カナダで生活する上で一番気になるのが物件探しや、家賃の高さという方も多いのではないでしょうか。
今回は日本人が住む人数の多いバンクーバーで手頃な賃貸物件を探すためのポイントをご紹介いたします。
バンクーバーでお手頃な賃貸物件を見つけることは少しハードルが高いですが、工夫次第で何とかなる可能性はあります。
バンクーバーの賃貸市場を効率的にチェックして予算内で理想的な住まいを手に入れるための方法をご紹介いたします。
適切なタイミングで物件を探す
バンクーバーの部屋探しで重要なのが賃貸物件を探すタイミングと場所です。
バンクーバーでは、12月と1月の冬季に賃貸市場が比較的静かになります。この時期は引っ越しをする人が少なく、家賃が下がることがあります。
季節ごとのトレンドを把握する
夏は観光客や学生の需要が増え、賃料が上昇する傾向があります。一方で、秋は大学が新学期を迎えるため、学生向け物件の競争が激化します。
地域ごとの価格変動を理解する
中心部や便利な場所では常に高い家賃が設定されている事が多くなかなかお手頃な物件はありませんが、少し郊外に目を向けると、手頃な価格で広い物件を見つけることができるので予算を重要視したい場合には、ある程度立地を妥協すると良いでしょう。
賃貸市場のタイミングを把握して物件を探したり、立地を少し妥協する事によって良い条件で契約出来る可能性が高まります。
古いアパートを検討する
日本と同様に築年数の浅い物件は賃料が高いので、築年数の古い建物を選択肢に入れても良いでしょう。
また、新築物件に比べ、古い建物は広めの間取りで家賃が安い場合があります。最新設備はないかもしれませんが、必要最低限の快適さは十分に確保されています。
家賃を抑えて自分に合った物件にする
長期滞在をする場合には、築年数の古い物件を選んで節約した家賃を使って、自分好みに部屋を改装することも可能です。自分だけの個性的な空間を作りたいという方も古い物件を選ぶメリットがあります。
築年数の古い物件を選択肢に入れることで、予算を抑えながら快適な住環境を手に入れることができる場合もあるので、しっかりと検討してみましょう。
知り合いの紹介
自分に合った物件を探す際に人脈を活用して賃貸物件を見つけるのは、最も効果的な方法です。
友人や同僚、家族に自分が賃貸物件を探していることを伝えると、条件に合った物件を知っている人や情報を提供してくれる人がいるかもしれません。また、まだ広く宣伝されていない物件の情報を手に入れることができる可能性があります。
個人的な紹介の強みを活かす
知人や友人の紹介があると、大家から信頼されやすくなることがあります。特に競争が激しいバンクーバーの市場では、信頼できる保証人がいることは非常に重要です。
物件を探す際には現地の知人に協力してくれるように声掛けしてみると良いでしょう。
SNSを利用する
FacebookやTwitterなどのSNNを活用して情報収集をしてみましょう。地域の賃貸会社や個人で貸し出し中の部屋に関する情報を見つけられる場合があります。さらに、大家や代理人と直接連絡を取ることで、他の人よりも早く交渉に進めるチャンスがあります。
知り合いや友人がいる場合にはその繋がりを、無い場合にはSNSを積極的に活用すれば、自分にとって理想の住まいを見つける可能性が大幅に高まります。
バンクーバーの部屋選びで重要なエリア
バンクーバーで手頃な賃貸部屋を探す際にはこれまでご紹介したいくつかのポイントがありますが、計画的に部屋を探していく上で一番重要なのがエリアによる家賃相場の違いです。
エリア選びの重要性
賃貸物件の価格はエリアによって大きく異なります。市内中心部や利便性の高い地域ほど家賃が高くなる一方で、郊外や人気が比較的少ないエリアではより手頃な物件を見つけやすいのがポイントです。
まずはバンクーバーの各エリアの特徴や平均賃貸価格を調べ、自分の予算に合った地域を絞り込むことが大切です。色々な選択肢の中から自分に合ったエリアを探してみると良いでしょう。
バンクーバーの主要エリアと賃貸価格の目安
以下に、バンクーバーの代表的なエリアとその家賃相場をまとめました。
エリア | 家賃相場 |
ダウンタウンエリア | $1,200 – $1,800 |
