なぜカナダ移住なのか?
カナダは世界初の多文化主義政策を採用した国であり、移民の受け入れが積極的であることでも有名です。そのため移住者に対するサポートが手厚く、例えば英語があまり話せない移住者のために、無料の英語クラスを提供したり、就職支援を行ったりしています。
異なる文化や価値観を持つ人々が共存しながら、お互いの伝統やアイデンティティを尊重しており、調和の取れた社会を築いています。カナダは良い意味で「周りを気にせず、のびのびと自分らしく暮らせる国」として、移住先に選ぶ人が多いのです。
カナダ移住が人気の理由
治安の良さ
カナダは先進国の中で比較的治安が良い国として知られています。非常に厳格な銃規制があり、銃犯罪の発生率が低いことが特徴です。また、多民族が平和に共存している背景から、安心して暮らせる環境が整っています。
自然豊かで環境が良い
世界第2位の国土面積を誇るカナダは、豊かな自然に恵まれています。清浄な空気、美しい景色、そしてバンクーバーやトロントといった都市では整ったインフラと高い生活水準が魅力です。都市部の利便性と郊外の自然が調和しており、多様なライフスタイルに対応しています。
女性が活躍しやすい環境
カナダでは多くの企業が女性リーダーや管理職を登用しており、女性がキャリアを築きやすい環境が整っています。また、男女平等を推進する政策が充実しており、育児休暇やフレキシブルな勤務体系など、働きやすい仕組みが整っています。
移民政策の柔軟性
カナダ政府は多様なバックグラウンドを持つ人々を歓迎しており、移民政策が柔軟で多岐にわたっています。エクスプレス・エントリー(Express Entry)や州提名プログラム(Provincial Nominee Program)など、移住希望者が自分の状況に合った方法で永住権を取得できる仕組みが整っています。
カナダ移住のメリットとデメリット
カナダ移住には色々なメリットがあるのでご紹介いたします。
カナダ移住を検討している人はまずこの情報を知っておきましょう。
メリット
まずはメリットからご紹介いたします。
1. 移民が多く、暮らしやすい
カナダには多くの移民が住んでおり、特にバンクーバーやトロントのような大都市にはアジア系移民も多く、日本食やアジア系スーパーが簡単に見つかります。さまざまなアクセントの英語が飛び交う環境なので、英語に自信がなくても安心して暮らせます。
普段の生活は英語でも問題ないですし、日本人が多く住むエリアには日本人向けサービスも揃っているので
2. ワークライフバランスの充実
カナダではプライベートを重視する文化が根付いており、付き合いでの残業や不要な飲み会が少ないです。有給休暇も取得しやすく、効率的な働き方が一般的です。さらに、カナダの平均年収は日本よりも高く、最低賃金も以下のように高水準です:
・バンクーバー:17.60ドル
・トロント :16.55ドル
祝日出勤手当(Statutory Holiday Pay)もあり、祝日に働くと給与が1.5倍になるなどのルールもあるのも日本とは違う特徴です。
3. 子どもの教育費が無料
カナダでは幼稚園から高校までの教育費が無料です。例えば、オンタリオ州では幼稚園年中(Junior Kindergarten)から高校3年生(Grade 12)までの14年間が無料で提供されます。また、親がカナダの公立大学やカレッジに留学する場合、条件次第で子どもの学費も無料になることがあります。
子育てのタイミングでカナダ移住を検討する人も多くいます。特に場所と時間に縛られない働き方が可能な方にとってはカナダは魅力的な子育て環境と言えます。
4. 子育てに適した社会
カナダでは子育て世代に対する配慮が行き届いています。例えば、ベビーカーを利用する親に対して、周囲の人々が積極的に手助けをする光景が日常的です。
治安のよく子育てしやすい国がカナダです。
・6歳未満の子供1人あたり:619.75ドル/月
・6歳から18歳未満の子供1人あたり:522.91ドル/月
また、子ども手当(Canada Child Benefit, CCB)は日本よりも高額で、上記のように支給されるのでかなり大きなサポートといえます。
5. 医療費が無料
カナダでは基本的に医療費が無料または低コストで提供されます。国民皆保険制度が導入されており、妊娠・出産にかかる費用も公的保険でカバーされます。ただし、処方薬や歯科、視力ケアは公的保険に含まれないため、個人での保険加入が推奨されています。
他の移住先で不安なのが高額な医療費という方も多いと思いますが、そういう意味でもカナダは魅力的な移住先と言えます。
デメリット
1. 医療サービスの待ち時間が長い
医療費が無料である一方、専門医にかかるまで数ヶ月待つことが珍しくありません。体調不良時にはまずファミリードクターに相談し、その紹介がないと専門医にかかれない仕組みです。
2. 物価と住宅費が高い
バンクーバーやトロントのような都市部では家賃が非常に高く、1LDKの家賃が25万円以上になることもあります。外食費も高騰しており、ランチで一人あたり30ドル(約3,300円)以上かかることが一般的です。
3. 冬の寒さと長さ
カナダの冬は非常に厳しく、マイナス30度以下になる地域もあります。雪が長期間溶けない地域も多く、防寒対策が必要です。ただし、西海岸のバンクーバーやビクトリアでは比較的温暖な気候が特徴です。
4. 文化的ギャップ
多文化主義が進んでいるとはいえ、日本特有の文化や習慣が恋しくなることもあります。食材や調味料が現地で手に入りにくい場合、アジア系スーパーに頼る必要があります。
カナダ移住の実現に向けての近道
カナダ移住の第一歩として、最新の移民政策を把握することが重要です。
カナダでは特に以下の手段が移住成功の近道とされています。
大学院留学による永住権取得
2024年2月の新政策により、指定教育機関の大学院を卒業した留学生が最大3年間の就労ビザ(Post-Graduate Work Permit, PGWP)を取得できるようになりました。これにより、就労経験を積むことで永住権取得の可能性が高まります。
就労経験を活かした移民プログラム
カナダの就労経験は永住権取得に有利です。移民プログラムにはさまざまな種類があるため、自分の職業やスキルに合ったプログラムを選ぶことが大切です。
家族移住の可能性
カナダでは家族一緒に移住するケースも一般的です。たとえば、カナダ市民や永住権を持つ家族がいる場合、スポンサーシッププログラムを通じて移住することが可能です。
カナダ移住は多文化共存社会の中で、自分らしく暮らせる魅力的な選択肢です。ただし、物価の高さや医療システムの違いなど、デメリットも把握しておく必要があります。最新の移民政策をチェックし、自分に合った移住計画を立てることで、カナダでの新しい生活を成功させることができるでしょう。