、日本国内での住所確認が行われます。
・外国籍の方の場合
日本以外の国籍をお持ちの方は、外国人登録証明書または在留カードのコピーが必要です。これにより、外国籍であることが証明されます。
4. 申請の流れ
・オンライン申請フォームの作成：インドビザ申請サイトにアクセスし、申請フォームを作成します。フォームに必要な情報を入力後、プリントアウトして準備します。
・必要書類の準備：上記の必要書類を準備し、申請に必要なすべての資料を揃えます。
・ビザ申請の提出：インド大使館または領事館に、必要書類を持参するか、郵送して申請します。
・ビザ発行後の受け取り：ビザが発行されると、大使館または領事館でビザを受け取るか、郵送で受け取ることができます。
5. 申請期間と注意点
観光ビザ（レギュラービザ）の申請には、通常数営業日から1週間程度かかることが一般的です。ビザ申請を行う際は、渡航日より余裕をもって申請を行うことをお勧めします。また、ビザ申請の際は、必ず最新の情報をインド大使館または領事館の公式ホームページで確認してください。
ビザ・オン・アライバルについて
日本のパスポート保持者は、インドに到着した際に観光ビザ（ビザ・オン・アライバル）を申請することが可能です。このビザは、観光や短期間の商用（会議や商談など）、あるいは病気治療を目的とした旅行者に対して提供されています。
ビザ・オン・アライバルを利用することで、インドへの入国がスムーズに行えるため、便利で効率的なビザ取得方法の一つと言えます。
ただし、ビザ・オン・アライバルにはいくつかの条件があります。
以下は、一般的な注意事項となりますが、申請に関する最新情報については、必ず在日インド大使館の公式ホームページで確認することをお勧めします。
申請手続きについて
ビザ・オン・アライバルを申請する際には、お客さまご自身で、インターネットを通じて申請書を事前に印刷・記入し、搭乗手続きの際に持参する必要があります。旅行目的によって申請が許可されているのは、次の目的に限定されています：
- 観光（観光目的でインドに訪れる場合）
- 短期商用（会議、商談など、短期間の商業活動）
- 病気治療（治療を目的とした滞在）
また、滞在期間は最大60日以内に制限されており、長期滞在を目的としたビザ申請や、雇用／就労目的での入国は対象外となります。また、申請者が配偶者や家族として申請することもできませんので、注意が必要です。
パスポートの有効期限
ビザ・オン・アライバルを申請するには、インド到着時に使用するパスポートの有効期限が最低でも6カ月以上残っていることが条件です。これに満たない場合は、ビザの申請を受け付けてもらえないため、旅行前にパスポートの有効期限を確認し、更新が必要な場合は早めに手続きを行うようにしましょう。
対象空港
インド到着時にビザ・オン・アライバルを申請できる空港は、限られています。以下の空港に到着する場合に、到着時に観光ビザを申請し、発給を受けることができます：
・デリー
・ムンバイ
・バンガロール
・コルカタ
・チェンナイ
・ハイデラバード
これらの空港に到着する予定の方は、ビザ・オン・アライバルを利用してスムーズにインドへ入国することが可能です。しかし、他の空港ではこのビザを申請できないため、事前に確認してから出発するようにしましょう。
費用の支払い
インド到着時に、ビザ・オン・アライバルを受ける際には、空港で所定の費用を支払う必要があります。この費用は、現地通貨で支払うことが求められる場合があるため、事前にインドの通貨に両替しておくことをおすすめします。また、費用は空港によって異なる場合がありますので、最新の情報を確認し、必要な額を準備しておきましょう。
ビザは早めに申請しよう
インド旅行を予定している方は、ETAや大使館でのビザ申請を利用して、早めに入国手続きを行い、楽しい旅行をお楽しみください。
ただし、申請書の記入や必要書類を準備する際に細心の注意を払い、必要な手続きを確実に行うことが重要です。申請が通らない場合を考えて早めの申請を心がけましょう。