ウエスト・エンド | $1,100 – $1,600 |
キツラノ | $1,000 – $1,500 |
マウント・プレザント | $1,000 – $1,400 |
サウスバンクーバー | $900 – $1,300 |
コマーシャルドライブ | $900 – $1,350 |
イースト・バンクーバー | $900 – $1,200 |
ユニバーシティー・エリア | $800 – $1,200 |
マーポール | $800 – $1,100 |
カナダのエリア別の住みやすさと特徴
家賃や生活費がエリアによって異なるため、自分の予算に合った場所を選びましょう。また、自然を楽しみたい、都市生活を満喫したい、静かな環境を求めたいなど、自分の生活スタイルに合うエリアを選ぶと良いでしょう。
職場や学校へのアクセスを考慮し、公共交通機関の便が良い場所を選ぶと便利です。エリアごとの文化や雰囲気も重要なので以下にて簡単に地域別の特徴などをご紹介します。
ダウンタウンエリア
利便性が最高です。公共交通機関やショッピングモール、レストラン、ナイトライフなどが集中しています。家賃は高めですが、車を持たなくても生活可能です。
おすすめ: 職場や学校が市内中心部にある人、活気ある都市生活が好きな人。
ウエスト・エンド
ダウンタウンの喧騒から少し離れた静かな住宅街。スタンレーパークやイングリッシュベイが近く、自然を満喫できます。
おすすめ: 自然を楽しみたい人、落ち着いた環境で暮らしたい人。
キツラノ
海沿いのリラックスした雰囲気。ビーチ、公園、カフェが豊富で、健康志向の人やアウトドア好きに最適。家賃は中〜高価格帯。
おすすめ: 海を近くに感じたい人、リラックスした雰囲気が好きな人。
マウント・プレザント
若い世代に人気のエリアで、カフェ、アートギャラリー、小規模ビジネスが多く、活気があるので少し賑やかな雰囲気です。
おすすめ: 年齢層の高い方や、クリエイティブな賑やかな環境が好きな人。
サウスバンクーバー
サウスバンクーバーは郊外に近く、静かで住みやすい環境。ダウンタウンへのアクセスも公共交通機関で比較的便利です。
おすすめ: 郊外の静けさを楽しみつつ、都市へのアクセスを保ちたい人。
イースト・バンクーバー
多文化的でアーティスティックな雰囲気な街です。家賃は比較的手頃で、多国籍料理のレストランやカフェが充実しています。
おすすめ: 活気あるコミュニティが好きな人、アートや音楽に興味がある人。
コマーシャルドライブ
他のエリアとは少し異なる多文化的な雰囲気が特徴で、エスニックレストランやユニークなショップが並んでいます。
おすすめ: 多文化の環境を楽しみたい人、活気あるライフスタイルを求める人。
ユニバーシティー・エリア
大学生が多く、学生向けの賃貸物件が多いので家賃は抑えめ、安全で静かな環境。周辺には自然も多く、教育機関が充実しています。
おすすめ: 学生、学術研究に従事する人。
マーポール
静かな住宅街が広がっており治安も比較的良いが、家賃はリーズナブル。家族連れや落ち着いた生活を求める人に人気。
おすすめ: 静かな環境を求める人、家族連れ。
バンクーバーの部屋探しは早めの準備が鍵
バンクーバーの賃貸市場は非常に競争が激しく、特に人気エリアでは物件が公開されてからすぐに埋まることが珍しくありません。
そのため、早めのリサーチと行動が、理想的な物件を見つける上で重要なポイントとなります。事前に家賃相場やエリアの情報をしっかり把握し、最新の市場動向をチェックすることで、良い物件を確保できる可能性が大幅に向上します。
さらに、物件を探す際には、予算やライフスタイルに合ったエリア選びが重要です。それぞれのエリアには特有の魅力や生活スタイルがあります。
えば、都市生活を楽しみたい人にはダウンタウンやキツラノが適していますが、静かで落ち着いた環境を求める人にはマーポールやサウスバンクーバーが向いています。自分の優先順位を明確にした上で選ぶことで、賃貸価格と生活の快適さのバランスを取ることができます。
バンクーバーで手頃な賃貸物件を探すには、計画的な準備と柔軟な対応が鍵です。早めに行動を起こし、必要な情報を収集しておけば、競争の激しい市場でも理想の物件を見つけるチャンスが広がります。