
モンゴルと聞くと、広大な大自然や遊牧民文化を思い浮かべる方が多いかもしれません。実際、手つかずの草原や澄んだ空気、美しい星空など、モンゴルには他にはない魅力がたくさんあります。
しかし、旅行を計画するうえで気になるのが現地の治安状況。特に初めて訪れる国では、どんなリスクがあるのか気になりますよね。
ここでは、モンゴル旅行前に知っておきたい治安情報と注意点、安全に旅を楽しむためのポイントを詳しく解説します。
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モンゴルの治安は比較的良好

モンゴルは、中央アジアの中では比較的治安が安定している国とされています。実際、日本の外務省による海外安全情報では、モンゴル全土に対する危険情報は出ておらず、危険度レベルは「レベル0」。これは、渡航や滞在に関して特別な注意喚起が出ていない状態を意味します。
ただし、これは「絶対に安全」という意味ではありません。現地での過ごし方や行動次第で、トラブルに巻き込まれるリスクはあります。特に都市部では、観光客を狙った犯罪も発生しており、注意が必要です。
ウランバートルは犯罪発生率が高い
首都ウランバートルは、人口の約半数が集中するモンゴル最大の都市であり、全犯罪件数の約70%がこの都市で発生しているといわれています。経済格差や都市化の進展とともに、軽犯罪や窃盗、スリ、置き引きなどのトラブルが多く報告されています。
特に注意したいのは以下のエリアやシチュエーション。
・市場やバス停、観光名所周辺:人混みを狙ったスリが多発
・公共交通機関内:バッグやスマホの置き引き・ひったくり
・薄暗い路地や公園:夜間の一人歩きは避けるべき
・ナイトスポット(バー・クラブ・カラオケ):酔っ払いとのトラブルや金品の盗難
夏季は特に要注意!飲酒絡みのトラブルが増加
モンゴルの夏(6〜9月頃)は観光シーズンで街がにぎわう一方、日没前でも治安が不安定になることがあります。特にウランバートル市内では、街頭で酔っ払いに絡まれる、無差別に暴行される、金品を強奪されるといった事件が報告されています。
この時期は日が長くなるため、つい油断しがちですが、日中でも人通りの少ない道を避ける、ひと気のない場所に立ち止まらないなどの基本的な自衛意識を持つことが重要です。
モンゴルで犯罪に巻き込まれないための対策まとめ

異国の地でトラブルに巻き込まれるのは誰しも避けたいもの。特に旅行先では、土地勘がないうえに観光客だと一目で分かるため、犯罪者に狙われやすい立場になります。
モンゴルも例外ではなく、特に首都ウランバートルではスリや置き引き、酔っ払いによるトラブルなどが起こりがちです。
ここでは、モンゴルで安心して旅行を楽しむために実践したい5つの具体的な防犯対策をご紹介します。
貴重品は「分散・最小限」が鉄則!

海外旅行では基本中の基本ですが、現金・クレジットカード・パスポートなどの貴重品は1か所にまとめないことが重要です。財布を落としたり盗まれたりした時、すべてが一度に失われると復旧が大変です。
対策のポイント
・現金は一部だけ持ち歩き、残りはホテルのセーフティボックスに保管
・パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルに預ける
・財布とは別に、サブの小銭入れを用意して現地通貨を小分けに
特に移動中や観光地では油断せず、“必要以上に持ちすぎない”を心がけましょう。
カバンは「体の前」&チャック付きが安心

スリやひったくりは、旅行者がターゲットにされやすい犯罪のひとつ。開け口が簡単なバッグや背後にあるリュックは危険です。
対策のポイント
・リュックは混雑エリアでは前に背負う
・ショルダーバッグは斜め掛け+前に持つ
・チャック付きバッグを使用し、開け口を常に手で押さえるクセをつける
・カフェやレストランでは、バッグを椅子の背もたれにかけず、自分の足に引っかける or 太ももの上に置く
わずかな油断が被害につながるため、バッグの位置と開け口は常に意識しましょう。
配車アプリ「UBCab」でタクシー移動が安心!

モンゴルでは、いまだにメーターを使わない白タクや不当な料金を請求する運転手が存在しています。特に空港や観光地の周辺では、観光客相手に高額請求する事例も。
そこでおすすめなのが、モンゴルのタクシー配車アプリ「UBCab」。日本のUberやGrabのような感覚で使えるため、料金が事前にわかり、明朗会計で安心です。
UBCab利用のメリット:
- モンゴル語が話せなくてもアプリ内で完結
- GPSで現在地を正確に取得
- 現金だけでなく電子決済にも対応(ドライバーによる)
- レビュー評価付きでドライバーの質もチェック可能
「モンゴルで安全に移動するならUBCab一択」と言えるほど便利なアプリなので、旅行前にぜひダウンロードしておきましょう。

モンゴル旅行で被害に遭ったら

旅行中、どんなに注意を払っていても、犯罪の被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な情報を把握しておきましょう。以下では、被害に遭った際に役立つ連絡先や対応手順を詳しくご紹介します。
モンゴルの緊急通報用連絡先(警察・救急・消防署)を抜粋して表にまとめました。
緊急種別 | 名称(日本語) | 名称(モンゴル語・英語) | 電話番号 | 備考 |
---|---|---|---|---|
警察 | 国家警察 | Mongolian National Police | 102 | 英語は通じにくい場合あり |
救急 | 救急サービス | Ambulance(Эмнэлэг дуудах) | 103 | 病気・ケガなどの緊急医療時 |
火災 | 消防署 | Fire Department | 101 | 火災や火災通報時 |
補足情報
上記の番号はいずれもモンゴル国内からの通話は無料です(公衆電話や現地SIM利用時)。
通報時は、簡単な英語か数字(住所・目印)で状況を説明するか、モンゴル語が話せる現地の人に代わってもらうとスムーズです。海外旅行保険のサポートデスクを併用するのもおすすめです。
在モンゴル日本国大使館
パスポートの盗難や、その他の被害に遭った場合には、在モンゴル日本国大使館が頼りになります。
在モンゴル日本国大使館では以下のサポートが受けられます:
・帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、大使館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
以下は、在モンゴル日本国大使館の基本情報を表形式でまとめたものです。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 在モンゴル日本国大使館 |
住所 | Embassy of Japan, Tokyo Street 10, Ulaanbaatar 14210, Mongolia |
電話番号(代表) | +976-11-320199 |
緊急連絡先 | +976-9902-1583(※事件・事故・パスポート紛失などの緊急時のみ) |
開館時間 | 月〜金 9:00~12:30/13:30~17:00 ※モンゴルの祝日・日本の祝日は休館 |
ホームページ | https://www.mn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
備えあれば憂いなし!モンゴル旅行を安全に楽しもう

モンゴルはその広大な自然と素朴な人々に魅了される国ですが、都市部では油断するとトラブルに巻き込まれる可能性もあるのが現実です。しかし、ちょっとした意識と準備だけで、そのリスクは大きく下げることができます。
- 持ち物管理は万全に
- 危険な時間・場所を避ける
- 移動は信頼できる手段で
- 緊急時の備えをしておく
これらを押さえておけば、あなたのモンゴル旅行はきっと快適で安全なものになるはずです。美しい草原の中で心からリラックスできる旅にするためにも、今できる対策をしっかりしておきましょう!
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