
タイに赴任が決まったらビザの準備を行う必要があります。
日本にあるタイ王国大使館または領事館でタイで働くためのビザ(Bビザ)を取得する必要があります。
書類などの準備は基本的に会社が行ってくれると思いますが、写真や健康診断書などは自分で用意する必要があります。
まずは、日本でBビザを取得してタイに入国後にタイで働くための労働許可証「Work Permit」を取得する流れです。
Bビザ申請用の書類
- パスポート原本
- 証明写真
- ビザ申請書
- タイ会社の登記謄本(タイ語)
- Personal History(ビザ申請用)
- Invitation Letter(招聘状)
- 航空券
- ビザ代金
上記がBビザ申請用の書類となり、大使館に自分が出頭して手続きを行う必要があります。
ビザの取得に関しては情報が頻繁に変わるので大使館のWEBサイトなどで確認しましょう。
在東京タイ王国大使館 領事部
タイ王国大阪総領事館
タイで手続きを行うWorkPermit用の書類
- パスポート(原本1部・コピー1部)
- 証明写真
- 卒業証明書(英文)
- Personal History(経歴書)
- Certificate of Employment(雇用証明書)
- 会社登記簿・株主名簿
- 決算書
- VAT登録証・納付証書
- 社会保険の納付書
- 代表者の身分証明書
上記がタイ国内での労働許可証(Work Permit)申請用の書類となりますが、卒業証明書(英文)は日本にいるうちに手配する必要があるので忘れないようにタイに持ってくるようにしましょう。
会社の指示に従っていればOK
基本的にはタイの会社で手続きを行ってくれるのでこの情報を自分で把握しておく必要はそこまでありません。
新しくタイに進出するような場合には、日本にある代理店などを利用してビザ申請をサポートしてもらうようにすると良いでしょう。
タイでの仕事の気になる待遇面について
海外で働く上で、多くの人が最も気にするのはやはり給与や待遇といった経済的な側面でしょう。タイで働く場合も例外ではなく、「日本採用(駐在)」と「現地採用」という2つの雇用形態によって待遇が大きく異なります。それぞれに一長一短がありますが、具体的な違いや特徴を詳しく見ていきましょう。
日本採用(駐在)の待遇
日本採用、いわゆる駐在員としてタイで働く場合は、基本的に日本本社からの辞令によって派遣される形になります。このため、会社から支給される手当やサポートは非常に手厚く、待遇面では非常に恵まれています。
・給与・手当
駐在員は、派遣前の日本国内での給与に加え、現地での生活にかかる諸費用を補助するための手当が支給されることが一般的です。これには、現地での生活費補助、海外勤務手当、危険地手当(該当する場合)などが含まれます。さらに、通貨レートの変動によるリスクも企業側が負担するケースが多いため、安定した収入が期待できます。
・住居や交通のサポート
駐在員は、会社が手配する高級コンドミニアムやサービスアパートに住むことが一般的です。家具付きの物件が多く、引っ越しに伴うストレスも最小限で済みます。また、専用車や運転手がつくケースも少なくありません。これにより、通勤の負担が大幅に軽減され、快適な生活環境が整っています。
ポジションと責任
日本採用でタイに派遣される場合、多くはマネジメントポジション以上の役職に就くことになります。そのため、会社の代表としての責任は重くなりますが、それに見合った報酬と待遇が与えられます。
現地採用の待遇
一方で、現地採用としてタイで働く場合は、現地の労働市場に基づいた給与体系が適用されます。そのため、待遇面では日本採用よりもシンプルな内容となりますが、物価の安いタイでは十分に生活できる収入が得られる場合が多いです。
・給与水準
現地採用の給与は、タイの日本人最低賃金に従い、月50,000バーツ(約20万円、1バーツ=4.0円で計算)以上が保証されています。この金額はタイの物価水準を考えると十分な生活費となり、質の高い生活を送ることも可能です。例えば、バンコクでの家賃相場は月10,000~20,000バーツ程度で、シンプルなコンドミニアムやマンションに住むことができます。
・住居や交通
現地採用の場合は、住居や交通費は基本的に自分でやりくりする必要があります。ただし、一部の企業では社用車での送迎や家賃補助を提供している場合もあります。ただし、専用車や運転手がつくことは稀で、多くの人がBTS(バンコク・スカイトレイン)やMRT(地下鉄)、バスなどの公共交通機関を利用しています。
生活水準
現地採用の給与は日本での給与と比べて低めに感じることもありますが、タイの物価が日本よりも安いことを考慮すると、実質的な生活レベルは日本と同等かそれ以上になる可能性があります。例えば、外食費は一食100~200バーツ程度、光熱費も日本よりかなり安いため、十分に快適な生活を送ることが可能です。
どちらが自分に合っている?
日本採用(駐在)と現地採用、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分のキャリアプランや生活スタイルに合った選択をすることが大切です。
・駐在員に向いている人
安定した収入や手厚いサポートを求める人、またマネジメント経験を積みたい人には駐在員の方が適しています。責任が大きい分、経験値を大きく上げるチャンスでもあります。
・現地採用に向いている人
現地の生活をより身近に感じながら、柔軟な働き方を求める人には現地採用が向いています。タイでの暮らしを満喫しながら、プライベートとのバランスを重視したい人におすすめです。
タイで働くにあたっては、待遇面だけでなく、生活環境や働き方のスタイルを総合的に考慮することが重要です。それぞれの選択肢がもたらすメリットを理解し、自分に最適なキャリアパスを見つけてみてはいかがでしょうか?